3Dマウスの自作⑥ 配線接続
2022.08.04


前回の記事はこちら
https://randol-news.net/art/00545.html

部品が全て揃ったので配線をしていきたいと思います。



これが公開されている回路図。



これがArduino周りの様子。
かなりギリギリのスペースで組まなきゃいけないことがわかる。
配線のほとんどがArduinoケース内を通さないと配線できない仕組みなので
丁寧に作らないと詰みそう。

回路図を見てまず気になるのが、VCCが4か所に分岐すること。
そしてGNDが全部で8本必要で、Ardinoの端子3つに振り分けられていること。
回路図では3pinのどれにどれを接続するか指定されていますが、
GNDはArduino内部で導通しているので、
回路図に忠実である必要はないかもしれません。
恐らくパーツからPinまでの距離や取り回し等を考慮してだと思いますが、
動作させるだけならGNDの使い方は自由でいいと思います。
一応私は予想できない作者の意図が隠されていたら困るので、
回路図通りに作成しますが、そうなると
分岐配線をどう作るかがポイントとなりますね。
中華パーツはすぐに壊れる気がするので
後々のメンテナンスを考えるならコネクタにしたいところ。



配線図通りに絵を描くとこんな感じになるのかな。
上から見てる図なので、Arduinoは裏返しになっていることに注意。
VCCとGNDは上から通して、それ以外は下からぐるっと回すかんじ?
シンプルにまとめる方法があるのかもしれないが、
私にはこれで精いっぱいだ(;´Д`)



コネクタはArduinoでおなじみにの↑デュポンコネクタを使おう。
大量にあるし、今回使わずにどこで使う(;´Д`)



ちなみにこのコネクタは専用工具が無いと使えません。
中華の激安工具は圧着が雑なので最初から良い工具を買いましょう。
昔、安物買って後悔し、すぐ買いなおしましたorz



VCC(5V)はここに4pinコネクタを付ければきれいにまとまらないだろうか。



4本を束ねるとなると結構な厚み(;´Д`)
ハンダでガッチリ接続します。
電源線は指定のAWG28じゃなくちょっとだけ太い線にしました。



熱圧縮チューブを付けて炙る。



完成。
キレイにできたけど、これでも長いかもしれない。



接続イメージはこちら。
やっぱり長いかな・・(;´Д`)
思いのほか狭いぞっ。



液晶もデュポンコネクタで行こう。
ちょっと斜めに煽ってやれば4ピンコネクタがキレイにはまる。



ここで1つ疑問発生。
↑は設計データを画像にしたものですが、
ピンは下から出てきていることがわかります。
この通り私も取り付けるつもりではありますが、
Aliexpressの商品画像を見ると、



液晶の配置が上下逆さまになってる(;´Д`)
これはどう判断すべきか・・・
プログラムで180度回転させて表示しているのか、
Aliexpressの画像が間違っているのか。
一応コネクタで付ける予定なので簡単に修正はできるけど、
火をいれるまで真偽不明、精神的にキモチワルイ(;´Д`)



ジョイスティックは故障率の高い部品(当社比)です。
なるべくならハンダごてを使わず交換できるようにしたい。
ここもデュポンコネクタを付けてみるが
この状態だと上蓋ケースに干渉しておさまらない。
絶望の中、端子の金具だけ利用して
外側は熱圧縮チューブで覆う方式を思いつく。



ピンが収まる範囲で折り曲げると割といい感じに落ち着いた。
この方式なら部品が壊れても簡単に脱着できる。
接触不良なんかを考えたらハンダ直付けが良いんだろうけどね、
だが私は利便性を取る(;'∀')



残りのピンも試してみる。
悪くない。
他の端子もデュポンが使えなかったらこの方式で行こう。
ここの真上にはスイッチ3連が配置されるので
干渉するかもしれない不安が残るが、
作業の後半でわかるだろう(;´Д`)



ロータリーエンコーダーはデュポンコネクタを使うと
ノブに収まらないことが分かった(;´Д`)
もう惜しいというレベルじゃなく、絶対入らない。



仕方ないので、ここも熱圧縮チューブ方式で対応。



ギリギリ入った(;´Д`)
なかなかに手ごわい。
電気回路の理解は中学生レベルの知識で余裕だけど
配線の取り回しはセンスの問題。
整理整頓がヘタクソな私はとても苦労します。
しかも慎重に進めるので時間取られる・・・
新商品の開発をする人はすごいと思うわ(;´Д`)



