Windows11にInternet Explorerをインストールする
2021.10.13
Windows11からInternet Explorer 11が排除されました。
そして2022年6月15日にサポートを終了します。
過去の資産を生かすためにIEはまだまだ必要という方もいるはずです。
EDGEのIE互換モードだってカンペキではありませんしね。
防犯カメラはなぜかIEじゃないとまともに表示しないものが多いし、
私が持っている中ではホンダの整備マニュアルDVDがIEじゃないとちゃんと動いてくれません(;´Д`)
そんな状況なので、インストールできるならぜひやりたいと思うのは当然ですよね。
ダメ元でいろいろチャレンジしてみたいと思います。
これから書く内容は悪戦苦闘の記録です。結果失敗しますが(;´Д`)

まず、調べてみた結果
Internet Explorerは削除されているわけではなく無効扱いとなっているだけです。



↑このように
c:\Program Files\Internet Explorer
に実体は残されています。
で、iexplore.exeを直接実行してもEdgeが起動してしまいます。
Edgeの「設定」→「既定のブラウザー」
→「Internet ExplorerにMicrosoft Edgeでサイトを開かせる」

「常に表示」から「なし」に切り替えてもEdgeが強制で立ち上がってきます。
Win10ではこれでIEが立ち上がってくるんですけどね。



アプリのオプション機能を覗いてみたら、
なんか「Internet Explorerモード」という名前でインストールされているアプリを発見
なんかいろいろ仕組まれてますね。

じゃ、いっそのことWin11に組み込まれてるInternet Explorerがらみの物を
全部削除してからインストールしなおせばいいんじゃない?てなことで
アンインストールを試してみる。
(もちろん、どうなってもいいInsider Preview版で試しますよ)
Internet Explorerモードはアンインストールが機能したけど
実際はIExplore.exeだけを削除するだけという。
関連ファイルは残ったまま。
じゃぁ、「手動でProgram FilesにあるInternet Explorerフォルダを
丸ごと消してしまいましょう。」と思っても削除できない。
特殊な特権で削除できなくなっている。
なかなかやるなマイクロソフト(;´Д`)



GUIでいろいろやってみたけど、どうもうまく権限が変わらない。
そこでコマンドでやってみることにした。
狙ったフォルダ内に入って
takeown /F * /R /A
を打ち込む。コマンドの意味は以下の通り

/F * : このディレクトリ以下のファイル全てを選択。
    アスタリスクじゃなくファイル名をしてもOk
/R : 下の階層まで全部影響させます。
/A : 所有者をAdministratorsに変更します。

無事フォルダの所有者をAdministratorsに変更できたようだ。



次にアクセス権の変更を行う。
icacls * /T /grant Administrators:F
を打ち込んでAdministratorsならフルアクセスができるように権限を与える。
これも成功。



フォルダ内で削除を行ったところ、無事に消すことができた。
実はIEのフォルダはProgram Filesだけではなく、
Program Files(x86)にも存在しているので
同じような作業を行い削除した。
ついでにInternet Explorerのフォルダ名もうざいので削除した。



他にも↑の画像の通り
ユーザー>***>AppDAta>Local>Microsoft>Internet Explorer
にもデータがある。
これが消せない。何やっても消せない。困った(;´Д`)

レジストリのIEの項目も手が入っている。
同じく簡単には消せない。
いくつかTrustedInstallerが所有者になっている。
これをなんとかしないとレジストリも変更できないのだ。
非常にメンドクサイ(;´Д`)
でもやる。
TrustedInstallerをAdministratorsに変更し権限をフルコントロールへ
もちろん子階層全部へ設定する。
そして削除を試してみる。



↑消せた!Internet Explorerの項目がキレイさっぱりなくなりました。
これもHKEY_LOCAL_MACHINEとHKEY_CURRENT_USERの両方にキーがあるので、
片側だけでなく両方削除しておく。
で、ひとまず再起動してIEの再インストールを試してみる。



コンピューターには最新バージョンのInternet Explorerがインストールされています。
うそやろ(;´Д`)
手ごわい。

ちょっと視点を変えてみる。
InsiderpreviewのWinodws11をクリーンインストールしたのをもう一つ用意して
IEフォルダの中をちょっと弄ってみる。
もちろん先ほど行った所有権とアクセス権の変更を行ってから。
まずは、IExplore.exeのファイル名を変更して実行したらどうなるか。
試しにIExplore2.exeと改名して実行してみたが
結果、Edgeすら起動しなくなった。
同様のことをWindows10でもためしてみたが、同様の結果に終わった。
どうやらIEは自分自身が改名されたら起動しないような仕組みがあるっぽい。

