3D-PRT22)歪み調整2
2016.06.17
最近多忙につきKosselに触れられない日々が続いております。

前回は大まかな歪みを補正する事に成功しましたが、
まだ完全ではありませんでした。
さてさて、どう解決するかです。

まず原因がどこにあるのかを限定しなくてはいけません。
そこでまず行ったのが、エフェクターをロッドごと左回転に1つシフトする方法です。



X軸のキャリッジに接続していたロッドをY軸のキャリッジに、
Z軸のキャリッジに接続していたロッドをX軸のキャリッジに、
Y軸のキャリッジに接続していたロッドをZ軸のキャリッジに接続します。

この状態でテスト印刷してみます。
これで何が分かるかというと、

1.エフェクター+ホットエンド+ロッド
2.フレーム+リニアスライダー+キャリッジ+ベッド+エンドストップ+ベルト関連
3.ソフト系+電気系(モーター等)


原因が沢山あってそれらが複合で起きている場合を除き、
この3種類で1番に原因があるかどうかを判別することができます。
なぜか?、それはエフェクターやロッドが原因であれば、
歪みの位置は微量たりとも変化するはずだからです。

で、やってみた結果を言いますと、
印刷物の歪み具合は全く変わっていません。
ということは原因は2番か3番と言うことになります。

次にベッド(ヒートベッド+ガラス)を左に120度回転させて固定します。



これを行いまた印刷してみます。
フィラメントの消費はこの際無視しましょう(笑)
さて、結果はどうでしょうか・・
なにも変わりません(笑)

ということは
2番についてはフレーム、リニアスライダー、キャリッジ、エンドストップ、ベルト関連
この5つに絞れたわけです。

エンドストップについては、以前から気になっていたのですが、
1個板バネの反発が不安定な物がありました。指で押しても反応が鈍い気がします。
そこで、以前にマウスの修理で使ったマイクロスイッチが大量に余ってるのですが、
Kosselのエンドストップと偶然にも全く同じだったので3個全部交換してみました。
結果・・・・    なにも変わらずです。
ただ、ホームからZ0に移動したときの高さについては少し精度が上がった気がします。
(このホームからZ0までの高さ問題については後日書きます。)

これでフレーム、リニアスライダー、キャリッジ、ベルト関連に絞れてきました。
(この際3番のソフト系と電子系は後からじっくり考えることにします。)

ここら辺から印刷だけで原因を追及するのが難しくなっていきます。
そこでダイヤルゲージを調達することに決めました。

0.01mmの精度があればいいので「SK 小型ダイヤルゲージ DI-0542」を購入しました。

キャンペーンなのか特売なのか分かりませんが、
アマゾンさんで偶然にも1302円で買えたのでラッキーです。
これをホットエンドの代わりに装着して今後確認していきますよ。

おっと、装着するためにはアタッチメントが必要ですね。
今のKossel君は部品を作るだけの精度が甘いので、
自作するには精度に影響の無い形を考えます。
ということでホットエンドを固定しているパーツと差し替える形で設計しました。



ダイヤルゲージが動かないように固定できればいいのですから、
この部分だけの作成であれば、多少歪んでいても問題ありません。
印刷して、穴周りはドリルでキレイに再整形。

できた物をエフェクターに装着してみました。


アタッチメントがぐらつかないように、ワッシャーとネジでガッチリ固定します。
ダイヤルゲージの軸受けには傾かないように金属のリングを装着。
うん、完璧。

ではダイヤルゲージを装着します。



ジャキーーン!
ファンを固定する部分が、ゲージの影になってしまいますが、
斜めからのぞき込めばさほど問題はありません。

数値はプラスもあればマイナスもあり得ます。
ゲージは1cmまで深さを測れるので、
3mm押し込んだ状態を0とするようにファームウェアの高さを調整しました。

ではいざチェックらゴー。

( ´゚д゚`)えぇーーー
なんじゃこらーー

新たな問題発覚です。
(どんな問題かは文中に書いてますが・・・)
詳しいことは次回に。
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