調整方法を変えてみた
2017.09.12


久しぶりの3Dプリンターネタです。
うちのKosselはより高みを目指したが為に、
自動調整機能を排除しています。
そのため印刷を立て続けに行うと
結構ズレが起きてくるのですが、
その都度調整をしてはいるものの、
調整に時間が掛かる割に、手の感覚に頼る部分が多く、
正確性に欠けるのも事実です。
もはや職人芸(´Д`)ハァ…

そこで、より精度を上げる方法を考えていたところ、
行き着く先はダイヤルゲージを使って調整・・
なんですが、こんな方法は時間ばかり掛かって非効率です。
ではダイヤルゲージのように数値化できて、
アタッチメントも無しで
気軽にできる方法は他にないかと考えたところ、
小型の電子計量器でノズル先端の圧を確認すればいいんじゃない?
と思いつきました。
より細かく量れるものがいいのですが、
一般で買えるものだと0.01gが最小のようです。

トップの写真がソレなのですが、
これが大アタリ(๑´ڡ`๑)
今までにない精度で調整が捗ります。

計量器の中央にマジックで点をつけ、
ノズルをそこに接触するまでに下げていきます。
最初は0.1mmずつ下げていき大まかな高さを把握、
その後、0.01mmずつ細かく刻んで接触させるのです。

計量器そのものに厚みがあり
(ノギスで厚みはしっかり把握すること。私のは11mm)
ノズルを数mm程度押し込んでも問題ないので、
従来やっていたMarlinの高さ設定をを多めしてから
高さをを導き出して、最後にまた戻すなんて手間も省けます。
(高さは変わるんですよ、0.xxミリレベルで。
とくにノズル交換後は変わるので、不変と思っている方は試してみて)


0.01mmがどれほどの重さに値するのかを把握(実験して導いてね)
した上でズレを調整するのです。
X,Y,Z軸の調整が今までにない速さで終わらせられます。

この方法を使ったことによって、
Radiusの値もよりカリカリに調整することができました。
あと、ヒートベッドの温度によって、0.1mm程度は簡単に狂うこともわかりました。
(狂うことはわかっていましたが、
どれほど変化があるかは

今まで
調べていませんでいた。)

目的の温度(日頃使う温度)にベッドをしっかり温めて、
さらにその状態で暫く放置し、中央だけじゃなく、全体が温まるまで待ってから
調整および印刷が必要と再確認できました。

今回で問題点もより正確にわかりました。
前々からそうだとは思っていましたが、
ポジションをホームに戻したとき、
エンドストップは0.01~0.03mmの範囲で反応誤差がでますね。
これは0.05mmの印刷だと支障が出るレベルです。
光学式への換装を計画しなければいけませんね・・・。
(部品は調達済みなんだけど・・・めんどくさくてやってませんでした。)

とりあえず、動くようになりました。
2017.05.25
現在メンテナンス中のKossel君
ノズル詰まりを解消するために、
シンナーに一日漬けてみました。



アセトンに漬けた方が良いのですが生憎在庫切れ。
でも結構溶けましたよ。
細いドリル歯で中をホジホジすると、
ニュルニュルとフィラメントが取れてくる~
絵的に美しくないので写真は省きます。 ( ゚Д゚)

最後は0.3mmのステンレス製針金をノズル先端側から通して、開通!



完璧!



テストもok!
ついでにXYZ軸の高さ調整と、ベッドの水平も直しました。
思いのほかズレてましたね。

とりあえず、これで暫く様子見かな。
3Dプリンタの不調
2017.05.24
最近、印刷時の積層割れが良く起きていました。
寒かったので温度管理の甘さが招いていると考えていたのですが、
全く別のところに原因があったようです。

それはノズル先端の詰まり。

積層割れの印刷現場を目撃したときに、
フィラメントが適量出ていないことを目撃。
エクストルーダーの滑りが原因かと思い、
ギアを洗浄してABSの粉を除去、パーツクリーナで油膜も除去。
ここまでやって、ギア圧を上げてみても
フィラメントを押し出せなくて滑っている。
そして、最後の確認として自力でフィラメントを押しこんでみる。
にもかかわらず、ノズルの温度をどんなに上げても出が悪い。
これはもう確定的。

ホットエンド内が詰まるというのはよくあるので
電動ドリルでガガガガっとつまりを取っていたのですが、
削粉が取り切れず、ノズルの先端に詰まったのではないか
と推測。

