アコードハイブリッド バックカメラ修理
2021.09.03
2月5日(https://randol-news.net/art/00374.html)に書いた記事の続きです。
寒いときに無理やりやると
リアガーニッシュライニング(メッキでキラキラしてるやつ)が
割れてしまうかもしれないということで
暖かくなるのを待ってたわけですが、
いざ暖かくなると春を飛び越えて猛暑が始まってしまい、
すっかりやる気が遠のいていたバックカメラの修理。
ようやく重い腰を上げて修理に取り掛かろうと思います(;´Д`)
まずバックカメラには直接アクセスできないので、
リアガーニッシュライニングを外さないといけないのですが、
そのリアガーニッシュライニングがトランクの内装を外してからでないと外せない(;´Д`)
トランクの内装は8つのクリップで止まっています。
そのクリップらを外していきます。
クリップと言えば壊れやすいの代名詞ですが、
このクリップはまだ4年しかたっていないので、簡単にキレイに取れました。
トランクと車体を繋げているヒンジカバーを外しますが、
下側の目立たないところにクリップが隠されています。
写真は運転席側のヒンジ。
この写真は助手席側のヒンジ。
外したクリップはヒダヒダが付いてる力技で引っ張り出すタイプ。
クリップを外すと下側に指が入りますので、
力を込めて引っ張ると外れます。
外したヒンジカバーはこちら。
カバーの上側には白いクリップがくっついてますね。
これもヒダヒダが付いてるタイプ。
このカバーが外れれば内装はカパッと取れてきます。
外した内装には防音材が貼られていました。
流石だ(;´Д`)
↑外からトランクループの蓋を覗いた構図
この角度からだと外さなきゃいけないものが良く見えません。
↑これはサービスマニュアルからの引用ですが、
2か所重要なネジが隠されています。
分かりにくいので、トランクの中から覗いてみた写真が↑です。
バックカメラのカプラも見えるので、この段階で外しておきましょう
運転席側。10mmのナットが隠されているのが見えますでしょうか
これを外さないとリアガーニッシュライニングは絶対に外れません。
助手席側。ラチェットレンチが普通に使える程度の穴なので、
トラブルなどは起きません。
10mmのネジはこんな形。皿が付いているタイプです。
この段階で、傷が付きそうな部分に養生テープなどを張っておきましょう。
内張り外し等をガンガン挿していくところは特に重要です。
↑サービスマニュアルの引用です。
Bのクリップは内側からアクセスできます。
2か所見えますのでそこからペンチでつまんで奥に押し込むだけで簡単に外れます。
拡大した写真はこんな感じ。
クリップC等が別のところを繋ぎとめているので
クリップBを完全に押し込むことはできませんが、
引っかかりを外すくらいに押し込めればそれで十分です。
クリップCは特に外すような仕組みではなく、横にスライドすれば外れるタイプ。
CとBの保持方向が違うことでガッチリ固定できる仕組みなのですね。
問題はココの裏。
サービスマニュアルにも載ってないクリップが存在します。
リアガーニッシュライニングは後期型のCR7から
リアテールの穴にクリップを挿しこむようになりました。
CR7のサービスマニュアルはCR6を改定したものなので、
ここまで書ききれていなかった模様。
これが結構硬いので素人は冬場にやっちゃ絶対ダメ。
壊れる可能性が高いです。
リアテールに挿しこまれるクリップは↑の形をしています。
外したところの穴はこのようになっています。
テクニックを言うならば、外れる方向へ正確に力をかければスコっとはずれます。
少しでも方向がズレているとかなりの力を要し、破損の可能性が増しますので
感覚的には両サイドの尖った所から外すよりも中央のあたりから両サイドへ
ヘラを通していった方が良い気がします。
外れたリアガーニッシュライニングはこちら。
いい機会なので日ごろ触れるところができない部分を拭いておきましょう。
カメラのカプラを外してあれば、このようにスルスルっと抜けてきます。
ツメの部分がかなり深刻な割れ方をしてますね。
皆さん知ってる? この部品だけでホンダは約5万円請求しちゃうんだぜ・・
工賃合わせたら約6万・・・勘弁してくれよぉ(;´Д`)
どうやって固定するか悩みに悩みました。
分解する前は接着剤か強力な両面テープで
何とかできればいいかなと思っていたのですが、
クッションが付いている関係でそう簡単にはいかない。
このクッションの厚みが狂うとカメラ位置が水平にならないので視角が変わってしまう。
結局カメラと車体に穴をあけてネジで固定することにしました。
本来の位置にカメラを押さえつけて、ちょうどいい位置にマーカーを付けます。
3mmの穴をあけました。
その穴をガイドにボディに穴を開けます。
ボディ側も3mmの穴を開けました。
穴が開いたところは錆止めを行う必要があります。
とりあえずサビ転換を先に塗り、そのあとタッチペンを塗っておきました。
サビ転換は適当に余ってたものを使用(;´Д`)
ネットを調べるとタッピングビスで固定している人がいるようですが、
私はM3ネジとナットで締めていくことにします。
まず15mmのネジ(もちろんステンレス)を内側からカメラ側にさしてナットを締めます。
このナットはクッション材と同じ高さにするためのスペーサーの役割を果たします。
カメラ側はナットが当たる部分のクッションをカットしておきます。
そしてハメ込んでワッシャーとナットで固定。
赤く見えるのはネジロック剤。
ネジロック剤はKosselを作っていた時に使っていたものだけど
これで全部無くなりました。ありがとう(;´Д`)
ネジロックを付けたところにダブルナットして完全固定しました。
クッションの厚みとナットの高さがちょうど同じだったので
望んだとおりの形に落ち着きました。
あとは、外した順番と逆の手順でもどすだけ。
苦労したのは、テールランプのところのクリップだけ。
それ以外は楽勝です。
完璧です。
実際にRに入れてラインを見てみると水平にカメラが付いていることが確認できました。
私が行った作業時間は1時間20分くらい。
クリップの箇所や苦労箇所が最初から分かっていれば45分もあればできるかな。
ただ、外すと掃除もしたくなるからねぇ・・ それで時間かかるよねぇ(;´Д`)
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