【Cetus Mk3】ラフト無し調整と印刷テスト
2020.02.20
ラフトを剥がすと底面が荒れた面ができてしまうので、物によっては困ることがあります。
どんな状況にも対応できるようにラフト無しの設定を導き出します。
結果を言うと、印刷時のNozzle offsetを0.5にするのがベストでした。
-0.5にするとベッドとの距離が離れてしまいましたので逆効果。方向はしっかり覚えておく必要があります。

ラフトを除いた時の高さがわかったので、定番のモアイを印刷してみたいと思います。





素材PLA
ノズル穴0.4mm
積層0.1mm
温度、速度はUP STUDIOのデフォルト値
クオリティはFINE
ラフト無、サポート無
第一層も問題なく定着しました。
なぜか一層目にブリムが付いてますが、スライサーが勝手に付けてくれたものです。
造形に合わせて自動設定されるのかな?



ついでに胸像も印刷してみました。
設定は上記に加えかなり複雑な造形なのでサポートだけ有にしました。
アゴのようなところは千切って外れないのでサポートの取り外しが大変でした。



最後に、TPUフィラメントもテストしました。
このフィラメントはビニールやゴムのような性質で、ボーデン型ではPTFEチューブ内で変形してしまうのでまともな印刷が難しいです。ダイレクトエクストルーダならではのフィラメントです。設定はABSをベースに自分で修正したものを使用しました。

素材TPU
ノズル穴0.4mm
積層0.1mm
ノズル温度210、ベッド温度60
速度はUP STUDIOのABSデフォルト値
クオリティはFINE
ラフト無、サポート無
Cetusでは難なく印刷できました。積層痕は見えますが手で触っても乱れは感じません。デルタ型のKosselでは不可能なフィラメントなので可能性が一気に膨らみます。底面は透明感があってツヤツヤ。光が反射してピントが合いませんでした(;'∀')
印刷するときは何も考えずに印刷しましたが、弾力性を十分に生かした使い方をするならインフィルは100%のほうがいいと感じました。
TPUは素材のベースになってるものが2種類あるようです。耐油性とか耐水性、対候性などが大きく変わるようなので、
実用を考えればエンジンオイルとかに漬けたりしてテストしてみる必要がありそうです。

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