ここで思い立って、VCC線の作り直し。
上が旧作、下が新作。



ここまで短くしてようやくピッタリ(;´Д`)



GND側も同じように作成。
接続部はハンダを吸わせて固めてありますよ。



Arduinoにハンダ付けしてみて上蓋が収まるかテストしてみました。
この形でそこそこ余裕をもって収まりました。



LEDテープの配線。
方向があるので印刷のパターンをよく見て判断。
恐らくこれであっていると思う。



配線の取り回しを研究。
これがシンプルかつ他に邪魔しない形かな?
ノブを被せてみたけど接触なし。
でも、このロータリエンコーダーのケースは穴がいっぱい空いているのが気になる。
これらに通しまくるのがベストなのだろうか・・・・



いい加減液晶の配線も付けてしまおう。
GNDと信号線2本をちょうどいい長さに切る。
この長さを丁度よく整えるというのが意外と手間。
キッチリ過ぎると他の配線の影響でパツンパツンになってしまうことも考えられるし、
余裕を持ちすぎると邪魔になるし。



このぐらいで調整してみた。



ケースに収めてもおかしい所は無いようだ。



ここで、電源を一度入れてみる。
液晶の上下逆さま問題に決着がついた。
仕様書通りが正解。



次はリセットスイッチ。
4本ピンが出てますが2本あればいいので
余計なピンはカットしました。



リセットボタンはピンが細いのでデュポンコネクタが使えない。
しかも試行錯誤しているときにピンが折れてしまう事件が・・
予備はたくさんあるので問題はないけど
このピン、かなり脆いので慎重に扱わないと危険・・。
しかたないのでハンダ付けします(;´Д`)
めったに使う部品じゃないですし、壊れる確率は低かろう・・・・



ケースに収めてみた。
スッキリしていいかんじ(*'▽')



次は3連ボタン。
修復中のパーツに仮止めして配線の様子を確認してみる。
このボタン、ナットを締めるのがかなり難しい。
ナットのスキマにマイナスドライバーを刺して供回りを防止し、
ボタンを表側からテープの粘着力を利用して回す
といった方法しか取れなかった(;´Д`)
なんかDiscordの書き込みを見ていると
ナットを付けないで圧入で済ましている人が多いようだった。
「圧入でも全然ぬけないヨ」って言ってる(;´Д`)
レジンだと圧入は難しいのでタップで山を切るか、やっぱりナットを締めだなぁ。
あと、このピンがとても細いので一般的なギボシは使えない。
直接ハンダすべきか・・・




工具箱を覗いていたら、110型の端子を発見。ピッタリ合いました。



試しに挿してみる。
どう見ても内側に干渉する(;´Д`)
困った・・・orz



中間でハンダして余分な所をカットしてみてはどうか?と思案する。



とりあえず取り付けてみるがコレでも干渉する・・なぜ?
どうやら思っていたところと違う所が干渉しているようだ。



ピンを縦方向に配置すると配線無しでも何かに当たっていることが判明。



横方向に配置するとギリギリ干渉しない。
どうやら、ジョイスティックのピンに干渉しているようだ。
ジョイスティックの端子をさらに短くまとめる必要があり・・・
配線作り直しか・・・(;´Д`)
あとボタン側のギボシ案は廃案でピンを折り曲げつつハンダ直付けが無難か?
後で寝ながら考えよう。



ジョイスティックの端子をもっと短くする方法を考えてたら、
端子をあらかじめ二つに折り曲げるしかないという結論に。
前に作った方法だと後から折り曲げるので
どうしても大きくなりがちで熱圧縮チューブ内で断線する心配もあります。
それをカバーするための方法です。



折り曲げた後、開かないように細線2,3本で縛りその上からハンダで固めました。
これだと断線の心配もなくコネクタと同じ役割を果たせます。



熱圧縮チューブで覆い完成。



この勢いでArduinoにハンダ付けしました。
ちょっと内側に倒した感じで固定。



前作より、2~3mmほど短くなりました。
配線の直ハンダと同等のはず。
これでダメならピンを曲げるしかない。



ボタンが付いたケースを乗せてみる。
干渉はなくなったが、ボタンの配線は工夫しないと当たりそう。
ボタンの作業は本番用ケースでやった方がよさそうだ。
なのでちょっと後回し。



