Windows11でIEが使えない件について、間に合わせ対策
2021.12.11

※2022年01月9日追記
CreateObject("InternetExplorer.Application").Visible=true
を使った技が他のサイトで紹介されていますが、
当方で実験したところ成功しておりません。


※2022年1月12日追記
Windows11を最新の22000.376にすることで上記の動作を確認しました。
古いとだめで、最新にすると動くということは、
バグ? のような気がしますね。
次の更新で止められてしまわないか注目です。


前の記事を書いてからも、
海外の研究などを見て解決策を探していましたが、
いまだこれといったものはなく、
殆どの人が「できない」と結論付けていて
IE Modeで妥協するしかないと言っている状況です。

私自身の回避策は前記事の最後で提案していました。
それについて、「具体的にはどうするんだ?
と言う質問が届いているのでまとめておきます。

私の方法はIE Modeではなく、
Windows7の仮想PCをWindows11上に作成して動かすというものです。
まぁ広義で言うとモードみたいなものなので、
インチキと言われても仕方がないわけですが
純粋なIEそのものを使っているので
今まで動いていたものが動かないってことはまずないかなと(;´Д`)

IEを使う時点でセキュリティうんぬんは無視しているので
古いOSを使うのに抵抗がある人はいないでしょう?
Windows10は2025年10月14日までサポートされるので
まだまだ現役OSでありますが(IEだけは2022年6月16日で使えなくなります)
私は、ドナーには面倒のないWindows7の方が使い勝手がいいと判断しました。
軽いしね・・
Windows11パソコンとWindows7パソコン、2台用意して同時運用すればいい?
そんな野暮なことは言いっこなしです(;´Д`)

仮想化といっても個人が無料で扱える範囲で代表的なのは2種類あります。
マイクロソフトが提供するHyper-V
VMware社が提供するVMware Workstation Player
の2つですが、マイクロソフトの製品は
一般的なHomeエディションでは搭載されていないため
殆どの方が対象外になるでしょう。
裏ワザでHyper-Vを使うことはできますがレジストリをいじったり面倒なので
ウチではVMware Workstation Playerを使っていきたいと思います。

段取りを先に説明しますと、Windows7のパソコンを用意します。
そちらのシステムを丸ごとVMwareのファイルにまとめ上げ、
IEを使いたいWindows11パソコンのストレージにコピーして使うというものです。
ポイントは作成時に2台のPCが必要になるところですが、
Windows7パソコンは押し入れにしまい込んでいた物でもいいので
引っ張り出しドナーになってもらいましょうかね(;´Д`)
VMwareの仮想データが出来上がったらまた押し入れに戻します(笑)

古いPCなんてないけど、パッケージ版のWindows7を持ってるんだ!
って人は仮想環境にクリーンインストールした方が軽くて速いです。
ぜひそうするべきです。
以後説明する内容の中にクリーンインストールでの話はでてきませんが、
仮想化すればこういうことが出来るんだ程度に見てもらえれば幸いです。
過去にWindows11の仮想PCを作る記事を何回も書いてますので
具体的な作成方法はそちらを参照していただければ概ねわかってもらえると思います。

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Windows11 PCで仮想環境の準備をしよう
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まずVMware Workstation PlayerをWindows11のPCでダウンロードします。
https://www.vmware.com/jp/products/workstation-player.html
今の最新は2021-11-09リリースの16.2.1です。



私のブログではさんざんVMwareの記事を書いているので
読んでいる人はもう説明はいらないかもしれませんね。
ですが、いきなりココに飛んできた人の為に
こうやってダウンロード、インストールはこうするんだよという流れを書いておきます。

