Google Pixel 10a レビュー
2026.08.01


2020年11月12日に発売されたAquos Sense4 Liteを使い続けて約6年、
その間バッテリーを2回交換し、動作が重いことを我慢すればまぁまぁ使えてましたが
いよいよ限界を感じたのと、昨今のスマホ価格の急上昇に対策が遅れたらヤバイという
危機感から急ぎ買い替えへ。
iPhoneは先日7月18日に円安対応の為値上げを行った。
9月には新商品発表に合わせて米国のベース価格も値上げになると予想されている。
GoogleはPixel11を8月12日に発表を控えており、当然値上げになるので、
ひかえめに考えてもかなり不味い。

中国系・韓国系のスマホ以外でじっくり考え、
自分用ではPixel 10aを選びました。
ミドル級では十分すぎる性能をもつTenser G4を搭載し、
大容量バッテリーと、120Hz液晶を搭載。
AirDropとのやり取りも可能になり、
7年のシステムサポートもあるので長く使う人にはかなりうれしい。
まぁなによりも純粋なAndroidが使えるっていうのが最大のメリットでもある。
他社やキャリアモデルとかで消せないアプリが組み込まれてるのが気持ち悪い人はこれ択一。



まずは予備知識として、知っておくべきこと。
AppleとGoogleはSoCにハイエンドやミドルクラスという括りは無く
高性能なSoCを1モデル開発し(Proとか名前を付けて高性能化したものを出すことはある)
廉価モデルには1世代前のものを搭載させてくるため、
他のメーカーのミドルクラスSoCでは太刀打ちできない。

GoogleのTensorシリーズは昨今の高フレームレートで3Dを
グリグリ動かすゲームには向いていないが、できないゲームはほぼない。
カメラは2眼で、映し出される画像は暗所にも強くハイエンドスマホの画質と大差ない。
Pixel得意の消しゴムマジックは他社垂涎の機能だ。
どの分野でもそつなくこなす。
Pixelでネガティブ要素であった発熱問題は、
最新SoCを搭載しているPixel10でも起きてはいるが、
廉価版の10aでは完全に克服されており、むしろ他社よりも低くなっている。
Andoridのアプリは、数多くあるメーカーのモデルに合わせるのが困難だと言われるが、
PixelはAndoridの基本開発モデルとなるので大抵動く。
動かないアプリは相性ではなくバグか設計が古いかのどちらかである。
8万くらいするスマホにして8GBメモリは少ない気もするが、
激しいゲームをしないのなら不便を感じることは無い。
Geminiとの親和性が高いPixelは、
社会人だとAIを利用した録音からの文字起こし機能はかなり便利なのではないだろうか。
会議の議事録作成に苦労することがなくなるだろう。
Google VPNも情報漏洩を防ぎたい社会人は助かる。
有料サービスをいちいち契約しなくても無料でVPN接続を構築できるのは
Pixelだけの特権サービスだ。

ここまでが予習。
では実際に一週間ほど使ってみてどうだったかを述べていきたい。
反応速度のチェックやベンチマークは他でたくさん上がっているだろうから
ここでは取り上げ上げない。



データの移行やアプリの移行は従来のスマホが健在なので簡単に終えることができた。
一つ一つ手でやっていくつもりだったので拍子抜け。
Pixel10aの初期セットアップを進める前に、今まで使っていたスマホを近くに置くことで、
勝手に相互でやり取りを始める。こちらは求めてくる許可を項目別にあたえるだけだった。
アプリについては楽天スマホとして最初から入ってくるアプリを外し、
シャープの独自アプリも外す。結構自由度が高い。
データ通信はBlueToothを通して行われるようで、転送速度は早くないものの、
素人でもできるように工夫されていることに好感が持てた。



転送速度を上げたい場合はUSBケーブルでスマホ同士を繋げばいいらしい。
そんなに焦る必要もないので、ここはBTで続行
6年前のAquos Sense4 lite でも機能したということは結構前から組み込まれていたのかもしれない。
今回の移行では写真を転送対象から外した。膨大な枚数をSDカードに貯めこんでいるため、
一晩置いても終わらない気がしたからだ。後日PCで選別してから移そう(;´Д`)
BTで転送を初めておよそ30分。ほとんどのアプリの再インストールができていた。

早速カメラ機能を試してみる。
Aquos Sense4 liteとは比べるまでもなく、美しさが跳ね上がっている。
ハイエンドスマホにも引けを取らないといわれる画質は真実のようだ。
夜に照明だけの部屋で撮影してみてもノイズは感じられない。
高感度については数世代前の一眼レフでは太刀打ちできないかもしれない。
1/2インチ(4800万画素)センサーでよくもここまで感度を上げたと感動する。
F値1.3もかなり貢献しているとは思うが、
もしかしたらAIによる補正が思った以上に機能している? ありえない話ではないか。



