NECルーターのケーブルテレビ設定でドはまりした話
2017.08.05
昨日対応した作業の話。
お客様が使っているネット環境で、
10年以上前のバッファロー製ルーターが使われていました。
最近暑さが続いたせいか熱暴走が多く
電源を切って冷やしては復旧
ということを繰り返していたのですが、
いよいよルーターがお亡くなりになったので、
NECのPA-WG1200HSに交換することになったのですが
ここでトラブル発生。

ネット契約がケーブルテレビなので、
ほとんどの場合、何も設定しなくても
会社からDHCPで配布されるIPで自動認識で接続されるのだが
うちの近所のケーブルテレビは、設立当初から
IP決め打ちで入れないとダメ。
会社から提供されるIPやサブネット、ゲートウェイ、DNSを
WAN側に設定しないとネット接続できない。

いつもは、このくらいの設定は悩むことなく
ものの数分で終わらせてしまうのだが
今回はなぜかドはまりしました。
(ただ単に、私がボケていただけなんですが・・)

一般的なルーターであれば、
配線を終えて電源を入れ、ルーターのIPをブラウザにぶち込むと
簡単設定の類が立ち上がってくるのですが、
NECの製品はインターネットの初期設定の項目に
PPPoEしかなく、ケーブルテレビの選択肢が無いので、
ローカルルータモードを選択し、
自分で設定していく必要があります。
ここまでは今までの通りで問題ないのですが、

この後、詳細設定にWANのIP入力枠が無いことに気が付きます。
変だなと思い、ネットで提供されている
ユーザーズマニュアルを見ても、

IPアドレスなどを設定したい場合は、
「動作モード」で「ローカルルータ(DHCP無効)」を選択し、
「IPアドレス」「ネットマスク」「ゲートウェイ」
「プライマリDNS」を入力して、[設定]をクリックします。


と書いているだけで入力枠については別段説明は無い。
うちはNECのルーターばかり納品しているので、
設定には自信があったこともあり、
???と悩みながら30分。
ネットで情報を検索してみても的を得た回答はなし。
どうにもならないので、サポートデスク(有料)に
電話をかけてみることに。すると
ケーブルテレビの場合、ローカルルータモードにすれば
自動認識なので設定は必要ありません

と突っぱねられる始末。
「ケーブルテレビによってはIP必要なんだよ!」
と突っ込みたくなるところを堪えつつ、
「オカネカエシテ!」と言いたいのも堪えつつ
さらに30分ほど悩むことに。(´・ω・`)

結局解決したのですが、何が原因だったかというと、
最初のモード選択で、
「PPPoEルータ」
「ローカルルータ(DHCP有効)」
「ローカルルータ(DHCP無効)」

のうち、どれかを選択しなくてはいけないのですが、、
「ローカルルータ(DHCP有効)」
を選んでいたことが問題でした。
私はDHCP有効という文言が
LAN内についての物だと勘違いしていたのです。
つまり
「ケーブルテレビ会社のDHCPで配布されるIPを利用するか?」
というWAN側についての選択肢だったのです。
ネットのユーザーズマニュアルは
正しかったということですね。
「ローカルルータ(DHCP無効)」
を選択したら入力枠が現れましたよ(;´Д`)

さんざんNECのルーターをセットアップしてきて、
こんなことで躓いたことなんて無かったのですが、
今回は突発的な思い込みが先行して、
不必要な時間を浪費してしまいました。

だんだん頭が固くなってきているのかな?
とりあえず、また同じ思い込みでミスしないように、
ここで備忘録にしておきます。
プリンターの横ずれトラブルについて
2017.01.10
プリンタの印刷で突然横にズレる症状があります。
ウチのプリンターもこの症状が出てしまいました。



こんな時、大抵の人が壊れてしまったと判断しますが
私はあきらめません。
縦にズレるときは、プリンター機能のギャップ調整を行うことで
ある程度解決しますが、横はそう簡単にはいきませんよ。

そもそも横座標はどのように調整しているのでしょうか?
調べてみたところ、ヘッドの稼働範囲に吊るしてあるグレーのフィルムを読み取って
動いているようです。



グレーに見えるのは、縦に細かい線が刻まれているから。
この線で座標を決めてるんですね。
勉強になりますわ。

このフィルムが汚れていると当然座標を見失って印刷が滲む。ということです。
早速、無水アルコールで拭き拭きしたところ一発で治りました。

そういえば、最近プリンターの音がうるさくなってきたので、
グリスアップしたのでした。このとき飛び散ったのかな・・・
EPSON EP-804Aのヘッド詰まりをなんとかする。
2016.10.30
社外品インクを頻繁に使用するせいか、
うちのEP-804A君はインク詰まりが良く起ます。
ヘッドクリーニングを行うとインクが大量に消費されてしまうのですが、
それでも安さには代えられません。
だって、こんなに安いんだもん( ´艸`)