早速以下の部品をAliexpressで注文



ノズルは2本、ステンチューブ2本、詰まり取りドリル1セット
合わせて500円ちょっとです。到着は3週間後。
それまでは、今ある部品を何とか修復しますよ。
作るものがいっぱいあるもの(*´Д`)
ドライブレコーダーの台座を作る
2017.05.05
先日、アコードハイブリッドの
リアドライブカメラが設置できなかった件で
後日3Dプリンターで台座を作るという話で終わっていました。

実際に作成してみましたのでそのまとめをします。
データの作成はいつものAutodesk Fusion360
プロ用でありながら無償且つ制限なしで使えるという、
とてもありがたいソフトでございます。

さて、いきなり問題に直面ですが、
うちのドライブレコーダー、スーパーノヴァ君は
湾曲部分が多すぎて、ノギスでは正確な図面は引けそうにありません。



台座なのでミリ単位を競うわけではないですから、
仕方ないので、物づくりではあまりお勧めできない方法を取ることにします。
それは写真投影法ナリ



撮った写真を元に図面を起こす方法ですが、
この方法は遠近、傾き等で寸法がくるってしまうのが問題。
でも台座なんで、穴は大きめに作ることから、
多少寸法が狂っても問題ないということで、今回は妥協しました。



できたドライブレコーダーのひな型がコレ↑
液晶の位置と、レンズの位置が分かれば
台座の穴の深さが決まるので、これだけ形が分かれば十分。



出来た! (*´▽`*)
ドライブレコーダーは2%程大きく設定し、穴を掘りました。
高さはドライブレコーダーの2/5は隠れる感じなので、
台座から外れて倒れないと思うけど、どうかな・・・
ま、試してみないとわからないよねぇ~~
台座とドラレコを両面テープでくっつけよう(*´Д`)

炎天下にさらされるのでABSで作成。
作成時に反るとやり直しなので、インフィル(密度)は20%とあえて少なめに。
0.1mm積層で作ってみます。作成時間は2時間50分予定。
では試作開始。



ありゃ?水平が甘い。暫く使っていなかったから、少しずれが起きたかな。
本番では調整せねば・・



作成中の動画も上げておきます。
そして出来上がったのがこちら↓



うーん、誤って上面のレイヤー数を2枚にしてたのと、
インフィルが少ないので、橋渡しが上手くできず、
ところどころ穴が開いているところがありますね。
気温が上がってきたことで設定温度が高すぎたのかもしれません。
いろんな要因が相まって、大失敗。



形状は悪くない。
ただ穴を少し大きくしすぎたかな。遊びが大きい。
いや、穴の底面がフラットになっている。これはおかしい。
印刷の設定を間違ったかな。
あと、ボタンが思いのほか食いこんでいて、
これ以上深く入るとボタンが押しっぱなし状態になりそう。
失敗作だったけど、問題点の洗い出しには十分役立ってくれてますね。

そして、実際に置いた状態でのテストをします。



高さが甘い。ストップランプの出っ張りが邪魔して視界が半分持っていかれてる。
あと1cmほど高くていいかな。それでも1/3は隠れてしまうのだけど
試作台座の穴が未熟なので、これが正常だとで5mm沈み込むとして、
1.5cmは高くしないとダメかも。
それ以上高くすると後ろの視界を妨げるので運転に支障がでるね。
あとは、極端に高くして後部中央のヘッドレスト真裏に置くというのもありかな・・

次回作は未定。時間ができたときに~~ (´・ω・`)

光造形3Dプリンタの価格破壊がはじまるか?
2017.04.17
3Dプリンタの世界も技術が刻々と進化しているようですが、
従来からある技術も低価格化が進んで
家庭でも簡単に購入できそうな価格帯まで落ちてきたようです。

https://twitter.com/Kudo3Djapan

キックスターターなのでリスクはあるものの
本体が$199(数量限定!)は魅力。
数量限定から外れてしまった場合は$350です。
レジンも3本(1本250g)セットで
$75(約8千円)で予約可能とのこと。色はまだ未定。

本体サイズ:20x20x40cm
造形サイズ:68x120x150mm
XY解像度:50μm
積層ピッチ:最小10μm

XY解像度が0.05mmなので、他の高額な光学式に比べ劣りますが
熱溶融方式(FDM)に比べれば高精細なのは間違いないと思います。
プリンターの制御ソフトは本体所有者については無料で提供されるようです。

実際に手に入るのはキャンペーンが終了し、
8か月後から出荷開始ということなので、
1年後と考えていた方が精神的に良いかもしれません。
忘れたころに送られてくるという感じでしょうか。

購入希望者は限定販売から漏れないように要チェック!

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