Office Premium をOffice2021にバージョンアップできるのか
2022.01.12
Microsoft Office Premiumはパソコンが生き続ける限り
最新のOfficeを使うことが出来るという特殊なライセンスモデルです。
今では提供していませんが、当時パソコンメーカーは
挙ってこのPremiumをバンドルしていました。
Premiumが登場したときのOfficeは2013です。
そこから2016、2019とバージョンアップを続けてきました。
そして去年2021が登場したわけですが、
果たして問題なくバージョンアップできるんですかね・・



とりあえず一度アンインストールして、再度インストールしてみます。



トラブルなくインストールはできましたが、いまいちよくわからないですね。
一目見た程度では2021が入っているとは全く判断付きません。
デザインも2019から変更されていると思わせる感じはありませんでした。
バージョンは2111 ビルド 14701.20240 32ビット
と書かれています。ここで判断するしかないのかな。



Excelのバージョン情報を見ると
Microsoft Excel 2016 MSOと書かれています。
これ2019にするときにも疑問に思ったけど、
ここは古いまま変わらないんですよね。
MSさんの中ではPremiumは黒歴史扱いなんでしょうか。
バージョンは2111 ビルド 16.0.14701.20240 32ビット
と書いてあるので中身のバージョンは一つ前の画像と同じように変更されているようですが・・

このバージョンは製品としてどれに該当するのかちょっと調べてみました。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/officeupdates/update-history-office-2021
で確認すると

製品版の Office 2021
2021年12月16日 バージョン 2111 (ビルド 14701.20262)
2021年12月14日 バージョン 2111 (ビルド 14701.20248)
2021年12月03日 バージョン 2111 (ビルド 14701.20226)

製品版の Office 2019
2021年12月16日 バージョン 2111 (ビルド 14701.20262)
2021年12月14日 バージョン 2111 (ビルド 14701.20248)
2021年12月03日 バージョン 2111 (ビルド 14701.20226)

となっているので、一応最新版に更新されているようだが
バージョン情報は2019と2021は全く同じなので
入ったのが2021なのか2019なのかまったく判断が付かない。



起動時のスプラッシュロゴも変更がない。



実は私、2021を入れたPCもあるんです(;´Д`)
2021そちらのスプラッシュロゴはこちら。
左上にOffice2021って書いてあるのでわかりやすい!



最終的に判断したのはxlookupが使えるかどうかでした。
Helpを見てみると使えるようなメッセージがありますね。



実際に式を入れてみました。
問題なく動くようです。
ということは内部的には2021にアップデートされていると見ていいと思います。
きっとPremiumの仕組みは永続ライセンスにしたMicrosoft365(Office365)なのでしょう。
Microsoft365もデザイン変わりませんしね・・ 

それはそうとOffice.comのアカウントがMicrosoft.comのアカウントに統合されてから
自分のアカウントにどれだけのOffice製品が紐づけられているのかわからなくなってしまいました。
表示そのものが消えた(;´Д`)
昔はその一覧からインストールもできたのに非常に不便。
永続ライセンス系のパッケージ販売をやめたいのか
サブスク方式を幅広く広めたいのかわかりませんが、
いままで見れていたものが無くなるのはいかがなものかと考えます。
NECパソコン SmartVisionの再インストール
2022.01.03
PC-DA770EAWでハマった(;´Д`)

SSDに換装してWin10をクリーンインストールしたが、
Smartvisionのアプリが入らない(;´Д`)



NEC系は起動ドライブの直下にAPSETUPフォルダが用意されていて、
その中にアプリのセットアップ群が保存されている。
Smartvisionは「SVISION」に格納されていて、そこからインストールできる・・はずだった



ところがセットアッププログラムが進まない。
「次へ」のボタンがグレーアウトして押せないのだ(;´Д`)

いろいろ調べたらSmartvisionは直にインストールできないようだ。
もう初見殺しの極み(;´Д`)
LAVIEアプリナビを先にインストールして、
そのLAVIEアプリナビからSmartvisionをインストールしないと続行できないという。
そのLAVIEアプリナビが曲者でAPSETUPフォルダからインストールすると
プログラムが正常動作しなくなる。
どうやらアプリナビで扱うソフト群のデータがすっぽり抜けてしまうようだ。

実はLAVIEアプリナビの追加は「おすすめ設定」というアプリでするのが本来の形らしい。
では、その「おすすめ設定(NECRcdSettings)」を先にいれて
LAVIEアプリナビをインストールさせてみてもまともには動かない。
同じ結果。データがすっぽり抜けている。

