3D-PRT4)三角コーナーを連結させる。
2016.03.28
今日は昨日作った三角コーナーにアルミフレームを接続して
3個1組で連結させます。
底部、上部で2個のオニギリが出来ますね。

使うネジは、すでにくみ終わっているネジを接続するだけですので
新たに用意するのは、
M4x25mmとワッシャー、六角ナットが3つのみです。
これらはプラスネジで代用効くのでユニクロネジにでも変えちゃいましょう。

まず初日に作成したモーター内蔵の三角コーナーに
アルミフレームを付けてみましょうか



まずナットにKURE5-56等の油を注します。
コレがないとかなりしんどいのでなるべく用意しましょう。



底部は片側2本です。ナットの遊びが過ぎると差し込む最中に外れたりするので、
丁度いい塩梅で緩めると入りやすいです。
片側はそれほど難しくありません。さささっと片づけてネジを締めます。



これで底部の片側完了。



この3つをこう並べて、連結させます。



油を注すことも忘れずにね。



同時に3つを噛ませ、少しずつ奥に差し込んでいきます。
ないと上手く入りません。



ようやくできあがりました。刺し終わったらビスをしっかり締めます。
思ったより小さいですね。商品写真を見る限りでは
結構大きい気がしたのですがそうでもないようです。

次は上部を作りましょう。



同じようにフレームを差し込んで



それぞれを連結。もう手慣れた物ですね。油をしっかり注せばスーっと入りますよ。



組み終わりました。でも上部はこれだけでは終わりません。



写真の示す穴にM4x25mmビスを通して反対側をナットで止めますよ。



反対側とはココ。ナットが写真の位置にはまります。



ワッシャとビスを通して締めていきます。



3カ所締めて完成。
このネジは後々タイミングベルトのテンションを調整する機構になります。

さて大きいオニギリが2つ出来たことで、
プーリーとモーターギアの位置調整をするとします。

1本20mmくらいのネジを取り出し、ナットを絡めて、
上部コーナーに付いているプーリーの中心にナット合わせます。
所謂、簡易的なスキマゲージです。ノギスで直接測れればいいのですが、
少し深い位置にあるのでノギスでは太刀打ちできません。
そこでお金の掛からない方法の1つとしてネジを使ってみました。



作ったネジを下部コーナーに付いているモーターギアに照らし合わせます。



ちょうど中心に合うようにナットを見ながらギアの位置を調整しましょう。
少しスペースが狭いのでイモネジを回すのにちょっと手間取るかもしれませんが、
ボールポイントレンチでモーターを固定したときの苦労に比べればさほど難しくはありません。
この作業をモーター全てに施し、調整完了です。
この作業は印刷精度に直接影響する部分ですので時間が掛かってもキッチリやりましょう。

実は、私の場合、ノギスにステンレステープ(程よい強度があるので)を貼り付け
改造ノギスを作っても確かめています。

隙間ゲージの部分が少し長くなってますね(笑)



ネジでは目視に頼るところが強かったのですが、
これだとキッチリ合わせられましたよっと。

後日後記
ここで散々時間を掛けて位置決めをしましたが、
この作業、実はココまでしっかりやる必要はありませんでした。
というもの、位置決めを厳密にやる作業は、
キャリッジとベルトの位置決めが終わってから行う必要があるからです。
詳しくは、かなり後半になりますが、調整編をご覧下さい。




今日はここまで。
次はエクストルーダー当たりを組み立てたいと思います。
それではまた。
3D-PRT3)上部三角コーナーを作る。
2016.03.27
今日は上面に配置される三角コーナーを作ります。
内容が少しだけ濃いですよ。



まず、コーナーの部品を3つ出します。
ネジは
M4x8mmが12本
M4(四角)ナットが12個
M3x25mmネジが3本
M3(六角)ナット3個
皿形ベアリング6個

です。
これらのネジのうち、M4x8mmの6本はボールポイントレンチじゃないと回せない位置になります。
それ以外は回すのが簡単な為、プラスネジに変えても問題有りません。
進んでステンかユニクロネジに変えちゃいましょう。
※更に私の追加改造でM3ワッシャーが計12枚必要です。