VMwareのサイトに入ったら左上の「無償ダウンロード」をクリック。



英語ページに飛びますが、気にしない。
右下側に「GO TO DOWNLOADS」とありますので
そちらをクリック。



赤丸印を付けた「DOWNLOAD NOW」をクリック。
Windows版とLinux版があるのでWindows版を選んでくださいね。



ダウンロードが終わったら実行してインストールを開始します。



インストールはなにも難しいことはありません。
基本、YESマンでOKです。



「次へ」をクリック。



アプリにお決まりの使用許諾。
同意しないと進まないのでチェックつけて「次へ」をクリック。



何も弄らず「次へ」をクリック。



ここのチェックは好みでok
わからなければ気にせず「次へ」をクリック。



何も弄らず「次へ」をクリック。



「インストール」をクリック。



この進捗バーが完了すれば準備は終了です。



個人使用であればライセンスに触れずそのまま「完了」をクリックして終了です。

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ここからはWindows7 PCの作業
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次にWindows7のPCに移ります。
Windows7の環境をVMwareのデータにコンバートするためのツールを
VMwareのホームページからダウンロードするのですが、
このツールはアカウントを作成しないとダウンロードさせてもらえません。
登録は無料ですし、チャチャっと作成しちゃいましょう。

https://customerconnect.vmware.com/jp/account-registration
↑ここから登録します。



ほとんどの枠を入力しないと受け付けてくれません。
電話番号や詳細な住所まで聞いてくるのは結構神経質な気がしますが
VMwareはネット通販も行っているようなので今後のことを考えて、
しっかり入力しましょう。
パスワードのところですが、特殊記号も含めたものを考えないと蹴られますので
そこだけ注意。

アカウント登録がすんだら、右上にログインボタンがありますのでログインします。
https://customerconnect.vmware.com/login
↑わからない場合はここから入ってください。



先ほど作ったアカウント情報でログインが終わったら
https://www.vmware.com/jp/products/converter.html
こちらのページに飛びます。



ここから「VMware vCenter Converter」というアプリをダウンロードし、
インストールします。
現時点で2017.12.14に公開されたV6.2.0.1が最新のようです。
右下の「DOWNLOAD NOW」をクリックしてダウンロードしましょう。
ダウンロードされたら
実行してセットアップを始めます。



VMware Workstation Playerと同じく、
ほとんど「Next」だけで進んでいけます。



「Next」をクリック



保存場所の指定。特に理由がないのならそのまま「Next」をクリック。



今回難しい利用はしないので、上のLocal Installationを選択して
「Next」をクリック。



何もせず「Next」をクリック。



そのまま「Next」をクリック。



ようやくセットアップが始まります。



バーが最後まで行き切らずエラーになって終了することがありますが、
処理速度の問題でサービスが起動できないことで起きます。
その場合はサービスの起動が遅れてエラーになっているだけなので、
再起動したら普通に動くケースが多いようですが・・
正常にセットアップが終わっても一度ここで再起動をしておきます。



再起動が終わったら、デスクトップに作られたアイコンから
右クリックでコンテキストメニューを出し、
「管理者として実行」をクリックします。
管理者で動かさないとこれ以降の動作はエラーになりますので注意してください。



英語のアプリですが、気負うことはありません。
操作は簡単です。
左上の「Convert machine」をクリック。



赤矢印のところを「This local machine」に変更して
右下の「Next」をクリック。



ここはやることが3つ。
まず1つ目の矢印のところを
「VMware Workstation or other VMware virtual machine」
に変更します。
2つ目の矢印のところで、自分の好きなPC名を付けます。
3つ目の矢印のところで、仮想化したデータをどこに保存するか指定します。
起動ドライブとは違う所に保存したほうがトラブルが少ないです。
最終的に作ったデータは後でWindows11のパソコンにコピーするので
外付けHDDやUSBメモリなどを指定するのが手っ取り早いかもしれません。



入力が終わったら右下の「Next」のボタンが押せるようになります。
「Next」を押して次へ。



ここでは作成する仮想PCの仕様を決めることが出来ます。
メモリの量とかHDDのサイズとか仮想なのですから思うがままです。
ただしシステムが入らないほど小さいサイズにしたり、
母体となるWindows11マシンを超える性能にはできません。
私がドナーにしたWindows7は80GBのHDDでした。
このまま仮想環境にしてもたかが知れているのでそのまま変更せずに実行しています。
余計なアプリなんか全部消してしまえば意外とコンパクトになるものですよ。