黒だけ消費が早いのですが、そんなときはコレ


どちらも送料込みで300円前後なので買わない手は無いわけです(笑)
そんなこんなで、どんなにクリーニングしても
目詰まりが解消できないところまで来てしまいました。
804Aいいんですよ、コイツは。DVDトレー内蔵だし、
インクとヘッドが別体なので、
ヘッドを移動させなくてもカートリッジ交換でき、
インクボトルと直結なんて裏技も使えます。
なので出来ればコイツをなんとかして蘇えらせたいということなのです。

ではどうしたらよいのか
アマゾンさんで、「お客様の声からうまれたプリンターの目詰まり解消」

というのを買ってみました。

CANONのヘッドが外れるタイプは、
無水アルコールか中性洗剤でつけ置き洗浄した経験があるのですが、
EPSONでしかも専用薬剤を使って行う作業というのは初めての試みです。
車のケミカル品よろしく、こういったものはあまり信じない方なんですが、
背に腹はかえられません。果たして成功するのか?

まずは箱から出したるこの溶剤

結構青い。箱に書いてある主成分を見ると、
「イオン化生成水・Nanoアクティベーター・インク溶解液 他」
なんか、聞いたことないものが(笑)

説明書は同梱されいますが、簡易すぎて不安。
なので販売元のサイトを見て作業します。
http://www.05034752415.com/userguide/index.html

説明書の通り、薬剤を注射器にいれ、インクを吸い取って混ぜて、

今度は混合液を注入。これを全色行いました。
2,3時間したらカートリッジを付けて、ふたを閉めず、電源は入れたまま放置。
これが基本らしいですが、寝かす時間は
ネット情報では2,3日やると効果覿面とのこと。

3日後・・・
効果があるのかないのかよくわかりません(笑)
ガッチガチに固まってしまったものは効果が薄いかもしれませんね・・
結局詰りがとれないので、無水エタノールを注射器で思いっきり注入して、
圧力で詰まりを取りました。ハイ、力業です。
注ぎ過ぎたのか、ヘッド下のスポンジで吸収できずに、
ちょっぴり液漏れしちゃいましたが、今は元気に動いてます。
UPSのバッテリーが逝った
2016.09.06
先日の停電を最後に、UPSのバッテリーが逝きました。
購入時期をあらためて確認すると、4年も頑張ってくれたのね。





とても安くて誰でも導入しやすいこのUPS、
バッテリーだけを購入して交換しようとすると
純正バッテリーは案外高いのです。

差はおよそ4000円
UPS本体も4年経てばいつ壊れてもおかしくないということで
これって同じものを買い直した方がお得なんじゃない?
って考えるのは誰しも思うこと。

軽くこのRS550(BR550G-JP)を説明しますと、
安いには訳がありまして、正弦波に正式対応してないのです。
http://www.apcmedia.com/salestools/EALN-7L2H33/EALN-7L2H33_R0_JA.pdf?sdirect=true
↑ここでは矩形波って書いてますね。
つまり接続機器によってはちょっと難ありのUPSなんです。
主にNEC製のビジネス用デスクトップパソコンや
NEC製サーバーでは落ちることを自分の目で確認してます。
UPSを本体ごと買い替えても、バッテリーだけ買い替えても、
このまま4年程使うのか?など雑念も頭を過ります。

今使っているPCはこのUPSで問題なく動くので困ることはなかったのですが、
これも4年使ってるしいつ壊れてもおかしくありません。
PCを買い替えるときに正弦波対応のUPSであれば選択肢が広がるなとか
いろいろ考えを巡らして、悩んだ挙句



を買うことにしました。
RS550ほど液晶表示も豊富ではないし、情報を得られるツールも付属してませんが、
製品の安定感は各評価を見る限りとても素晴らしい。
購入して1か月以内にユーザー登録すると、
3年以内にバッテリーが死んだときに交換してくれるサービスもあって、
ユーザーサポートも満足です。

使ってみたところ、RS550と違って端子の接続も最初からしてあり、
コンセントをつないで電源を入れるだけですぐ使えました。
充電もされてあるので、動作検証もすぐできます。
これだと初心者でも簡単に導入できますね。

さて、RS550の再利用も考えます。ネットでいろいろ情報を探してみると、
社外製バッテリーもいろいろあるんですね。



それでも6000円・・・ 高いなぁ・・・
他のメーカーで探してみると、LONGやCLASSIC PRO等があります。
値段を見ると台湾kunglong社のLONGが一番安いようですね。