では、プーリーを三角コーナーに取り付けます。



写真のようにビス、ベアリング、ベアリング、ナットの順に通して作ります。



ベアリングは皿状のを向かい合うように隣り合わせます。
通すと上の写真の様な形になり立派なプーリーとなります。

実際にコーナーに組んでみると、



写真は軸ネジを最後まで締めてない状況ですが、
実際に締めてみると何か違和感を感じます。
本当にこれでいい?
いや、良いわけ無い。
ナットでプーリーを挟み込むので左右に踊ることは無いのですが、
軸になるビスの先が指で押したくらいでグラついて安定しませんよ。
さらにフレームとプーリーの間にスキマが出来ている。
こんなのベルトのテンションが加わると精度なんて保てるわけがありません。
ヘタしたらベルトが脱調します。

更に、更に、なんか変ですよ。このプーリー。
幅がいやに狭い気がしませんか?

ちょっと正確なところをノギスで計ってみましょうか。



ベルトを計ってみると、キッチリ6mmでした。むむっ!なかなかの精度・



底部3角コーナーのモーターギアに照らし合わせてみると、
幅に1mmくらいの余裕はあります。
で、プーリーの方に合わせてみると・・・・



( ´゚д゚`)えぇーーー
ピンボケ写真がでわかりにくいですが、
溝に填まらないでベルトの端が盛り上がってます(笑)
駆動部品の根幹でこれだと、この後に繋がるパーツにどんなズレが出るかわかりません。
ここは後から直す事が難しいので
今のうちにキッチリ修正いたしますよ

まず、駆動部品ですからね、錆びては困るので、
軸ネジをステンに変えましよう。



ネジを買うともれなくワッシャーとナットが付いてきます。
このナットももちろん使います。
付属のワッシャーだけではちょっと足りないので、
ワッシャーセットを買うか、別のネジセットから拝借して
計12枚必要になります。

まず、プーリーの幅を増やさないと行けないのでワッシャーを挟んでカサ増しします。
裏方でノギスを使い精密に計った結果、間に3枚入れることにしました。
構成は以下の通り。

仮組みした状況が下の写真です。



ではフレームに組み込んでみましょうか。
かなりキッチリです。
端ににワッシャーも入れたことで軸が傾く事が出来なく、
指で押したくらいではびくともしません。



写真はキットのネジとナットを使って紛らわしいかもしれませんが、
これは試作時の物です。完成時はシルバー色のステンを使っています。



幅をノギスで調べてみましょう。ちょっと液晶が見にくいかな?
数字は7.52と出ています。
ベルトは6mmなので1.52mmの余裕が出来ました。
モーターギアの位置とプーリーの位置関係が微妙にずれていたとしても
これだけ余裕有れば、ベルトでお互いを歪むこと無く垂直に結ぶことが出来るはずです。
ちょっと遊びが多すぎない?と思った方は中央の3枚のワッシャーの内、
1枚を軸先側の方に持って行ってもいいでしょう。
ネジ - ベアリング - ワッシャ - ワッシャ - ベアリング - ワッシャ - ナット - ワッシャ
こんな感じで。

最後は底部コーナーのときにもやった、側面ナットをを付けて終わりです。



以上で今日の組み立ては終了。
次は、三角コーナーを連結させてオニギリ型のフレームを作りますよ。
ではまた。

後日追記
3本の支柱を立てるにあたり、かなり先のページになりますが、
http://randol-news.net/art/00056.html
ここを一読することをお勧めします。
3D-PRT2)底部三角コーナーを作る。
2016.03.26
欠品していたヒートベッド用のサーモですが、



販売元に問い合わせたところ、3回くらいやり取りを行い、
以下の返事を貰いました。
「ok. We will send 2pcs thermistor to you again. Thanks」

ひとまず安心です。
やりとりの最後に開梱時の写真を送ったらすんなりokです。

写真なのでいくらでもトリックは使えると思うのですが、
そこは日本人ということで信頼して頂けたという事なんでしょうかね?
しかし、2本送ってくれるとは豪気です。1本でいいんですけど・・(笑)

実は今日この記事を書くまでに、少し先まで仮組を行っており、
マニュアルの誤植をキッチリ精査しています。
そして、パーツの組み合わせなども試行錯誤して解答だけを書き込んでいます。
そこで格言を一つ。
「同梱しているネジは信用できない。」
です。
本数も当てになりません。長さもサイズも適当です。
油でベタベタになっているので、他の物に付着してはいけないと
一度ブレーキクリーナーで脱脂したのですが、
次の日には錆っぽい色が浮き出てきました。
油はさび止めのつもりだったんですかね?