仕様変更が終わったら右下の「Next」をクリックして次に進みます。



最終確認画面です。
良ければ右下の「Finish」をクリックします。



作成が始まりました。
環境により結構時間がかかります。
HDDに不良セクタがあったりすると、
途中で失敗することもあります。
古くて物置にしまい込んでいたPCです。動作はかなり重い・・
時間に余裕があればクリーンインストールしたWin7を仮想化した方が満足度は高いと思います。
今回の作業では作成途中で妙な負荷がかかったりするとエラーになるかもしれないので、
LANの接続を切って行いました(;´Д`)



私はUSBメモリをデータの保存先として指定したので
3時間半ほどかかってしまいました。
無事エラーもなく終了でホッとしたところ。



出来上がった仮想マシンデータは↑の2つ。
これをWindows11のPCにコピーします。
どこにコピーしてもいいですが、
わかりやすいところにフォルダを作ってそこに入れておくのがいいでしょう。

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Windows11上でWindows7を動かしてみよう
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仮想マシンデータのコピーが終わったら
Windows11のパソコンで
先ほどインストールしたVMware Workstation Playerを立ち上げます。
初めて起動した場合↑のようなウインドウが現れると思いますが、
個人利用なら上にチェックを入れて「続行」をクリックしてください。
業務でやってるなら、商用ライセンスを買ってくださいな。



個人利用を選んでも丁寧なあいさつ文が表示されます。
こんな素敵なアプリが無料で使えるなんて素晴らしいですね。



メイン画面はすっきりして初心者でも直感でも弄れそうですよね?
Windows7パソコンで作成した仮想マシンデータを開きましょう。
赤丸で囲ったところをクリック。



どこに保存されているデータを開くのか聞いてくるので、
先ほどコピーした先を指定してあげてください。
指定した後、「開く」をクリックします。


もうイキナリ立ち上がってきます。
凄いですよね。デバイスドライバーとかどうなってるんだ?と考えちゃいます。
CPUやチップセットはVMwareが作り出した仮想のものに置き換わっています。
ただし、ここではあくまで立ち上がっただけ。
母体となるWindows11との親和性のためにVmware Toolsというアプリをインストールする必要があります。
大抵の場合は↑の写真赤丸のようにインストールしてくださいと来るので
言われるまま「Toolsのインストール」をクリックしてください。



すると、CDドライブにVMware Toolsというディスクが入っている状態になるので、
そのディスクを実行してあげます。
CDなのでダブルクリックで自動再生します。



無事インストールが終わると、ウインドウサイズも自由に変えることができるようになりますし、
速度も若干早くなります。
そして肝心なことですが、母体のWindows11とドラッグ&ドロップで
ファイルのやり取りもできるようになります。

仮想化の作業はこれで終了です。



では早速仮想PCの中でInternet Exprolerを使ってみましょうか。
↑問題なく動いていますね。一安心です(;´Д`)

え?なんか思い描いていた画面とちがう?そういう時は・・・
赤丸でくくったボタンを押してみましょう。
「ユニティ」という名の機能です。



Windows11にIEのウインドウだげ表示されました。
ユニティは仮想マシンのアプリをあたかもWindows11で動いているかのように扱うことができるのです。
便利でしょう?



終わるときはVMware Workstation Playerにもどって
「ユニティを終了する」をクリックすればもとに戻ります。
仮想PC自体をやめたいときは
VMwareウインドウ右上の×ボタンをクリックするだけでokです。



再開したいときは、VMwareを立ち上げて
左メニューに登録されている仮想PC名をクリックするだけ、
VMwareは一度動かした仮想PCを覚えているのです。
ホント直感で扱える便利なアプリです。



Windows11上で動くアプリと違って、立ち上げるまでのプロセスが1工程増えますが、
EDGEが確実にIEの代わりになるまでの繋ぎとしてはまずまずではないでしょうか?

もしかしたらもっといい方法があるかもしれませんが、
見つかったら誰か教えてください(;´Д`)

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注意事項
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Windows11のPCは仮想環境を動かすためにそこそこの性能が必要です。
少なくともメモリは8GB以上推奨でストレージはSSDが無難です。
そもそもメモリが4GBだとWindows11そのものの動作が厳しいです・・(;´Д`)
あと、Windows7のストレージ容量をも上回る容量が
Windows11マシンに必要になりますのでそういう視点でも
贅沢なものが必要になります。
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