Kossel 調整編
2018.04.20
だいぶ日が経ってしまいました。
今年は、私が今まで経験したことが無いほどの豪雪のため、
業務時間の半分を除雪に費やすような日々が続いたので、
3Dプリンターに時間を割くことが出来ませんでした。
3Dプリンターってある程度まとまった時間がないと触れないのですよ。
とはいっても未調整の状態で
いくつか印刷はしてましたが(;´Д`)

さて、調整をはじめます。
まずは、ホットエンドとヒートベッドのPID係数を調べます。

ホットエンド用のコマンド
M303 E0 S200 C8
を打ち込んでKp、Ki、Kdの値を導きます。



おっと、なんか前のMarlinと違って情報が多い。

#define DEFAULT_Kp 15.60
#define DEFAULT_Ki 1.11
#define DEFAULT_Kd 54.94

がログに書き込まれている。自動で設定されたのかな?
もしそうなら便利になったもんだ。
でも私はソースに書き込みますけどねヽ(´ー`)ノ

次はヒートベッド
M303 E-1 S100 C8
を叩いてみる。
「RECEIVED: PID Autotune failed! Bad extruder number」
のエラーが出て弾かれるなぁ。

調べてみるとデフォルトではベッドのコマンドは
無効になっているようです。
そこで探してみると
//#define PIDTEMPBED
確かにコメントアウトされてますわ。
//を外してコンパイル。

同じM303 E-1 S100 C8を実行してみると
問題なく動き出しました。
温度も難なく上昇し正常終了。


#define DEFAULT_bedKp 95.81
#define DEFAULT_bedKi 5.02
#define DEFAULT_bedKd 457.20

上記の通りソースを書き換えてPID設定は無事解決。
次は高さ調節



基本のやり方。紙でチェック。
そしてX,Y,Z軸それぞれの高さをキャリッジのピンで調節。



調整しやすいように瞬間接着剤で固定したナットが大活躍。
ちょっと撚るだけで微調整可能。
調整している時に感じたこと、それは剛性も然ることながら
光学エンドストップの正確性。
ピンの先端が微妙に波打ってるので狙いの高さに合わせるのは骨が折れますが
設定が決まってしまえば
ホームに戻して最下部までの距離が0.01単位で毎回合致。(ただし室温は一定で)
前の押しボタン式スイッチでは-0.03~0.03でズレが発生していました。
このせいで0.05mm積層では印刷に苦労したものです。

いつものヤツを印刷してみました。

全ての角で歪みは全くありません。
キレイな90度を保っています。
ABSなので反りが起きるかと思いましたが、
100度のヒートベッドが効いているのか、
それもありませんでした。
前の苦労は何だったのだろう(;´Д`)

印刷温度はこのフィラメントではちょっと高めのよう。
ここは微調整が少し必要かな。

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