【Cetus Mk3】久しぶりにFDM型で印刷。
2022.05.06
最近は光造形(Phrozen Sonic Mini 4K)を中心に使っていましたが
耐光性のあるパーツが必要になったので、
ABSが使えるFDM型プリンター(Cetus Mk3)を久しぶりに動かします。



ジムニーのリアカメラを付けるにあたって、
RCA端子が赤、黄、黒とカラフルすぎてかっこ悪い。
内装に隠せないんですよ。コレ。
そこで端子を丸ごと隠せるケースを黒で作ろうと思ってます。



上蓋と下蓋の接触する部分には、かみ合わせ段差を付けず、
M3ネジ4本で組みます。
ABSは必ずと言っていいほど反りが発生しますので、
精密に作った部品はうまく嚙み合いません。
精度が高いCetus Mk3と言えどビミョーに歪みますね(;´Д`)
紙やすりなどで調整することも考えると段差は都合悪いのです。



UP Studioもだいぶバージョンアップしているようですが、
久しぶりに扱うので、今回は使い慣れたバージョンで作成します。

あとでタップでネジ穴掘るのでインフィルの設定は最大値にします。
それ以外は昔作ったABSの設定を踏襲してます。
ABS造形のコツは、ラフトにあります。



↑の動画はラフトの作成を撮ったものです。
ラフトがきれいに造形できてないと高確率で失敗します。
プレートの温度も100度にしておかないと反りが強くなるので、
ラフト自体も剥がれて沿ってきます。
動画ではキレイに造形できているように見えますが、
これでも失敗例です。
難しいですね。

そこでTiertimeのメッシュビルドプレートは、
ラフトをメッシュの穴に打ち込んで剥がれないようにします。
他社にない仕組みです。
逆に言えば造形物をプレートから剥がすことが
困難ということにもつながるのですが、
剥がし方はいくつか方法があるので、
まずは造形の正確性アップをとるべきということなのでしょう。



出来ました。
一見きれいに造形できてはいます。
ラフト剥がれも見えません。
印刷終了後は、すぐにプレートから剥がさず、
ゆっくりと冷ましてから剥がします。



しかし、ここまでやっても反りが発生していて
フラットな面が丸みを帯びているように見えます。
ABSの宿命ですね・・(;´Д`)
ABSはPLAと違って加工がしやすいので、
ペーパーで研磨してフラットにしましょう。
こうなることを加味して底面は1,2mm厚めに設計しましょう。
研磨すると白くなるので塗装は必須です(;´Д`)



1本200円くらいの安物ラッカーで十分。
ただし艶消しで。



ABS特有の白味も消えて自然な仕上がり(*'▽')
今回はサフらなかったので印刷痕の網目は残っているけど、
まーいい感じでしょ。



完成。
久しぶりにFDM使って再認識したけど、
道具として使うならレジンの光造形より
ABSやポリカーボネートが使えるFDMしかないよなぁ・・と。
見た目だけ確認の試作なら光造形なんだけど(;´Д`)
アーティストじゃない私は、結局最後はFDMに戻ってくるのね。
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