IExplore.exeを動かすと強制的にEDGEが動いてしまう問題で、
Win11に組み込まれているIExplore.exeが特別仕様なのではないかと思い
Windows10に組み込まれているもので上書きしてみた。
結果、Edgeが起動してきた。全く関係ない(;´Д`)

やっぱりレジストリをいじる必要があるのかもしれない。
他にIEに関するキーがないか検索をかけてみる
「Internet Explorer」と「IExplore」が付く項目は全削除という勢いで行く。
殆どがTrustedInstallerという特別権限なので、一つ一つ権限を変えていくのに
地獄をみた(;´Д`)
でもセットアップは動かない。
コンピューターには最新バージョンのInternet Explorerがインストールされています。
のスタイルを硬く崩さない(;´Д`)
しかも、IEどころかExplorerが死んだ
Win11もIEがいまだシステムと深く絡んでいるらしい(;´Д`)
レジストリの中にIEを封印するフラグがある気がするが、
いまだ見つけられない。
\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Edge\IEToEdge
はIEを起動したときに「Edgeに切り替えましょうよ」というアナウンスを行うフラグだから違うし、
他にそれらしきものも見当たらない。

完全敗北・・・

結局はEdgeのIEモードを使うしかないのだろうか・・
いや、どうしてもInternet Explorerじゃないと正常に動かないアプリを使っている人は、
Windows11上に仮想PC(Win7かWin10)を入れてその中のIEを使う手段に落ち着く気がする。

※2021年12月11日追記 
仮想PCを利用したIE対策を記事にしてみました。
よければそちらもどうぞ

https://randol-news.net/art/00463.html

※2022年01月9日追記
CreateObject("InternetExplorer.Application").Visible=true
を使った技が他のサイトで紹介されていますが、
当方で実験したところ成功しておりません。


※2022年1月12日追記
Windows11を最新の22000.376にすることで上記の動作を確認しました。
古いとだめで、最新にすると動くということは、
バグ? のような気がしますね。
次の更新で止められてしまわないか注目です。


====================================
Internet Explorerのダウンロードは
マイクロソフトから直接できます。
ただしURLが長いので短縮URLにしました。
https://00m.in/LVgeD
Internet Explorerは11から進化していないため、
Windows7用に作られたこれが最終バージョンとなります。
下にスクロールすると日本語対応のバージョンがあるのでそれをダウンロードします。
ファイルの大きさは54.7MB
光回線なら一瞬です。
Win7世代のPCにWin11を入れてみる
2021.10.09


富士通のビジネスデスクトップPCが調度空いていたので
Windows11を入れてみます。



不安要素が1つだけあります。
このマシンはWindows7からWindows10にアップグレードしています。
元のOSライセンスはWindows7な訳ですね。
そんなパソコンにWindows11のライセンスはもらえるのか?
貰えたとしたら、2回もタダでOSを手に入れることになります。

そもそもTPM2.0を備えているPCというのが
最新スペックマシンにあえてパッケージ版Win7を買って入れている場合や
Let's Noteのように昔からCPUに関係なくセキュリティチップを積んでいる場合を除けば
Windows7搭載機にTPM2.0対応というのはまずありえないわけです。
そんなPCのプロダクトキーが本当に通るのか、
そういったことも気になりますね。

今回使うWindows11は先日TPM2.0回避が組み込まれた
ISOデータをDVDに焼いたものです。
入れ方は過去に散々書きましたから割愛します。
では早速インストールです。



あっさり入りました。
Core-i5の-3570 3.40GHz 4GBのマシンです。
動作が重いという感じもしません。
HDDモデルなので起動が遅いくらいですかね。



プロダクトキーはPC側面に貼ってあるWindows7ので通りました。
デジタルライセンスなので一度はWindows10にしたことがあるPCじゃないとダメだとは思いますが。
ハードウェアの条件は厳しい割にソフトウェアには優しいですね。
Windows7の価値はまだまだ下がらないかもしれません。





殆どのドライバーが自動で入りますが、
予想通りPCIシンプル通信コントローラーだけが入ってきません。
Win7もWin10も入らないのでもはや伝統でしょう。
ほとんどの場合、Intel AMT/ME(Management Engine Interface)が入っていないことで起きます。
https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/download/19406/intel-management-engine-driver-for-windows-8-1-and-windows-10.html

