3D-PRT5)支柱を立てる&リニアスライダを加工
2016.03.29
今日は底部フレームに支柱を立てることにします。
内容は簡単なので駆け足で進んでいきますよ。

使うネジとナットは
M4x8mm 6本
M4四角ナット 6個

です。

底部フレームの角に穴が2個開いているのがわかると思います。
そこにビスを通します。



内側の写真の位置にM4四角ナットをあてがって軽く回します。
完全には締めないで、少しスキマを持たせます。
1つのコーナーに2カ所有りますのでのこりも同じようにしましょう。



全てのネジが軽く付いたところで、ナットに油を注し、
支柱を少しづつ刺していきます。
柄が長いので、テコの原理で刺し口に強い力が加わってしまいます。
誤って支柱を曲げたり、プラスチックのコーナー部品を割らないように気をつけましょう。
ナット2本を上手く通せたら、ビスを締めて緩まないようにします。



写真では六角穴付ネジをボールポイントレンチで締めていますが、
見ての通り、レンチじゃないと困る場所ではありません。
当然プラスネジを使っても問題有りません。
出来れば黒いネジを調達できるとカッコイイですね。



3本立てたらフレーム系の作業はいったん終了です。
上部のフレームはどうするの?と疑問に思う方が居るかもしれませんが、
まだ付けませんよ。
リニアスライダーやキャリッジ、エンドストップが付いてから取り付けます。

後日追記
3本の支柱を立てるにあたり、かなり先のページになりますが、
http://randol-news.net/art/00056.html
ここを一読することをお勧めします。



さて、今日は少し寄り道した作業をします。
前々から気になっていて仕方なかった色問題です。

黒いフレームに銀と赤・・・ うんカッコイイ。
黒いフレームに銀と緑・・・ うん、まぁアリかな。
黒いフレームに銀と赤と緑・・・ 緑よお前はダメだ。

赤と緑を組み合わせたコーディネートは背筋がぞぞっとしますので、
まだ作成初期の段階で修正してしまいましょう。
後からだと直しようが無くなります。

どこかに白が入れば気持ち悪さが消えるのですが、
液晶が青色なので、色が多すぎて五月蠅くなります。
まぁ、工作機械にクリスマスカラーはナンセンスということです(笑)




スライダーは頻繁に油を注すので、ただのシールでは浸透してしまい剥がれるかもしれません。
そこを踏まえた上でどうするかを考えたところ緑の部分に金属テープを貼ることにしました。
私が用意したのはステンレステープ。接着力も結構ありますし、アルミテープと違って強度があります。
しっかり折り目をつくってから張り付ければ形が安定するので剥がれる心配がないと思って選びました。
(アルミテープは柔らかいので貼りやすいというメリットがあります。どちらがいいかは私にはわかりません。)
もちろん、貼り付ける場所は綿棒などで脱脂して食いつきを確実なものにしてます。

幅がおよそ5mmですので指紋を付けずに貼るのは結構大変かもしれません。



上手くはれました。上からしっかり擦って粘着させたので、すこしデコボコ感はありますが、
現物を見ると貼り付けた物とはわからないと思います。



どうですか、この輝き(笑)
紙シールではこうはなりませんよ。
大半はキャリッジに隠れてしまうんですが、
チラチラ見える緑がなくなるだけで印象が全然違います。
とくに全体が組み上がってきたら差がはっきりすると思います。

今日はリニアスライダーに時間を掛けてしまいましたね。
次回はキャリッジに取りかかりたいと思います。
それではまた。
3D-PRT4)三角コーナーを連結させる。
2016.03.28
今日は昨日作った三角コーナーにアルミフレームを接続して
3個1組で連結させます。
底部、上部で2個のオニギリが出来ますね。

使うネジは、すでにくみ終わっているネジを接続するだけですので
新たに用意するのは、
M4x25mmとワッシャー、六角ナットが3つのみです。
これらはプラスネジで代用効くのでユニクロネジにでも変えちゃいましょう。

まず初日に作成したモーター内蔵の三角コーナーに
アルミフレームを付けてみましょうか



まずナットにKURE5-56等の油を注します。
コレがないとかなりしんどいのでなるべく用意しましょう。



底部は片側2本です。ナットの遊びが過ぎると差し込む最中に外れたりするので、
丁度いい塩梅で緩めると入りやすいです。
片側はそれほど難しくありません。さささっと片づけてネジを締めます。



これで底部の片側完了。



この3つをこう並べて、連結させます。



油を注すことも忘れずにね。



同時に3つを噛ませ、少しずつ奥に差し込んでいきます。
ないと上手く入りません。



ようやくできあがりました。刺し終わったらビスをしっかり締めます。
思ったより小さいですね。商品写真を見る限りでは
結構大きい気がしたのですがそうでもないようです。

次は上部を作りましょう。



同じようにフレームを差し込んで



それぞれを連結。もう手慣れた物ですね。油をしっかり注せばスーっと入りますよ。



組み終わりました。でも上部はこれだけでは終わりません。



写真の示す穴にM4x25mmビスを通して反対側をナットで止めますよ。



反対側とはココ。ナットが写真の位置にはまります。



ワッシャとビスを通して締めていきます。



3カ所締めて完成。
このネジは後々タイミングベルトのテンションを調整する機構になります。

さて大きいオニギリが2つ出来たことで、
プーリーとモーターギアの位置調整をするとします。

1本20mmくらいのネジを取り出し、ナットを絡めて、
上部コーナーに付いているプーリーの中心にナット合わせます。
所謂、簡易的なスキマゲージです。ノギスで直接測れればいいのですが、
少し深い位置にあるのでノギスでは太刀打ちできません。
そこでお金の掛からない方法の1つとしてネジを使ってみました。



