3D-PRT6)キャリッジとリニアスライダーを取り付ける
2016.03.30
今日はキャリッジとリニアスライダーをフレームに取り付けたいと思います。
細かい部分が多いので説明が長いですよ(笑)
使用ネジとナットは以下の通り。

<キャリッジ>
M3x12mm 8本
M3x8mm 6本
M3六角ナット 6個


<リニアスライダー>
M3x7mm 12本
M3Tナット 12個


<エンドストップ>
M4x8mm 3本
M4四角ナット 3個
M2x12mm 6本




まずはキャリッジの作成から。
ナットとネジを締めるだけなので難しくはありません。

まず付属マニュアルには書かれてないけど、
別の資料から知った事実から。



目視でもわかりにくいので、写真でも当然わかりにくいですが、
キャリッジの内側にM3六角ナットが入ります。
左右合わせて2個ですね。このナットはカーボンロッドを支えるネジを締める役割をします。
しかもナットを入れる所の精度が悪く、なかなか入りません。
先の細いラジオペンチで挟み入れるのがいいと思います。
一度入ればがっちりはまって、簡単には落ちてきません。
実はキャリッジのネジ穴がかなりキツイので、このナットが無くてもしっかり締められるのですが、
安心の為にナットも入れておきましょう。

次にマニュアルの写真を抜粋したものを見てみると、



12mmと8mmのM3ネジを使えと書いています。
このネジはそのままリニアスライダーに接続するネジです。
まずは言われるまま組んでみます。



当たりを付けるためにスライダーに付けずにネジだけを締めてみます。



最後まで締めた所の裏面ですが、噛み合うには少しネジが短すぎやしませんかね?



一本だけ突き出すネジも付けて見ました。このネジはエンドストップのスイッチを押す役割があります。



最後まで締めたネジの全部を数ミリ戻して、リニアスライダーに合わせて再度締めていきます。
一応、ちゃんと噛んでいますね。
私はこの後、スライダーへの固定用を15mmと10mmのステンネジに変更しました。
エンドストップのは同じ12mmでステンにだけ変更してます。

3本のリニアスライダーにキャリッジを付け終わったら
次はアルミフレームにリニアスライダーを接続します。
下の写真の様にネジとナットを組み合わせることになります。
このナットはTの形に工夫があって
90度回ったところでそれ以上回らずキッチリ止まる様になっているため空回りしません。
このアルミフレームにしか機能しないと思いますが、便利なナットですね。



接続に使うネジはM3x7mmです。付属のマニュアルではM3x8mmとなっていますがこれは誤りです。
8mmだと奥に干渉してしっかり締められません。
付属のネジも7mmなのでマニュアルの誤植でしょう。



一番端はタイラップが巻かさっています。これはスライダーが吹っ飛ばないようにストッパーの役割をしています。
あとからストッパーを3Dプリンターで自作するまでは外さないでそのまま付けておいた方がいいでしょうね。
というわけでネジは角から2番目をスタートとして入れていきます。4つをある程度均等に配置して仮止めしましょう。



写真のスライダーは均等にネジが入ってませんね(笑)
あとからやり直してます。



ではアルミフレームに差し込んで行きましょう。
入るギリギリまで緩めるのがコツです。



リニアスライダーを3本挿したら、
まずは適当な位置で仮止めしておきましょう。
正確な位置は後から導き出します。
次はエンドストップの台座をアルミフレームに付けます。



こんな感じでネジを通します。



軽く締めて、写真の様にアルミフレームに通します。
補足マニュアルの写真をそのまま載せてますが、
根元から58cmのところにエンドストップの台座を固定します。

 

台座の固定が正確に終わったら、その直ぐ下に合うようにリニアスライダーを動かして固定します。
こっち側の角に付いていた抜け落ち防止のタイラップは外しましょう。
エンドストップがその役割を果たします。



↑こんな感じにぴったり合わせます。
1本決めたら残りの2本にはノギスを使ってお尻から長さを同じにした方がいいですよ。
メジャーで正確に長さを決めるのは不安定で結構しんどいです。



リニアスライダー3本をしっかり止めたら、
キャリッジが踊らないように輪ゴムとかで仮止めしておきましょう。
重力に引っ張られて簡単に落ちますよ。

後日追記
3本のリニアスライダーを固定するにあたり、
かなり先のページになりますが、
http://randol-news.net/art/00056.html
ここを一読することをお勧めします。