真昼の曇天で8倍ズームを試してみると、ちょっと不自然な絵が出てきた。
↑の写真は遠くにいる猫を撮影したものだ。
デジタルズームなので、猫が鮮明に写らないのはわかるが、
不自然にノイズが消されているのでベタ塗っぽくなってしまっている。
AIが絡んでるのは明確だ。
現実を切り取っているつもりでいても虚構が混じることから、
コンテストなどには使えないと感じた。

QuickShareでiPadのAir Dropに写真を送れるか試してみた。
初期設定を終えた直後ではiPadを送信相手として選ぶことができなかった。
端末候補にiPadが出てこない。IOSのバージョン差があるのかと思い
別のを用意してみても候補が出ないのは変わらない。
これについては事前に知っていて、Pixel出荷時のシステムではできないことは分かっていた。
「全てのアプリ」の中にQuick Share extensionがある場合は更新を行う。
無い場合は、システムアップデートを行ってAndroidバージョンを16から17へ上げる。
そうすると最新のQuick Share extensionがインストールされて、
無事Apple製品を対象として選択することができるようになった。
面白いのは、Google Playからインストールを行おうとするとできなかったことだ。
更新はできるけども新規インストールはシステムアップデートでしかできない。
つまりPixel10しかインストールさせないぞということなのか。



消しゴムマジックは、初期インストールを終えた直後では正常に機能しなかった。
ただパッチワークで埋めるだけで、マジックでもなんでもない。画像が乱れる。
ところがアップデートしたあと、Geminiで遊んでいたら
いつの間にか正常に動作するようになっていた。
↑の写真のように拡大してみない限りは修正だと気づけないレベル。
これならば本当にマジックといっても誇大広告じゃない。
Pixelユーザーなら使い放題のサービスなので大いに利用しよう。



今まで使っていた物理simをPixel10aに挿して設定してみる。
日本通信の設定があらかじめ用意されており、
なにも打ち込むこともなく切り替えができた。
結構多くの通信事業者が用意されている。実に親切だ。

バッテリーの消費は、平均で20%程度。
朝の出社時で100%だったものが帰宅時80%程度になっている。
写真を撮ったり、調べものをしてみたり、
Geminiに疑問を投げつける程度ではあまり減らない。
何も使わず放置していた場合の消費は1日6%程度。
iPhoneのバッテリー消費を知っているものからすると十分すぎる。
バッテリーの標準容量が5100mAhというのは
思いのほか凄いことなのかもしれない。
モバイルバッテリーは余程のことがない限り必要ない気がする。
3Dゲームで遊んだ場合は、どんなバッテリーを積んでいても
あっと言う間になくなるのでレビューの対象から外す(;´Д`)

Qi給電は充電器に性能が左右される部分が多いがそれを差し引いても遅く感じる。
Pixel10aは10Wまでの対応なのでこれが大きく影響しているのだと思う。
なぜQI2規格に対応してないんだと思わないでもない。
でもUSBケーブルを充電毎に挿さなくて良いのは故障率の低下に繋がるし
この機能があるだけでも贅沢だ。

ディスプレイパネルの発色も良好。
炎天下でも見にくいということは無かった。
従来のAMOLDではなく、POLEDを採用してるので、
ガラス液晶のようには割れない安心感がある。
長期間使う人にはうれしい。
弱点としては、有機ELなので同じ画像の長時間表示は
焼き付きが起きるということくらいか。
Youtubeを垂れ流す人はフレームを表示しておくと焼き付くので
フルスクリーンでの視聴がいいかもしれない。
スクロールは120Hz液晶が効してか滑らかに感じる。
60Hzにはもう戻れない(;´Д`)

全体的に見て、どの機能もバランスよく性能が良い。
劣っている部分は無いように見える。
失敗したくない人には最適なスマホだと思う。

私がこのスマホを選んだ理由にバッテリーの交換しやすさもある。
https://jp.ifixit.com/Device/Google_Pixel_10a
ここから分解方法の情報を得られるが、
ディスプレイ側ではなく、バックパネルからのアクセスで
交換できることが確認できた。ということは事故率はとても低くなる。
バッテリー交換が自在であれば、寿命は飛躍的に伸びるのだ。
Pixel10aは長期間使うにベストなスマホだと言える。
そしてディスプレイを割ってしまったとしても
iPhoneなどに比べると交換がリスクがかなり低い。
まるでユーザー修理を考慮して設計されているようだ。

通話だけできればいいんだよという人にはPixel10aは高い買い物。
しかし現在エントリーモデルのスマホは
中華資本の企業しか作っていないので、
十中八九仕込みが入っているスマホを買うくらいなら
Pixel10aは安心料込みで安い部類に位置する。
まぁ、それも8月12日までの可能性が高い。
7月29日にクアルコムがSoCチップのSnapdragonの値上げを発表した。
メモリ以外にチップセットまで高騰となれば
SONYにしろNothingにしろSHARPしろ
本体価格の大幅値上げは避けられない。
Pixelでなくても早めに決断しないと後悔しそうだ。

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