UPSの復活計画
2019.04.15
取引先で業務用のUPSの入れ替え。
バッテリーが完全に逝ってしまう前に新品と交換ということです。
廃棄処分予定のUPSはこちらで自由にしていいということで、
再利用できないか深く考えてみます。

廃棄予定のUPSは超大型のもので
12Vの小型鉛バッテリーを複数個積んだ電力のオバケです。



1個単位では家庭用UPSでも使われているごく一般的なものに見えます。
1列8個が最小構成のようでこれで100Vを生成してるようです。
それを1台に2列。それを縦に3台連結させているので、
全部で48個も使っています。( ゚д゚)スゲッ!
一番良いのはこの48個を新しいものに買い換えればいいのだけど、
これAGMタイプの密閉型なのでLONGのWP1236Wで1個3000円ほど、
4個まとめてセットで8290円と結構高価。全部これで買い換えたとしても10万かかる計算。
ユアサのものだと1個あたり4000円なのでバカ高いっす。
同じ神戸バッテリーのは廃盤なので買えません(;´Д`)


となると考えるのはバッテリーの再生
サルフェーション除去が本当にできる充電器で復活させるのが最適解か・・・?
この本当に除去できるというのが問題で、しかも容量が小さいバッテリーに対応するのっていうのはあまりないのです。



数あるバッテリーチャージャーで購入の栄冠に輝いたのはCTEK MXS5.0
XS7.0でもMXS5.0でもありません。MXS5.0です。
しかも海外の2017年以降に発売されたもの。
小容量バッテリー、AGM、Recondモードに対応してるのは、海外版の新型のみなのです。
サルフェーション除去の機能がある充電器でCTEKは古くから半端ない評価を得ており
高級車を扱う外車ディーラーの多くは、このCTEKをバッテリー充電器の純正品として採用しています。
それほどの製品ではあるので性能に心配はないのですが、
中国の偽物が多く出回っているのでそこだけ要注意です。



機能満載でありながら結構小型。
説明書も日本語のページがあるので不便は感じません。



UPSのバッテリーはまだ手元にないので本番はできないのですが、
手元にAPCから外したほぼ死にかけのUPS用バッテリーがありますので、
こちらでテストしてみたいと思います。



本音を言えば、CCA(コールドクランキングアンペア)が
計れるテスタがあればよかったのですが、今はないのでVだけ図ります。
7Vとはかなりやばいですね。



クランプを繋げて充電開始。
これだけ劣化してると一回目のチャレンジでは12Vまで回復できず工程5で止まってしまいました。
エラーをリセットして再度チャレンジ。一晩かけて完走。



12.55Vまで回復!
もう少しいけるかと思ってまた一晩かけてみます。
CTEKは繋げっぱなしによる過充電が起きないよう自動で調整しますので安心です。



グイグイ上がってきてます。予想以上の12.87V
これでも十分と思えますが、
最後にもう一度掛けてみます(*´ω`*)



流石にもう伸びしろがないのか、数時間で完走してしまいましたが
13V超えを達成しました。うーんCCAを測りたい(;´Д`)

ELM327の怪しいやつ発見
2019.03.27


久々に笑わせてもらいました。
知り合いがアマゾンから激安のOBD2スキャナ(ELM327)を購入したのですが、
BTは接続できるもののAndroid用アプリが何一つ動かない。
付属のPC用アプリ(8cmのCD)はウイルス蔓延で使えない。
ということで激怒してゴミ箱に(笑)
どうせ捨てるならと分解の許可をもらって殻割りしてみました。



基盤一枚のシンプルなもの。
かなり小さいのでよく見えないのですが、なにか違和感を感じるんですよね。



ルーペで覗いてみるとその違和感がはっきりわかります。
どこにもELM327チップは乗ってません。
まぁ偽物はPIC18F25K80にELM327エミュレータをぶっこんで似た動きをさせたりするわけですが、
こいつはそのチップの存在すら怪しいです。
チップの名称が消えてるのが2つあり、矢印のチップは刻印に傷をつけて読めなくしています。
おそらく左上の一番大きいチップはMCP2515(CANコントローラ)
その右隣の刻印を誤魔化しているのはTJA1050レシーバー
下にある足の多い正方形のチップはBluetoothモジュールと想像しますが
あえて消しているということはなにかやましいことがあるんでしょうかねぇ。

サーミスタの温度が正確なのか図ってみた
2019.03.25


3Dプリンターのノズル温度って、フィラメントが要求する温度に合っているのか?
と思うことがあります。Marlinの設定でサーミスタの種類を指定することで、
抵抗値に一致する温度を導き出せるようになっていますが、
実際は使っているノズルの素材やスロートの長さ、
ヒーターブロックのサイズ、それを覆っているものがあるか?
などによっても変わってきますし、自作プリンターはズレが結構あるものだと想像できます。
そもそもサーミスタの値はは触れているヒートブロックの温度で、
ノズルの温度ではないですからねぇ。

そこで非接触の温度計を使って計測してみることにしました。



アマゾンで買った非接触温度計。550度まで計れる高性能タイプ。



緩衝材なんてものはなく、ただ箱に入っているだけの究極梱包(;´Д`)



レーザーポインタの位置を目安にして温度を図ります。
実際はレーザーとセンサーの位置が1cmくらいズレているので
図りたい部分の1cmくらい上にレーザーを当てて計る必要があります。



接触式のデジタル温度計もオマケでついてます。



ノズルの温度を220度、ヒートベッドを100度に設定。



ノズルを測ってみて、うまい具合に確認できた温度が213.7度
220度にくらべ低い数値が出てますが、
直接温めているのはノズルではなくヒートブロックですし、
そのヒートブロックはカプトンテープで巻いてるわけなので、
表面温度でこの温度がでてるのは丁度いいのかもしれませんね。



ヒートベッド(中央部)も測ってみましたが100度に対して84.4度はちょっと低いです。
これも直接温めているのはヒートべッドです。↑の数値がガラス板の温度を拾っているのであれば
少し低くでるのはしかたないかな?と思えます。それでも90度は超えて欲しかったかな。
設定で110度まで上げてみようかな・・・



オマケで付いてきた接触式温度計ですが、
これは金属部分の先端を触れさせるだけでは駄目ですね。
先端以外の金属部分の放熱が上回って加熱が間に合ってないようです。
これは加熱したものに挿したり、液体の中に挿したりする用途にしか使えないです。

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