NECのQ&Aを眺めていると、SmartvisionはMicrosoft Storeからダウンロードしろと
書いてあるページがあった・・
もちろん試してみる。
「このアプリはデバイスと互換性がありません」
「対象機種は、2017年夏モデル以降のパソコンです。」
と言われた(;´Д`)
なんなんだよNEC
LAVIEアプリナビをMicrosoft Storeから入れようと試みるも
同じく拒否られる
正攻法だと完全に詰んでるじゃん・・・

一応ブルーレイのリカバリディスクを作ってはあるけど
余計なアプリが入るから使いたくなかったのよね。
しかも負けた気がするし・・
NEC、クリーンインストールさせる気ないな・・・・(;´Д`)

これで終わっては悲し過ぎるので、
とにかく調べ尽くしてなんとか方法を見つけ出しました。
まず前提としてクリーンインストールする前に、HDDからデータが取り出せることが重要。
OSが破損しててもいいし、ブートできなくてもいいですが
Cドライブ直下の「Program Files(x86)」と「APSETUP」のデータだけ読めれば何とかなります。
吸出し方法はDVDブートのOSを使ってもいいし、HDDを取り出して別PCにつなげてもいいし、
とにかく「APSETUP」のフォルダと、「Program Files(x86)\Softnavi」のフォルダの
バックアップを取っておいてください。

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ここから解決編
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①まず過去歴代のVisual C++ランタイムを入れないと
NECのアプリたちはまともに動かない。

セットアップすら最後まで到達できないのがある。
しかも32bitで動いてるアプリがほとんどなのでx64とx86の両方いれておく。
ダウンロード先は以下の通り

Microsoft Visual C++ 2005 Service Pack 1
再頒布可能パッケージ MFC のセキュリティ更新プログラム
https://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=26347

Microsoft Visual C++ 2008 Service Pack 1
再頒布可能パッケージ MFC セキュリティ更新プログラム
https://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=26368

Microsoft Visual C++ 2010 SP1
再頒布可能パッケージ MFC セキュリティ更新プログラム
https://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=26999

Microsoft Visual C++ 2012 (VC++ 11.0)
再頒布可能パッケージ Update 4
https://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=30679

Microsoft Visual C++ 2013 (VC++ 12.0)
再頒布可能パッケージ
https://aka.ms/highdpimfc2013x64jpn 64bit版
https://aka.ms/highdpimfc2013x86jpn 32bit版

Microsoft Visual C++ 2015~2022 (VC++ 14.3)
再頒布可能パッケージ
https://aka.ms/vs/17/release/vc_redist.x64.exe 64bit版
https://aka.ms/vs/17/release/vc_redist.x86.exe 32bit版

数が多いし、落ちてくるファイルの名前がみんな一緒なので、
1つダウンロードしてはリネームをしないとわけがわからなくなるので注意。
2015~2022のバージョンは古いPCでは必要ないかもしれない。

②「おすすめ設定」をインストールする。
まずバックアップした「APSETUP」フォルダを、Cドライブ直下にコピーする。
その後、APSETUP内の「NECRcdSettings」からインストールが可能。
ランタイムが正常に入っていればエラーになることは無いはず。

③LAVIEアプリナビをインストールする。
バックアップしていた「Softnavi」フォルダを丸ごと「Program Files(x86)」に
放り込む。元あった場所に戻した形だ。
そのあと、先ほどインストールした「おすすめ設定」を立ち上げ、
3つある項目の中から「LAVIEアプリナビ」のインストールを行う。
※必ずバックアップを戻してからインストールを行うこと。順番が逆だと成功しない。

④LAVIEアプリナビからSmartVisionをインストールする。
SmartVisionを入れようとすると複数の関連アプリが同時にインストールされます。
それぞれ応答を求めてくるので「はい」を答えてあげる。
1のランタイムが正常に入っていない場合、
セットアップ中にエラーが数回はじき出される。
エラーが出なかったら成功だと思っていい。

⑤SmartVisionを立ち上げてチューニング設定まで完了できたら成功。
チューニング中にブラックアウトして止まってしまった場合、
4のインストールでエラーがでていたはず。
タスクマネージャーを立ち上げ、ハングアップしたSmartvisionを強制終了し
全てアンインストールして1からやり直し。



↑NECの妨害を乗り越えてこの画面を見ると、深いため息がでます(;´Д`)

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予備知識
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Windowsをクリーンインストールすると、
チューナーのドライバーが入ってくれない。
NECからアップデートドライバーが提供されているが
それをインストールしただけでは「!」や「▲」が付く不完全なドライバーとなる。
再起動してもその「!」や「▲」は消えない。
そこで、NECのアップデートドライバーを入れた後に
あえてドライバーの更新を行うと
なぜか正常なドライバーとして認識されるので、ハマっている人は
試してみるといいかもしれない。

