3D-PRT14)基板配線を行う
2016.04.24
今日はいよいよArduino+Rampsへの配線です。
完璧なマニュアルさえ有れば、パソコンを自作できるレベルなら
抵抗なくサクっとできる作業ですが、
なに分中華キット、マニュアルを疑って配線する必要があるので
実に神経のすり減る作業です。テスタ必須ですよ。

まずは、前回外した液晶の配線を接続します。

 


作業中何度か液晶を外す可能性があるので、
ネジ止めせずに填めておくだけにします。
(このあと特にネジ締めのタイミングについて記述しませんが、
完成したら締めるとします。
締める為にはM4四角ナットとM4x8mmで行いますが、
M4四角ナットがレール側面から入らない場合は
M3T型ナットとM3x8mmで止めます。)


さて、配線図ですが同梱してきたマニュアルが下の写真です。
手書きで修正してあったりと、
ネットで事前に調べていた物と少し違っているんですよね。
ファンの配線先とか、エンドストップの挿し位置とか・・・



ウチのKosselでの正解を先に載せてしまいますが、
結果的に手書き訂正が入った同梱マニュアルが正しかったです。



見にくいので、配線色や向き等を考慮して自分で整理した物を作りました。
これで後々配線をバラしても安心。
(どうやら販売元のキットによっていろいろ違うようですね。ネット情報だけが
全てでは無いので自分での検証は大事だと思います。)

さてエンドストップのスイッチを接続します。



挿し位置さえ間違えなければ楽勝です。スイッチなので方向もありません。
基板の青ピンと黒ピンをショートさせるように挿します。
ただし、以下の写真のピンには間違っても挿してはいけません!
写真で示している、ピンクのピンです。



こいつに挿して電源を入れてしまうと
5Vのレギュレータが死にます。煙がでます。燃えます。
なぜ知っているかというと、それは後日書き分けますね。
Rampsによっては色分けされてない物もあるようですが、
それでもピン位置は同じですので良く見比べれば位置がわかります。
ここは細心の注意で作業しましょう。
エンドストップの配線が終わったら、
同じようにオートレベリング用のスイッチ配線も行います。

次はモーターの配線を行います。
モーターの配線は向きがありますが、間違っても逆方向に動くだけなので
少しは気楽です。(Marlinの設定でも逆方向にすることができます)
挿し位置は下の写真の位置になります。



XYZ軸のモーターは、写真と同じ向きで、左から「黒白灰赤」となるように挿します。
Zだけ2列有りますが、私が実験したところ、どっちに挿しても同じように動作しました。
エクストルーダーのモーターは「黒黄白赤」になるように挿します。

次に

 ・ホットエンドのサーミスタ
 ・ヒートベッドのサーミスタ
 ・ホットエンドのヒーター
 ・ヒートベッド


を接続します。配線色の通りにプラスとマイナスを割り振ります。
両方赤配線のヒーターケーブルは極性は気にしなくてもok

最後に

 ・ホットエンド用ファン電源
 ・電源→RAMPS配線


の配線して終わり。プラスとマイナスを気をつければ問題ないのですが、
基板にもGNDと書いているので、しっかり見ると極性間違いは少ないかと思います。

素人さんがこのブログを見ている事も考慮して、
電源系配線の接続方法を書いておきます。
写真で示す位置にマイナスドライバーで左に回すと緩むダイヤルがあります。
同じダイヤルが全部で10カ所有りますが、使うのは8カ所です。



緩めて配線を横から差し込んで右に回して締めます。
ケーブルを軽く引っ張っても抜けない程度の力は必要です。
締めすぎるとネジが舐めたり、土台のネジ山が壊れたりするので
適度の加減で締めて下さい。

これで全部の配線が終わったことになります。
(下の写真は撮影の都合でヒートベッドの接続はしてません。)

 

流石にこれだけ配線が有るとゴチャゴチャしてますね。
少し整理してみましょうか。



だいぶスッキリしました。

さて、次は、電源を入れてモータードライバの電圧調整に入ります。
付属マニュアルではXYZ軸用モーターでは1.0Vから1.3V
エクストルーダー用モーターは1.24Vから1.3Vと書かれています。



付属マニュアルでは不鮮明でどこをチェックするのかよく分かりませんね。
酷い説明書だと思います。モータードライバを使ったことある人が前提のようです。
私も自信が無かったのでネットで調べてみました。
検索すると鮮明な画像で紹介しているページがいくつかあります。
結局、電圧調整用のダイヤルにテスタを当てるだけで良かったみたいです。



調整電圧は、私の場合ですが全て最小値をとる事に決めました。
つまりXYZ軸用を1V、エクストルーダー用を1.24Vにします。
このダイヤルをセラミックドライバで右に回すと電圧アップ、
左に回すと電圧ダウンです。

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後日追記


某掲示板で上がったトラブルが自分の仕様と合致していたので
モータードライバーについて少し調べてみました。
今回キットに付いてきたモータードライバーはA4988チップの物でした。
モータードライバーとして一般的なのはこのA4988とDRV8825ですが
A4988は抵抗が違う3種類(0.05Ω, 0.1Ω or 0.2Ω)が存在するようです。
抵抗の種類によってはアンペアが変わってくるので
コレを厳密に調べてからVを決めた方が良さそうです。


調べ方としてはA4988チップ側面にある
S1、S2のチップ抵抗を調べれば良さそうです。



↑reprapのwikiから直リン

抵抗のプリント文字がR100ならば、0.1Ωということになります。
R200ならば0.2Ωですね。R050ならば0.05Ωです。


もし0.05Ωの物であれば説明書通りのVを設定した場合、
許容アンペアの2Aを超えて最悪壊れますね。
計算式は 電流A = 電圧Vref / ( 8 * 抵抗値Rs ) で出すようです。
3Dプリンターでは1Aでも高いという記事を見たことがあります。
本当かは分かりませんが・・。それを踏まえて電圧を決める必要がありそうですね。
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結構デリケートで、ちょっと力を加えるだけで0.1Vくらい簡単に変わります。
私は何回もチェック/調整を繰り返して合わせました。

調整に使うテスタは信用できる物を使いましょう。
私も日本製の信頼できるテスタを使いました。



今日はここまで。結構神経の使う作業でしたね。
次回はヒートベッドの固定編ですね。
ではまた。
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