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ここから先は自己責任の世界です( ´艸`)
数字データを鵜呑みにして事故を起こしても当方は責任を負えませんで
あらかじめ自分で確証と責任をもって行動できる大人の方だけ参考にしてください。
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LONG製品のUPS該当リストにRS550(BR550G-JP)はありません。
でもバッテリーなんて、サイズと電圧と、充電方式と、端子の形状が合致すれば
問題なく使えるはずなのです。
純正品のバッテリーサイズが、105x151x65mmなのでこのサイズに合うものを探してみると、
WP1236W(94x151x65mm)で十分いけそうです。
完全互換をうたっている上記のバッテリーストア製バッテリーの仕様を見みると、
サイズがLONG製とほぼ一致。
あれ?これ「バッテリーストア.comオリジナル」って言ってますが、中身LONGじゃないの?
いや、もしかしてサイズは統一規格?
 
純正の容量は7.2Ahなんですが、Longは9Ah・・ これが本当であれば容量アップ?
気になるのは、LONGバッテリーの最大充電電流:0.3CA(2.55A)というところで、
純正の仕様にこの情報は書かれていないので、一抹の不安が残るのですが、
互換品でよく使われるユアサのバッテリーで例えると、12V7.2AhのPXL12072で、0.25CAの様です。
ということは純正品も0.3CA以下だと予想できます。(確信はない)

ネットではすでに交換されている方がいて、1年以上使っていて問題ないという情報も見られます。
UPSが電流コントロールしてるのかな?と想像してみたり。
(少し膨らんで、本体から取り出せなくなったという話もあるが・・・まぁ使い方次第でしょう。)

LONGを取り扱っているところで最も安く売っているところを探してみると、
北海道までの送料を含めたトータルで
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gB-02118/
秋月が一番安く売っているようです。
さっそくポチっとな。
送料込みで¥2,700で買えてしまいましたよ。
で届いたのがコレ。



価格から想像するに、適当な箱に雑に詰められて送ってくるかと思いきや、
型番もしっかり印刷され、本体の大きさに合わせた専用物でした。



思いのほか小さい。鉛蓄電池だと車のバッテリーを想像してしまいますが、
これだけ小さいと可愛いものです。

さて、交換してみましょう。
背面のふたを開けます。ネジがなく、指の力だけで簡単に開きます。


バッテリーを少しだけ引っ張り出します。


プラスとマイナスの端子を外してバッテリーを引き抜きます。


純正とLONGバッテリーを比べてみました。

寸法データ通り、大きさはピッタリです。

ロングのバッテリーには、端子にカバーが付いているので、外します。


純正バッテリーのプラス端子に両面テープで端子カバーが付いていますが、
こちらは接続してもそのままつけてられるタイプですので、流用します。


古い両面テープはキレイにはがし、新しく張り替えて・・・・


LONGにペッタンコ!
次は、本体に接続。

端子の形状もサイズもピッタリ。
ホント手間かからないですね。
電源ON

警告なく立ち上がりましたよ。
死んだバッテリーで立ち上げた時、バッテリー交換のマークがついて、
けたたましい音が鳴っていたのですが・・・
本体は互換品ともうたわれてないコレを、新品のバッテリとして理解してくれたようです。
液晶を見ると、バッテリ残量はゼロです。車のバッテリーでは充電して売っているのですが、
UPSは違うんですかね?初期充電を行ってないと寿命縮まるんじゃ?
電圧計ってから組み込めばよかったなぁ・・
謎が多いですね、このバッテリー。


↑2時間充電してみました。
問題なく動いてます。

今後はバッテリーの膨らみ具合を数か月に1回確認すれば、問題ないと判断しました。
価格が安いので寿命が早く来ても気軽に替えられますね。
QNAP TS-419P IIの購入経緯(長文注意)
2016.01.13
D800を使っているとHDDがすぐ満杯になります。

写真用HDDが残り1GBを切ったところで流石にもう無理
ということで決断しました。
以下に419P2を買う決め手となった材料を記しておきます。
使用レビューは後日アップします。