ロータリーエンコーダーの配線もArduinoに付けてしまう。
GNDとVCCはデュポンコネクタにしてるので、
ハンダ付けは緑線のCLKとDTの2本



ボタン3連(オレンジ)の配線と
LEDテープの信号線(紫)もやってしまいます。
LEDテープの信号線(紫)はデュポンコネクタにして出しておきました。
ここをコネクタにしないと分解するときに
ハンダを外す作業が毎回必要になるのでね、やむを得ないよね。

これで大半の配線を終えたことになります。
ゴチャゴチャ感が増してきましたね。



ラストはボタン3連用とロータリーエンコーダ用のGND配線ですが、
ボタン3連はボタンの根本で3つ又にするので、
Arduino付近では二又にすればいい。
でもこれって、他のGNDコネクタ(3連)と
一緒にしてしまってもいいよね?ってことで
5連コネクタとして統合しました。
それに合わせてGND配線を改修。



これでArduinoへのはんだ付けは完了なので、
はんだ付けが失敗してないか確認するために、
テスタで確認します。
特に隣のピンにブリッジしてないかを重点的に行いました。
問題なし(*'▽')



ベースに収めてみました。
ゴチャゴチャ感が増してるので、配線は後でキレイに束ねましょうかね。



ケースを乗せてみる。
すこし抵抗圧力は感じるけど一応閉じれる。
でもやっぱりボタン周りが苦労しそうだな(;´Д`)



ボタンのGNDはハンダ接続する予定。



ボタンの信号線3本もハンダ付けすることに決めたけど、
上蓋が完全に分離できないと不便なので途中で切ってデュポンコネクタにしました。
ケース内におさまるかな?(;´Д`)

次の記事はこちら
https://randol-news.net/art/00546.html

3Dマウスの自作⑤ パーツの塗装
2022.07.29
前回の記事はこちら
https://randol-news.net/art/00540.html

パーツの加工のところで全部載せたかったんだけど、
作業に日数が掛かってしまったのと
記事が長くなり過ぎたのでこちらに書きます。



まずは洗浄。
超音波洗浄機でレジンの粉を洗い流します。



スッキリ~~。
しっかり乾燥させます。



次はサーフェイサー掛け。
いつもお世話になっております、自動車用。



簡易ブース完成(*'▽')
回転しながら吹きたいので
適当なサイズに切ったダンボールの上に載せて吹きます。
プラモデラーならクリップが付いた
竹串みたいなやつを立てて吹くのでしょうが、
生憎持ち合わせてないので段ボール直置きです(;´Д`)
あ、でも不安なので一応ラップ敷いときます・・



PLAのもサフってみるけど、もう愛は無い(;´Д`)
きっとパテ盛しないとひどいくらい表面あれてるんでしょ?



サフは塗料の食いつきを良くしたり、
やすり掛けの細かい溝を埋めてくれたりする用途の他に、
磨きのこしを浮きだたせる効果もあります。



案の定、磨き残しがでてきましたし、
見えてなかった溝も見えてきました。



このくらいの溝ならプラサフタッチペンでいけないだろうか?
と、脳内で悪魔の囁きが・・・



サフって言わば溶きパテなので溝が浅ければこれで行けると思うけど、
乾いたら一気に痩せるのよね、2,3回やってダメなら
素直にパテ塗ります(;´Д`)



3回目の厚塗り後1日乾燥。
ペーパーを掛けたらほとんどわからないレベルに落ち着いた。
全体に縦じまが入っている部分は造形中におきる避けられない物のようなので
消そうとするならまたパテ盛りから始める必要があります。
これで妥協することにします。
この縦じまは、裏側の凸凹がある部分と連動していて
透明なレジンを使うと造形中の光の透過が悪さして起きる現象のようです。
微妙に痩せたり太ったりしているのも透明が原因かと・・
精密なものを作るなら灰色のレジンが好ましいかもしれませんね。



PLAの方は、ホットケーキのような穴が無数に出来てます。
前はこんなことなかったし、古いフィラメントだから水分が弾けてたのかな。
これはパテ盛しないとダメですわ。
しばらくPLAは後回し(;´Д`)



光造形のパーツは十分乾燥(1日放置しました)したし、
目で見える範囲で変な所は無いから塗装に入ります。
流石にここから痩せることは無いっしょ・・
左側をマキタグリーン(つや消し)に。
右を黒(つや消し)で塗っていきます。
設計図では黒と黄色の組み合わせでしたが、
警告色の組み合わせは身近に置くのは疲れるので、
親しみやすい色にしました。