さてドライバー構成を見るとこのPCはTPM2.0が無いことが分かります。
あれば「セキュリティデバイス」の項目が現れてそこに
「トラステッドプラットフォームモジュール2.0」という文言が表示されます。
セットアップディスクのTPM回避は機能してますね。




アップデートは先日正規ISOからインストールしたものと変わらず、2つ降ってきています。
Defenderがらみなので、TPM2.0を確認することはないとは思いますが・・・



先に降ってきた2つをインストールしたら、新たに1つ降ってきました。



全てのアップデートが入りました。
今のところアップデートによるトラブルは発生しませんでしたが
次のシステムアップデートが来た時にどうなるかに注目ですね。

とりあえず今回分かった新事実は、Windows7のプロダクトキーがまだ通るということです。
いつダメになるかわからないので、ハードウェアとWin11の紐づけが欲しい人は
早めにやっておきましょう。
TPM2.0を回避できるというUniversal MediaCreationTool wrapperを試す
2021.10.06
5日に公開されたUniversal MediaCreationTool wrapperというツールを使えば
Winodws11のインストール時にTPM2.0を回避できるらしい。
本当なのか早速テストしてみます。

https://gist.github.com/AveYo/c74dc774a8fb81a332b5d65613187b15
提供先は↑Githubでした。



開くとこのような画面が開くので右上の
Download ZIP
をクリックして
c74dc774a8fb81a332b5d65613187b15-
23d8788d48b23dcd648ca6ea644dd30d811a4231.zip

をダウンロードします。ファイル名が長すぎるので自分でRenameした方がよさげ。
解凍すると



↑このようなファイル構成になっています。
この中の「MediaCreationTool.bat」をダブルクリックで実行。



Windows10から警告が飛んできます。
ここで踏みとどまるのもよし、危険を顧みず進むもよし。
自己責任です。
私は突き進みます(;´Д`)
詳細情報」を押すと次のステージに進みます。



実行」のボタンが現れました。
躊躇わずクリック。




Windows10の画面に2つのウインドウが表示されます。
青い背景のはコマンドプロンプトです。
バッチファイルの進行状況を表示しているだけですので
こちらから何か操作することはありません。放置しましょう。
で、下の表みたいなウインドウですが作成したいデータのバージョンを求めています。
一番下の11がWinodws11を示しているようです。
それ以外はWindows10のバージョンですね。
ここでは「11」をクリック。



どの形態を作成するのかを聞いてきます。
私はVMWareや、旧PCでテストする予定なのでISOで作成します。
ISO」をクリック。



Windows10のツールが立ち上がりました。
ダウンロードが自動で行われます。
Windows11のディスクを作りたいのにWin10のツールでいけるの?
と不安に思いつつ、しばらく待ちます。



ダウンロードが終わったら、ISOの生成が始まったようです。
こちらは一瞬で終わりました。



フォルダを覗いてみると、「11 21H2.ISO」というファイルが作成されています。
これがTPM2.0を回避できるセットアップディスクなのでしょうか。
VMware Workstation 16 Playerで仮想マシンを作りインストールしてみます。



問題なく入りました。
バージョンも昨日正規版を入れたものと同じ22000.194です。



TPM2.0も無効のまま動いています。
回避は成功しているようです。

マイクロソフトは、今回の回避方法を黙認どころか公開しているようです。
https://support.microsoft.com/en-us/windows/ways-to-install-windows-11-e0edbbfb-cfc5-4011-868b-2ce77ac7c70e
このツールはその回避方法を簡単に扱えるようにしたもののようなので、
使ってもお咎めはないと思われます。
ただしこの方法でインストールしたWindows11は今後のアップデートを正常に受けられない恐れがあることだけ理解しろと明言しています。
InsiderPreviewでテストしていたとき、
最終バージョンの22454はWindowsUpdateで提供されていました。
その時は、アップデーターがTPM2.0が無いことで拒否したんです。
いくらセットアップ時に回避ができたとしても、
アップデーターの回避方法まで見つけないと今後は苦しい運用になりそうです。
幸いVMwareで使う分にはTPM2.0を有効にする技があるので
そちらで使い続ける方が無難だと思われます。
Windows11公開 早速Vmwareにインストール
2021.10.05
日本でもダウンロードが始まりましたね。
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11
とりあえず私もISOのダウンロードとUSBメディアの作成を行いました。

ISOのダウンロードは混雑帯にぶつかったせいか
約2時間も掛かってしまいました。

メインパソコンはTPM2.0に対応してはいるのですが、
まだWindows11はしません。
不具合が落ち着いてからインストールしたいと考えています。
なので、うちはいつものVMWareにインストールしていきたいと思います。
詳しいインストール方法は過去の記事で
https://randol-news.net/art/00439.html
こちらに公開してるので参照してください。

まずはWorkstation 16 Playerで新規に作成し直接ぶっこんでみますね(;´Д`)


ハッハッハー!