あと、SmartVisionのセットアップ(\APSETUP\SVISION\setup.exe)は、
複数のアプリをインストールするちょっと変わった実行ファイル。
・SmartVision
・DVD-VR Writer for SmartVision
・BD-Movie Album(Writer) for SmartVison
・SD-Video SDK for SmartVision
・DixiM Player for SmartVision
の5つがインストールされる。
ノートパソコンASUS F541Uを修理
2021.10.01
ASUS F541UのHDDが調子悪いので修理します。
どうせならということでSSDに変えていきますよっと。



スペックはCore i3-6006U
HDD 500GB
メモリ 4GB
GeforceやRadeonなどのグラフィックチップは無し
まんまビジネス用途なノートです。
6000番台ということはWin11はダメですねぇ(;´Д`)




このモデルは結構簡単に分解できます。
↑のネジを外すだけで基盤にアクセスできますよ。




ノートパソコンをバラすときの基本中の基本。
パソコンの背面を写真に撮って印刷しておくこと。
ノートパソコンはネジの長さが一定ではありません。
場所によって全然ちがうのです。
最近のノートパソコンは薄型が主流になってきたので、
ネジの長さを間違えると、かなりの高確率で故障を招きます。
そのためどこにどのネジを使っていたか正確に記録する必要があるのです。





外したネジは、↑の様に印刷した写真に貼り付けておくのが確実です。
ネジの紛失も防ぐことができます。




ネジを外したら、表面に戻って写真の場所をちょっと浮かしてみます。
意外と簡単に指先が入ると思います。




角からすーーと隙間を広げていきます。
プラスチックの薄いヘラで縁をなぞっていけば簡単に開けることができます。




中身はこんな感じ。
シンプルですねー。
電池は18650が3本。
あまり長持ちはしなさそうです(;´Д`)
でもよく考えれば、このパソコンは電池寿命が来ても簡単に交換できますね、
パナのパソコンだとバッテリーケースをバラすことが困難です(;´Д`)




ハードディスクは、写真のドライバーが当てているネジ一本を外せば
台座ごと外れてきます。




Seagateの500GBですね。
なぜ故障率が高い部品を使うんですかねぇ・・・
メーカーとしては適度に壊れてくれないと買い替えが進まないからでしょうか(;´Д`)
入れ替えるためには、HDDに付いていた台座をSSDに付け替える必要があります。




HDDとSSDでは厚みが違うと思ったのでスペーサーまで用意してたのですが、
HDDも薄型で全然余裕でした(;´Д`)
↑は組み換え完了の様子。




元の場所に戻してネジ止めして完了。



とりあえず、蓋(キーボード)を付けて、この段階で電源on
問題なくSSDを認識していますね。
成功のようなのでネジ止めしていきます。

あとはOSをクリーンインストールして終了です。
小学校のパソコン教育に物申す
2021.09.23


子供が通っている小学校で情報処理らしきものの授業が始まっている。
今時は中学や高校でMOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)や
ITパスポート、シスアド、基本情報技術者の資格を
取らせる学校も多くなってきたと聞くし、
パソコンがさわれない社会人は今後厳しい立場に置かれるのは
目に見えているので割といいことだなと私は思っている。

が、子供から話を聞くと予想の斜め上のことを学校はやっているようだ。
導入されたものはChromebookでこれがパソコンであるといった教育がなされている。
私は「え?」と思った。
子供は最初に教えてもらったことが世の中の基本と思い込む。
パソコンの中身(OSと言ってもまだ理解できないので別表現)はたくさんあるけど、
世の中で一番使われているのはWindowsだと言っても信用していない。
ハードウェア的な視点でいえばChromebookは確かにパソコンである。
Googleもパソコンだと言い張っているしね。
MS-DOSが全盛期のときにパソコンという言葉が使われ始めたので
(それ以前はマイコンと呼ばれていた。)
名称はOSで決まるものではないのかもしれないが
小学生の初めて触らせるものが世の中の本流から外れているというのは納得しがたい。
むしろパソコンというより、Androidタブレットに近いと私は思う。

1 Windows 70.48%
2 OS X 14.21%
3 Unknown 14.09%
4 Linux 0.75%
5 Chrome OS 0.46%

これがStatCounter Global Statsが発表した
(https://gs.statcounter.com/os-market-share/desktop/japan)
今年8月の日本でのOSシェアの割合。
Winodwsが圧倒的である。
それは当然のことで、他のOSにできてWindowsにできないことはほぼないからだ。
結論から先に言うが、義務教育はシェアが1番の物を優先に教えるべきだと私は思う。
(大学のような専門はOS XやLinuxでやってもいいとは思う。)
おそらくだが、Windowsの様にコロコロ仕様やGUIが変わると教員が付いていけないからだと思われる。
その点Chrome OSはできることは少ない。
もしかしたらAndroidタブレットよりも少ないので
教員が新技術を覚える負担がほとんどないという理由なのではないか。
実に怠惰である。