黒の塗料は、アサヒペンの高耐久ラッカーで。
シリコン変性が気に入って良く使っています。
しかもヘタクソでも全然タレません。
隠ぺい力が高いのでレジンの劣化も予防できるかな?
実はコレ、新しいのがまだamazonから届いてないんだけど、
この残りが少ない缶でどこまでいけるか・・(;´Д`)
持った感じ、残り1/6くらい・・



マキタグリーンは、まったく同じカラーは売ってませんが、
それにかなり近いピーコックグリーンを使います。



黒、一回目噴射。
つやつやになるまで吹いてもタレない。
このスプレー素晴らしい(;´Д`)



緑、一回目噴射。
吹いた直後はマキタグリーンと比べて明るすぎるかなと思ったけど、
乾くにつれてだんだん落ち着いた色に。



参考までにマキタのブロアを並べてみた。
薄汚れたブロアだけど、かなり近い色合い。
このカラーで正解だったようだ。



乾燥を待つ間、PLAのにパテ盛り。
このパテ、安かったので買ってみたけど、
素人の私には厳しい(;´Д`)
ものの数秒で乾燥し表面がボロボロになる。
その割に圧塗りすると中はいつまで経っても乾かない。
適量のパテを取ってヘラひと撫でで決めないとだめだ・・(;´Д`)



頭の中で「コレ出来ても使わないだろうなぁ~」と考えながら作業。
失敗を繰り返し何とかここまで来た。
まぁヒマつぶし?(;´Д`)
何事も経験なので無駄にはならないべぇ。
ついでに反りも直しておく。
PLAと言えどやっぱり反るのねぇ。



そうこうしているうちに乾燥が終わりました。
艶が消えて、色に深みが出ています。
ピーコックグリーンもマキタグリーンにより近づきました。
肉眼じゃないとわからないかもなぁ・・



裏面も塗装。
全部を塗る必要はないけど、
せめて部品の合わせ目あたりは塗っておきたい。
合わせ目からサフの色が見えたらかっこ悪いしね。



二度塗りや乾燥は絵面が一緒なのでスキップ。
直線が少し歪んでたり造形が少し雑だけど、
素人が作ったにしてはまずまず?



別の角度から。
なかなかいいんじゃない?
途中で黒の塗料が尽きノブの上面が塗りきれないトラブルがあったけど、
とりあえず別のラッカーで間に合わせ塗装。
アマゾンから届いたらノブだけ再塗装かな。

次の記事はこちら
https://randol-news.net/art/00542.html
3Dマウスの自作④ パーツの加工
2022.07.25


前回の記事はこちら
https://randol-news.net/art/00543.html

部品が届かない(;´Д`)
塗料とかアマゾンで注文してたけど、
プライムデーの期間にぶつかっていて
全く発送される気配なし(;´Д`)
作業が進まない・・・・
このままだと、Aliexpressで注文していた
電子パーツの方が先に届きそう。



こんなに遅いなら、ダイソーのスプレー缶↑でよかったんじゃね?
なんて悪魔の囁きが聞こえてくる(;´Д`)

幸いにもプラサフだけは届いているので
とりあえず、外装の研磨だけしとくか(;´Д`)



レジンパーツの穴を拡張しておきます。
全部で13ヶ所。
メルトインサートナットが入るサイズとなると
5mmの穴をあける必要があります。



このパーツは穴位置がヤバイ。
いきなりドリルで開けると衝撃で割れるかもしれないので、
タップで5mmの山を切ってからやってみました。
そのあとにドリルで穴開け。
この2段階方式は、安全に穴を拡張できますね(`・ω・´)b



日本で一般的に売られている、鍋ネジ。
この頭が入るかどうかを確認してみる。
設計上ではギリギリ入るはずだけど微妙に当たって入らない。
穴サイズをほんの少し拡張する必要がありそうだ。