スイッチを手で押さえつつ、キャリッジをエンドストップの位置まで上昇させて
スイッチと照らし合わせてみましょう。



( ´゚Д゚`)ンマッ!!  期待はしてなかったけどね。
いやむしろ中華ゆえの期待を裏切らない感じでといいましょうか、予想通りです。
センターがずれているというレベルじゃなく、全く触れませんよw

しかも板バネがスイッチよりも僅かに大きいためリニアスライダーに干渉して、
スイッチが押された後戻ってきません(笑)

いろいろ問題があるわけですが、
MICROMAKEの本家から英語マニュアルをダウンロードして見たところ
M3ナットをスイッチと台座の間に噛ませろと書いております。
がそんなんで厚みが足りるわけ無い。
一応M3ナットを入れてみたのですが、台座にM2ネジが少しだけ噛む程度になってしまい、
スイッチへの衝突で簡単に吹っ飛びそうです。
とりあえずここは、板バネがリニアスライダーに干渉する自体は避けなければならないので、
不本意ですが、M2のワッシャーを間に挟んでとりつけることにします。



考えたのですが、ある程度強度のある物を当てればいいわけなので、
以下の物を使うことにしました。(後日ボツにした案ですので見ている方は真似しないでね)



これをネジに通してスイッチを押すピンにします。



大きさもぴったり。下側からナットを締めて外れないようにします。



リニアスライダーに干渉したら困るので、厚紙を挟んでネジを締めます。
このタイミングでエンドスイッチもM2x12mmネジ2本で固定しちゃいましょう。



しっかりスイッチの芯にジャストミートしました。
結構力強くあてても台座に直に付いているだけあってスイッチはぐらつきませんね。

※後から発覚したのですが、
 この方法では最終局面に行うアライメント調整が
 とんでもなく困難だということがわかりました。
 剛性もあり、当たりが良い方法だったのですが残念です。
 現在別の方法を模索中です。


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4/10に追記


正直、スイッチに下駄を噛ませるべきか、
キャリッジに別の枠を取り付けるべきか、かなり悩みました。
結局、モーターの激突をスイッチのM2ネジの先に負担させるのは厳しいと判断し、
部品が届くのに日数が掛かるけどピンの方を加工することに決定しました。


新しい方法として考えたのは、シンプル且つ確実な方法。
つまり経が大きく厚いワッシャーを付けることでした。


しかしM3で経の大きいワッシャーって特寸扱いなんですよね。
一般ではそうそう売っていないので探すのも一苦労です。
見つけてもワッシャー3枚、送料込みだと1000円超えるところが殆ど。
ワッシャーだけにこの額はちょっと出せませんね。


そこで最終的に決めたのがMiSUMI-VONAでした。
http://jp.misumi-ec.com/vona2/detail/221004999084/?ProductCode=WSX-ST3W-M3X12-1
ワッシャー1枚だと単価は3円です。
バラ買いだとバラチャージが1個200円付くので、203円となります。
バラチャージは個数が増えると額が下がります。3枚買えば総額207円です。
しかも送料込みというところが凄い。
この先何があるかわからないので、10枚買いました。それでも230円です。


そして4/9に届いたのがこれ↓です。

厚みも1mmあって多少の衝撃では歪みそうもありません。実にいいワッシャーです。


組んでみました。

下から普通のM3ワッシャーとナットで締め上げて完全固定。
このまま回せば普通にコマとして遊べそうです。


ではキャリッジに挿してみましょう。


Good! 完璧です。当たる位置も面積も申し分ありません。
ま、唯一気になったのは、スイッチを一番奥まで押し切ったとき、
ほんの少しだけ丸ネジの頭が触れました。
この問題は、スイッチの角を少しカッターで削ることで解決。


これでアライメント調整も無事できますね。

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このスイッチはテスタで動きを調べたところ、
押されたときに電流が流れるのでは無くて、
押されたときに電流を遮断する働きのようですね。
こういった事も把握しておけば断線とかのトラブル解消に有効かと思います。

さて今日はだいぶ長くなりましたが、これで終わりです。
次回はホットエンド周りを作りたいと思います。

それではまた。
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