そして小学校では表計算も教えているが、
使っているのはExcelではなくスプレットシート。
Wordの代わりに、ドキュメントだ。
思うにオンライン授業を想定して楽な方を選択しているのだと思う。
(コロナ過だというのにオンラインなんてろくに行っていないが・・)
MOS等の資格や社会に出た時を想定するなら
最初からExcelやWordで教育するべきではなかろうか。
とりあえず国から求められるカリキュラムをギリギリで終えることだけ考えていて
卒業してからのことは責任取りませんというのが透けて見える。
ひねくれた人はこう言うだろう。
「大して違わないのだから覚えなおせばいいじゃん」
愚かだと思う。
学校の教育で遠回りをするくらいならその時間を別な教育に回すべきだ。
そもそも、それを言うならExcelを先に覚えて、
スプレットシートを使いたい人があとから個人で好きなように覚えた方が効率がいい。
Excelを使えたらスプレットシートなんて感覚で使えるのだから。
そして教育の怠惰を是正するかのように、最終的には
MOS(Microsoft Office Specialist)じゃなくGCP (Google Cloud Platform)の資格を
受験しましょうと促していく、そんな未来が見える。

私が学生の時は高校でCOBOL言語を教えられた。
その時代ではC言語が主流だったのにだ。
その後どれだけ苦労したか想像に難くない。
将来はどんなものがスタンダードになるかはわからないが、
今最も使われているものを中心に教えていくのが義務教育のあるべき姿だと思う。
HDDの故障率 2021年第2四半期
2021.08.21
久しぶりにHDDの故障率を調べてみたいと思います。
前回からかなり年月が経っているので、
かなりの進化を遂げていると期待したいところです。
SSDに押されて需要が低くなっているHDDですが果たして結果はいかに。

https://www.backblaze.com/blog/backblaze-drive-stats-for-q2-2021/

集計データはBackblazeが提供しています。ありがたいです(;´Д`)
Backblazeは2021年6月30日時点でのドライブ、181,464台からデータを作っているようです。
起動ドライブとしての利用方法とデータドライブとしての利用方法で分けて
故障率を導き出してます。
ブートドライブが3,298台(うちSSDが1,691台、HDDが1,607台)
データドライブが178,166台です。

HDD部門で圧倒的1位の故障率を誇るのは
Seagate ST14000NM0138 14TB 5.55% 故障台数23/1653台 平均故障時間6.8ヶ月
圧倒的Seagate(;´Д`)
14TBなので最近登場したばかりなのはわかりますけど、
6.8ヶ月5.55%の故障って怖すぎませんかね・・

2位では
Toshiba MD04ABA400V 4TB 4.07% 故障台数 1/98台 平均故障時間73ヶ月
となってはいますが、利用台数が98台しかないので1台でも故障がでれば
%は跳ね上がります。おそらく本来の故障率はもっと低いと思われます。
むしろ、壊れた1台は73ヶ月も正常だったという所を注目するべきで、
6年も故障無しで動いていたことになります。それは驚異的な数字です。

3位は
Seagate ST12000NM0007 12TB 2.06% 故障台数 41/3552台 平均故障時間31.7ヶ月

やはり今回も素晴らしいのはHGSTのHDD
HGST HUH721212ALN600 12TB 0% 故障台数 0/2600台 平均故障時間21ヶ月
2600台が21カ月動かして故障は無し。圧倒的です。

Toshiba MG08ACA16TEY 16TB 0.35% 故障台数 1/1430台 平均故障時間5.4ヶ月
東芝の16TBも素晴らしい結果です。使用期間が短いのでまだ正確な数字ではないにしろ
たった1台しか壊れていないのは驚異的。
HGSTの12TBは安くても5万前半、東芝だと16TBで4万後半
この価格差なら東芝モデルを選んでも後悔はなさそうです。

まとめ

大容量が欲しいなら東芝のMG08ACA16TEY買います。
しかしながらHDDの故障率がいくら低くてもいつかは壊れると思っているので、
大事なデータはRAIDにするようにしています。
なのでコストパフォーマンスから考えると最新から一歩引いて
東芝かWDの6TBを2基買っちゃうかなぁー
16TBx2は夢だけどね。現実的な価格になるには数年先かな(;´Д`)

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