穴の角を少し落とすイメージで削ってみると簡単に入った。
狭いのは表面上だけで、中は寸法通り造形できてるようだ。



他のパーツも同じような感じ。
ちょっと削ればネジの頭が収まるようになった。
穴調整はこれで完了。



外装や見える部分は塗装するので研磨します。
400番のペーパーで磨き上げました。
全部のパーツを磨き上げるのに10分くらい?
レジンは楽でいい。



でも問題が無いわけじゃない。
外装2つを組んでみると隙間ができている。
造形中に歪んだ?
フラットな面に置いて確認すると上蓋の左側にスキマができたので、
サポートを大量に付けたことによる弊害?
うーん、よくわかりません。
とりあえず、ここはあとでパテが届いたら再研磨ですなぁ(;´Д`)
メンドクサ・・



さて、PLAのパーツの番ですが、
荒れた造形を直すだけで一苦労。
スイッチの穴を成形しなおすには手ではむり(;´Д`)
太めのタップでゴリゴリ削りましたわ。
表面はどうしようか。
荒れた面を直すには400番では太刀打ちできないので240番でやってみる。
手ごわいが何とか削れる(;´Д`)
ブツブツはダイヤモンドやすりで退治していく。
しんどい。



USBの固定具を中に入れた状態で仮組してみる。
なんかおかしい、ツライチにならない(;´Д`)



光造形の方でも確認してみる。
やはりキッチリ入らない。
設計に遊びが無いため奥まで入らないという感じ?
こちらはリューターでしっかり面を作ってやって、
当たりやすいところを丸くカットしてやったら
妥協できるレベルでは収まったけど、
光造形でここまで削るなら元データを見直す必要があるかもしれない。
PLAで作った方は、もっと大変。そんな簡単じゃない。
あらゆるところを削りまくってどうにかはめこむ感じ。
リューターが無いと不可能です(;´Д`)



PLAの外装、やすり掛け完了・・・
もうやりたくない。PLAキライ(;´Д`)



作業しているうちに、Aliexpressから不足パーツが到着。
これでパーツ群は全部揃いました。
おい、Amazon! Aliexpressに納期で負けてんぞ! (;´Д`)



予備でロータリーエンコーダーも買ってみたけど、
ハズレを引いたっぽい(;´Д`)
左が私が以前からもっていた物。右が今回注文したもの。
サイズと位置が微妙に違う。



シャフトの長さもダメ。



正解は基板からシャフトの先まで約28mmが正解。
HW-040ってロゴが付いたのは要注意かもしれない。



ボタンも届いたのでサイズが合うか確認。
穴が少し小さいので、ドリルで少し拡張。
綺麗に収まるように調整完了。



ここでいったん超音波洗浄機で汚れを流す。
米のとぎ汁のように白い汚れが広がっていく。
塗装前にもこれはやった方がいいね。



他のパーツも洗浄。
すこし食器用洗剤も垂らして油分も取ってみた。



PLAのも洗浄したけど、
こっちは水を吸い込むからあまり良くないかもしれない。
でも汚すぎるのが我慢できなくて洗ってしまった(;´Д`)



洗浄完了。粉っぽさが消えました。とてもキレイ



PLAの方もきれいになりました。



念のため電子パーツ全部を使って仮組み確認しておいた方がいいかな?
と思い立った。
するとおかしいところが結構でてくる。
まずはArduinoの台座と言うべきパーツが
ベースの穴位置が合わない。
原因を探ってみると造形に問題があるのではなくて、
Arduinoが想定していた物より長いことが問題でした(;´Д`)



どのくらい長いのか確認するために、
穴にネジを挿しこんではみ出した分を測ってみる。
おおよそ3mm長い。
これはSupp_ele.stlを編集して印刷しなおしだ(;´Д`)



で、印刷しなおしたのがコレ。
3mm拡張すればいいのだけど、遊びを設けて3.2mmにしてみた。
狙いがキマっておさまりがいい。



ジョイスティックも穴位置がおかしい。
個体差がありすぎ?(;´Д`)



ベースの穴を改修して印刷しなおすのは面倒なので、
ジョイスティック側で対応することにした。
幸いにも回路が密集している基板ではないので、
穴を4.2mmのドリルで拡大し、なんとかもとの位置で3mmのネジが通るようになった。
この基板固い! 鉄に穴をあけているようだ・・・



液晶がスペース内に収まらない。
これは設計上の問題だと思われる。
3DCADのデータを確認すると、
板の厚み分のスキマが設計段階で確保されていない。
これは外装かベースのどちらかを改修するしかないが、
液晶の映像が上寄りになる問題が多発しているようなので、
下よりに改修するべきと判断。
つまりベース部分を改修して再印刷か(;´Д`)
結局ベース弄るんかい!(;´Д`)