やっぱりTPM2.0は必要。
要件緩和はされませんでした(;´Д`)
Proの体験版の有効期限が残っているので新規で仮想マシンを作ってもいいのですが、
有効期限が切れたという前提で前回作ったデータに再インストールしてみます。



仮想マシンを立ち上げ直後画面中央に「vmware」と大きくロゴが出ますが、
その時にESCキーを連打



ブートメニューが表示されるので
EFI VMware Virtual SATA CDROM Drive(1.0)」を選択してエンターを押せば
DVDのISOからBootが始まり再インストールができます。



入りました。
正式リリース版は22000.194ですね。
InsiderPrever版のベータチャネル22000.194はアップデートで提供されていましたが
その時はTPM2.0が無くてもアップデートができました。
今回はセットアップを利用したわけですが、それだとインストーラーで拒否されます。
あとInsiderPreview版の最新版は22454でしたがバージョンが下がってリリースなんですね。
最新版を出さないというのは、なにか問題があったんですかねぇ・・



Windows Updateを覗いてみると、
今降ってきているのは2つ
どちらもバージョンを上げるものではなさそう。



最後にマイクロソフトにお願いがあります。
TikTokとか怪しいものをアプリメニューにデフォルトでピン留めするのやめてください。
新OSでセキュリティ強化うんぬんを語るならこういったアプリを入れるのは矛盾してるかと
興味本位でインストールしてしまったら大問題です(;´Д`)
私は真っ先に削除しましたわ(;´Д`)



後記 2021年10月15日
https://randol-news.net/art/00452.html
VMware側でWindows11の対応がされました。
この方法でProがなくてもインストールが可能になります。
Windows11をWindows10に近づける
2021.10.05
Windows11で変更になった部分で扱いにくい部分が多々ありますが
まだWin10仕様へ戻せる項目があります。
それを少し紹介したいと思います。
動画でもまとめておきましたので、説明で分からない方はご参照ください。

まずはタスクメニューです。



↑タスクバーにショートカットを直接登録しようとすると拒否されますね。
これは大変不便で、Windows10では問題なくできていたことです。
直感で操作出来ないUIに意味はない気がしますが、
機能が消えたわけではないので、イラっとしながらも他の方法で登録しましょう。


1.登録したいアイコンにカーソルを合わせ、マウスの右ボタンを押す
2.コンテキストメニューが現れるので一番下の「その他のオプションを表示」を選択
3.「スタートバーにピン留めする」を選択。


これで登録できます。




次はタスクバーを中央寄せから左寄せにする方法です。
MACやChromeOSを意識してなのか、タスクアイコンが中央よりになってしまいました。
利便性が上がったようには思えません。
むしろWinodwsの伝統を壊して使いにくくした感がありますね。
スタートボタンは左下。これがWinodwsユーザーには沁みついています。
この余計な設定を変更してしまいましょう。

1.タスクバーのアイコンが無いところにカーソルを合わせる
2.マウスの右ボタンを押す
3.「タスクバーの設定」をクリック
4.「タスクバーの動作」の項目をクリック
5.詳細設定が下に現れます。「タスクバーの配置」を中央揃えから左揃えに変更します。


これで左に寄ります。




マウスの右ボタンで表示されるコンテキストメニューも変更が加えられ、
表示項目が激減されました。
従来のメニューは一番最下行の「その他のオプションを表示」を選ぶか、
「Shift+F10」キーを押すことで一時的に表示されますが、
この2段階操作が面倒でたまらない。
従来に戻す方法は、すでに世界中の賢者が発見しています。

コマンドプロンプト上で
reg.exe add "HKCU\Software\Classes\CLSID\{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}\InprocServer32" /f /ve
と打ち込むか、
自分でレジストリエディタを立ち上げて、上記の値を打ち込むかで変更可能です。
Win11方式に戻すときは
reg.exe delete "HKCU\Software\Classes\CLSID\{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}" /f
ということです。
コマンドプロンプトでコピペした方が楽ですよ。




とりあえず今回はWindows11の発売が明日ということなので
取り急ぎ3点について書きましたが、
随時加筆していく予定です。

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