作ったネジを下部コーナーに付いているモーターギアに照らし合わせます。



ちょうど中心に合うようにナットを見ながらギアの位置を調整しましょう。
少しスペースが狭いのでイモネジを回すのにちょっと手間取るかもしれませんが、
ボールポイントレンチでモーターを固定したときの苦労に比べればさほど難しくはありません。
この作業をモーター全てに施し、調整完了です。
この作業は印刷精度に直接影響する部分ですので時間が掛かってもキッチリやりましょう。

実は、私の場合、ノギスにステンレステープ(程よい強度があるので)を貼り付け
改造ノギスを作っても確かめています。

隙間ゲージの部分が少し長くなってますね(笑)



ネジでは目視に頼るところが強かったのですが、
これだとキッチリ合わせられましたよっと。

後日後記
ここで散々時間を掛けて位置決めをしましたが、
この作業、実はココまでしっかりやる必要はありませんでした。
というもの、位置決めを厳密にやる作業は、
キャリッジとベルトの位置決めが終わってから行う必要があるからです。
詳しくは、かなり後半になりますが、調整編をご覧下さい。




今日はここまで。
次はエクストルーダー当たりを組み立てたいと思います。
それではまた。
3D-PRT3)上部三角コーナーを作る。
2016.03.27
今日は上面に配置される三角コーナーを作ります。
内容が少しだけ濃いですよ。



まず、コーナーの部品を3つ出します。
ネジは
M4x8mmが12本
M4(四角)ナットが12個
M3x25mmネジが3本
M3(六角)ナット3個
皿形ベアリング6個

です。
これらのネジのうち、M4x8mmの6本はボールポイントレンチじゃないと回せない位置になります。
それ以外は回すのが簡単な為、プラスネジに変えても問題有りません。
進んでステンかユニクロネジに変えちゃいましょう。
※更に私の追加改造でM3ワッシャーが計12枚必要です。


では、プーリーを三角コーナーに取り付けます。



写真のようにビス、ベアリング、ベアリング、ナットの順に通して作ります。



ベアリングは皿状のを向かい合うように隣り合わせます。
通すと上の写真の様な形になり立派なプーリーとなります。

実際にコーナーに組んでみると、



写真は軸ネジを最後まで締めてない状況ですが、
実際に締めてみると何か違和感を感じます。
本当にこれでいい?
いや、良いわけ無い。
ナットでプーリーを挟み込むので左右に踊ることは無いのですが、
軸になるビスの先が指で押したくらいでグラついて安定しませんよ。
さらにフレームとプーリーの間にスキマが出来ている。
こんなのベルトのテンションが加わると精度なんて保てるわけがありません。
ヘタしたらベルトが脱調します。

更に、更に、なんか変ですよ。このプーリー。
幅がいやに狭い気がしませんか?

ちょっと正確なところをノギスで計ってみましょうか。



ベルトを計ってみると、キッチリ6mmでした。むむっ!なかなかの精度・



底部3角コーナーのモーターギアに照らし合わせてみると、
幅に1mmくらいの余裕はあります。
で、プーリーの方に合わせてみると・・・・



( ´゚д゚`)えぇーーー
ピンボケ写真がでわかりにくいですが、
溝に填まらないでベルトの端が盛り上がってます(笑)
駆動部品の根幹でこれだと、この後に繋がるパーツにどんなズレが出るかわかりません。
ここは後から直す事が難しいので
今のうちにキッチリ修正いたしますよ

まず、駆動部品ですからね、錆びては困るので、
軸ネジをステンに変えましよう。



ネジを買うともれなくワッシャーとナットが付いてきます。
このナットももちろん使います。
付属のワッシャーだけではちょっと足りないので、
ワッシャーセットを買うか、別のネジセットから拝借して
計12枚必要になります。

まず、プーリーの幅を増やさないと行けないのでワッシャーを挟んでカサ増しします。
裏方でノギスを使い精密に計った結果、間に3枚入れることにしました。
構成は以下の通り。

仮組みした状況が下の写真です。



ではフレームに組み込んでみましょうか。
かなりキッチリです。
端ににワッシャーも入れたことで軸が傾く事が出来なく、
指で押したくらいではびくともしません。



写真はキットのネジとナットを使って紛らわしいかもしれませんが、
これは試作時の物です。完成時はシルバー色のステンを使っています。



幅をノギスで調べてみましょう。ちょっと液晶が見にくいかな?
数字は7.52と出ています。
ベルトは6mmなので1.52mmの余裕が出来ました。
モーターギアの位置とプーリーの位置関係が微妙にずれていたとしても
これだけ余裕有れば、ベルトでお互いを歪むこと無く垂直に結ぶことが出来るはずです。
ちょっと遊びが多すぎない?と思った方は中央の3枚のワッシャーの内、
1枚を軸先側の方に持って行ってもいいでしょう。
ネジ - ベアリング - ワッシャ - ワッシャ - ベアリング - ワッシャ - ナット - ワッシャ
こんな感じで。

最後は底部コーナーのときにもやった、側面ナットをを付けて終わりです。



以上で今日の組み立ては終了。
次は、三角コーナーを連結させてオニギリ型のフレームを作りますよ。
ではまた。

後日追記
3本の支柱を立てるにあたり、かなり先のページになりますが、
http://randol-news.net/art/00056.html
ここを一読することをお勧めします。

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