ノブとのジョイントに使うノブベースが
赤矢印(鉛筆で線引いたところ)までしか入らない。
穴の調整が必要だ。これはリューターで研磨して何とかなったけど、
STLデータの段階でもう少し穴を広げてもいいかもしれない。



ロータリーエンコーダーのピンが収まり切れていない。
ピンを限界までカットしてみたけど、
隠しきれないのでどうしてもスキマが発生してしまう。
リューターで彫りを深くしないとどうにもならない。

とりあえず、ここまでのトラブルは削るか印刷しなおしで全部解決できた。



外装の隙間をパテで修復します。
用意したのはご家庭にかならず1つあるであろう紫外線パテ。
どこでも安く手に入れられるこれを使ってみました。



これを平面がでていない部分にヌリヌリ。



透明なクリアファイルに押し付けて平面を出していきます。
手元にクリアファイルが無い人はラップでもok
ただしラップだとしわになりやすく、柔らかいので固まるまで
机の上から移動ができなくなることに注意



ひっくり返したらこんな感じ。



上から紫外線を照射します。
紫外線はELEGOO MERCURYにお任せ。
本来なら塗った面を照射するべきなんだけど、
Mercuryに入らなかったので断念(;´Д`)
クリアファイルをかるくカットしておけばよかった・・
仕方ないので上から照射。
照射時間はよくわからないのでとりあえず15分くらい照射してみた。



適度に固まってくれたようなので、ひっくり返して光を当てる。
ここで外出する用事があるので、窓際で放置!



カチカチに固まったのでキレイにクリアファイルが剥がれました。
結構はみ出した部分が多かったなぁ・・
もう少しパテを少なく盛ってもよかったか。



やすり掛けの前に追い照射
心配性です(;´Д`)



やすり掛け完了。フラットになりました。
これで幾分かスキマがなくなるかな?



軽く仮組。いいね。
ガタつきなし。
スキマはだいぶ目立たなくなった。



そろそろナットを嵌めていきたいと思います。
まずは頭を切ったネジを数本用意し、ナットを付けて立てます。
ネジを立てるのはネジ穴にレジンが入り込むことを防ぐ意味合いもあります。



上に付ける予定のArduinoケースも乗せて
軸が垂直になるように調整。
曲がって固まったら修正効かないですからね、慎重にやります。



そのまま急速凝固(;´Д`)
10分も照射すれば完璧に固まります。
ネジ軸はレジンによって固着しちゃいますが、
ペンチなどで回してあげれば外れます。
そのときナットが空回りすることはありません。
ナットがパーツとガッチリ噛み合い一体化してます。



ノブサポートも同じく。
これはもしかしたらネジを外す瞬間に
造形物が割れてしまうかもしれないと危惧していましたが
そのような事件は起きませんでした。



ノブベース。
これはロータリーエンコーダーのホルダーをあてがって垂直を出した方が無難です。
この部品の穴は貫通しているので、机に付かないようにビニールテープを下に貼ってマスキングしています。
写真では逆さまにナットを付けているように見えますが、
貫通穴なのでこれでいいのです。ネジも貫通するようにしておきます。



ボトムベースと、外装の位置合わせ。
この位置でナットにレジン注入。
これで4つのパーツに13か所ナットを埋め込むことができました。
どのナットも噛みが良く、熱溶融に迫る強度があると思います。



いつかはやると思ってたけど、案の定やってしまいました。
ちょっとしたはずみで当たってしまったら、パキーンと・・
ここ薄いねん(;´Д`)



レジンで接着。紫外線照射で元通り。
注射器に入れたレジンが不本意ながらここでも活躍・・・
しかし、何度も紫外線を照射したことで、色が凄いことになってるな(;´Д`)



外装にネジを通して、造形の誤差を直します。
光造形でも2つのパーツを合わせるとやっぱり起きるのよね。



やすり掛けしてなめらかに整える。
このくらいにしといてやるか・・・ふぅ(;´Д`)

ここでレジンいれた注射器型スポイトを放置していたことを思い出す。
固まってた・・(;´Д`)

ようやくここまで来ました。
PLAの方の写真を載せる体力無し・・・(;´Д`)
正直PLAはあきらめモードが漂ってます。

さて次はいよいよ塗装に入れるかな。

次の記事はこちら
https://randol-news.net/art/00545.html

- CafeNote -