私は仕事で多くのお客様のRAID環境に触れる機会がありました。
ほとんどがトラブル解決に関する内容でしたが。
そこで得た経験則とも言える事柄は以下の通り。

【1】Seagate製のHDDは使わない。
【2】RAID1しか使わない。RAID10も使わない。
【3】サーバーの電力消費はバカにならない

1については故障率の問題です。
故障の少なさは日立のHDDがズバ抜けていて、
その後に東芝、WDと続いて、最後にSeagateという感じです。
頻繁に調査を行っているサイトがありまして、
そこのデータと私の体感は、ほぼ一致しています。
(最新の調査報告はこちら https://www.backblaze.com/blog/best-hard-drive/
型番別に見ると多少当たり外れは変わりますが、
Seagateの故障率の高さは群を抜いていて
大事なデータを保存する機械としては使えないと私は考えます。
NASはHDD組み込みタイプで購入するとかなり高価になります。
バッファローの4ドライブで最低ランクのでも16万以上します。
そのようなものにSeagateなんて使われていたら目も当てられません。
そこで、NASを買うならHDDレスの箱物を買うべきと判断しました。
この方法であれば、その時代の安定HDDを安価に使用することができ、
メーカーに囚われず好きな製品を選ぶことができます。
現在日立のHDD部門は買収されてWDやら東芝やらと絡み合い面倒な事になっているようですが、
今後の製品は傾向が変わっていくかもしれませんので要注意です。

2についてですが、RAID5は容量も多く使えて一見良いように思いますが、
ハードウェアRAIDの場合、RAIDカードが故障した場合に同じカード、
もしくは上位互換の物が手に入らないと再構築が困難になる場合があります。
マザー内蔵のものであればもっと危険度合いが増えます。
特に長く使ったサーバーが故障した場合に多く経験しました。
RAID5は1台がエラーになると即座に使用停止になってくれると良いのですが、
警告ランプ表示するだけで案外そのまま使えてしまう製品が多いのです。
2台目が壊れてから初めて故障に気づくといったこともあります。
そうなるとお手上げです。
RAID5は更に怖い部分があります。
1台目が壊れているということは他のHDDも製品的寿命で危ういということ。
すでにコントローラーが見つけられない故障があるかもしれません。
セクタ単位で異常があると再構築ができない為、
全てのデータを失う場合があります。
RAID1(ミラー)であれば、仮に2台両方がセクタエラーで
読み取りできない状況になったとしてもデータを分散せずに保存しているため、
1台のHDD内で必要な情報が収集できます。
つまり故障セクタのデータだけあきらめれば、
その他は救い出せる可能性が高いのです。
2台同時にヘッドや基盤が死ぬということは雷でも落ちない限りないので、
安全度はRAID5にくらべはるかに上です。
最近ではRAID1のNASに、USBのHDDをつけさらにバックアップを取る
といった手法も普及してきました。ここまでくると完璧ですね。
RAID0はHDDの速度が遅い時代にベンチマーク競争でブームになりましたが、
これはデータの保全を考えたものではないので論外です。
速度が欲しいのならSSDを導入しましょう。
RAID10は大容量のHDDが安価な今、リスクを増やしてまでする必要はありません。
以上のことからRAID1で構築することにします。

最近は「復旧天使」という便利なソフトも登場しており大事なデータを救出できるチャンスは増えましたが、
病院があるから病気になってもいいということではないので、事前対策は必要です。

3は家庭で使う場合の話。企業ではサーバーを設置し、
そこにデータベースを構築・RAID化している場合が多いですが、
こういった場合サーバー機はそこそこのCPUを積んでいる為、
消費電力はどんなに低くても一般PCレベルは食ってしまいます。
24時間稼動するとその消費電力はバカになりません。
この電気代が高いご時勢、少しでも押さえたいのが心情です。
以前、HPのMicroServerにHDDを4基いれFreeNASでの構築を考えたことがありました。
このサーバーを使えば消費電力をかなり抑えられる(LED電球1個分くらい)ことは
試算でわかっていたのですが、トータル的なバランスを加味すると
NAS専用機には及ばないという結論に至りました。
一番のポイントは本体に異常を知らせる警告ランプや
HDD番号を表示する液晶がないと困る。というものです。
NASとして使うのであればモニターを繋げませんので、
異常に気がつける自信がありません。
RAID1は1台が壊れたらすぐ差し替えることが重要ですので、
サーバーではこれが要をなさないと思いました。
(まぁ、FreeNASは異常が発見されたらメールを送るといったことができますが、
当時はNASをインターネットに繋げる予定はなかったのでこの機能はない物と考えました。)

以上を踏まえ候補に挙がったのが製品。

QNAP TS-231 Turbo NAS
QNAP TS-419P II Turbo NAS
QNAP TS-420-D

QNAPは旧モデルにもサポートが手厚いです。
しばらくは最新のファームを提供してくれるでしょう。
つまりTS419P2と現行TS420とは機能が殆ど変わらないということです。
まるでiPhoneのiOSのようですね。
折角買うのであればHDDが2基では限界が早いので4基に・・
結果的に安さと汎用性からTS-419P II Turboとなったわけです。

あれ、もうアマゾンさんではTS-419P II Turboは売り切れちゃってますね・・

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