つまりは、検品でネジが欠品してても問題ないということです。
結局は日本のネジを買うことになるのですから。
これから購入する人が居ましたら参考にして下さい。
※最後には使ったネジのまとめも行いますので、最小コストで作りたい人は参考にするといいでしょう。

送ってくるネジの中で「使うしか無いだろうな」と思われるのは、
三角コーナーの固定するネジ(ボールジョイントじゃないと回せない場所にあるため)
  M4x8mmとM3x8mm


フレームの中に入れて使うM3T型ナット


フレームの中に入れて使うM4四角ナット


これくらいです。それ以外はホームセンターで
普通に売っているプラスネジに変更可能です。

実は六角穴付ネジはモノタロウでまとめ買い出来ます。
M3-8mm http://www.monotaro.com/p/0552/2045/
M4-8mm http://www.monotaro.com/p/0552/2142/
55個582円

四角ナットもモノタロウで1個6円で手に入ります。
http://www.monotaro.com/p/0840/7507/

手に入りにくいのはM3ネジ用のT型ナットくらいでしょうね。
(でも付属のT型、見た感じステンっぽいんですよね・・ これはそのまま使おう)
本気になれば殆どのネジやナットを日本の物に変えられます。
基本的に日本で売っているネジは簡単には錆びません。
出来ることなら殆どを日本のネジにしてしまいましょう。

その事をを念頭に置きつつプリンターを組み立てていきましょう。


さて今日の本題である底部三角コーナーを作っていきます。

使う部品はこちら。

六角穴付M3x8mm 12本
六角穴付M4x8mm 24本
M4四角ナット 12個

三角コーナーは、背が高いやつを3つです。
モーターは逆に背が低いやつを3つ。(背の高い1個はエクストルーダー用です)



まず、縁の4つにビス(M4x8mm)とナット(M4四角ナット)を適当に締めます。
反対側にも4つ穴があるので同じようにします。

今はガチと締めないで下さい。あとで調整の為に緩めますので。



こんな感じです。

次はモーターのシャフトにギアを付けます。

ギアの側面にイモネジがありますので、シャフトの平たい部分にネジを当てて
1.5レンチで締めます。
次はもう一カ所イモネジがあるのでそこも締めます。
ギアの歯車の部分はモーター側に向けて下さい。

※この歯車の向きですが、他の資料をみると逆に説明しているものも結構あります。
どちらが正解なのかはわかりませんが、
私が購入したキットではこの方向でないとベルトをセンターにもってこれませんでした。
この部分は現物あわせで判断するしか無いかもしれません。


ギアを固定するに深さをどしたらいいか?ですが、
後から微調整しますので、とりあえずは写真の様にシャフト先の角がとれたあたりで
固定しておくといいでしょう。



こんな感じになればokです。

次は,モーターをコーナーにはめます。
注意事項ですがコネクターの向きは横にして下さい。
上に向けて付けてしまうと、後々ヒートベッドに干渉して面倒臭いことになります。

あとわかりにくいですが、丸い台座見たいのが2カ所付いてますが、
これがある面は設置したときに地面と触れる側になります。

モーターとコーナーをネジ(六角穴付M3x8mm)で4カ所接続します。

ここはとても難しい作業です。
付属のネジは精度が甘いので簡単に入っては行きませんし、
どうしてもネジが斜めになりがちなので最初の一噛みが入りません。
1度ネジとモーターをコーナーなしで締めてみて当たりを付けておく事をお薦めします。

私はその事をしないでやったために、3個のモーターを終えるのに30分以上は掛かりました。

でも、苦労した中で比較的簡単にやれる方法を見つけましたよ。
それは写真のように両人差し指で挟んで回す方法です。

こうやると比較的垂直にネジを当てることができます。
垂直に当たっていれば、両指の腹でネジを回してやることで
スーーっと入っていく瞬間があります。
先が少し入ったらあとはボールポイントレンチで斜めから締めてやればOKです。

そして3つ全部終えたところで
底部三角コーナー完成と相成ります。



ではまた明日。

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