3Dマウスの自作⑤ パーツの塗装
2022.07.29
前回の記事はこちら
https://randol-news.net/art/00540.html

パーツの加工のところで全部載せたかったんだけど、
作業に日数が掛かってしまったのと
記事が長くなり過ぎたのでこちらに書きます。



まずは洗浄。
超音波洗浄機でレジンの粉を洗い流します。



スッキリ~~。
しっかり乾燥させます。



次はサーフェイサー掛け。
いつもお世話になっております、自動車用。



簡易ブース完成(*'▽')
回転しながら吹きたいので
適当なサイズに切ったダンボールの上に載せて吹きます。
プラモデラーならクリップが付いた
竹串みたいなやつを立てて吹くのでしょうが、
生憎持ち合わせてないので段ボール直置きです(;´Д`)
あ、でも不安なので一応ラップ敷いときます・・



PLAのもサフってみるけど、もう愛は無い(;´Д`)
きっとパテ盛しないとひどいくらい表面あれてるんでしょ?



サフは塗料の食いつきを良くしたり、
やすり掛けの細かい溝を埋めてくれたりする用途の他に、
磨きのこしを浮きだたせる効果もあります。



案の定、磨き残しがでてきましたし、
見えてなかった溝も見えてきました。



このくらいの溝ならプラサフタッチペンでいけないだろうか?
と、脳内で悪魔の囁きが・・・



サフって言わば溶きパテなので溝が浅ければこれで行けると思うけど、
乾いたら一気に痩せるのよね、2,3回やってダメなら
素直にパテ塗ります(;´Д`)



3回目の厚塗り後1日乾燥。
ペーパーを掛けたらほとんどわからないレベルに落ち着いた。
全体に縦じまが入っている部分は造形中におきる避けられない物のようなので
消そうとするならまたパテ盛りから始める必要があります。
これで妥協することにします。
この縦じまは、裏側の凸凹がある部分と連動していて
透明なレジンを使うと造形中の光の透過が悪さして起きる現象のようです。
微妙に痩せたり太ったりしているのも透明が原因かと・・
精密なものを作るなら灰色のレジンが好ましいかもしれませんね。



PLAの方は、ホットケーキのような穴が無数に出来てます。
前はこんなことなかったし、古いフィラメントだから水分が弾けてたのかな。
これはパテ盛しないとダメですわ。
しばらくPLAは後回し(;´Д`)



光造形のパーツは十分乾燥(1日放置しました)したし、
目で見える範囲で変な所は無いから塗装に入ります。
流石にここから痩せることは無いっしょ・・
左側をマキタグリーン(つや消し)に。
右を黒(つや消し)で塗っていきます。
設計図では黒と黄色の組み合わせでしたが、
警告色の組み合わせは身近に置くのは疲れるので、
親しみやすい色にしました。



黒の塗料は、アサヒペンの高耐久ラッカーで。
シリコン変性が気に入って良く使っています。
しかもヘタクソでも全然タレません。
隠ぺい力が高いのでレジンの劣化も予防できるかな?
実はコレ、新しいのがまだamazonから届いてないんだけど、
この残りが少ない缶でどこまでいけるか・・(;´Д`)
持った感じ、残り1/6くらい・・



マキタグリーンは、まったく同じカラーは売ってませんが、
それにかなり近いピーコックグリーンを使います。



黒、一回目噴射。
つやつやになるまで吹いてもタレない。
このスプレー素晴らしい(;´Д`)



緑、一回目噴射。
吹いた直後はマキタグリーンと比べて明るすぎるかなと思ったけど、
乾くにつれてだんだん落ち着いた色に。



参考までにマキタのブロアを並べてみた。
薄汚れたブロアだけど、かなり近い色合い。
このカラーで正解だったようだ。



乾燥を待つ間、PLAのにパテ盛り。
このパテ、安かったので買ってみたけど、
素人の私には厳しい(;´Д`)
ものの数秒で乾燥し表面がボロボロになる。
その割に圧塗りすると中はいつまで経っても乾かない。
適量のパテを取ってヘラひと撫でで決めないとだめだ・・(;´Д`)



頭の中で「コレ出来ても使わないだろうなぁ~」と考えながら作業。
失敗を繰り返し何とかここまで来た。
まぁヒマつぶし?(;´Д`)
何事も経験なので無駄にはならないべぇ。
ついでに反りも直しておく。
PLAと言えどやっぱり反るのねぇ。



そうこうしているうちに乾燥が終わりました。
艶が消えて、色に深みが出ています。
ピーコックグリーンもマキタグリーンにより近づきました。
肉眼じゃないとわからないかもなぁ・・



裏面も塗装。
全部を塗る必要はないけど、
せめて部品の合わせ目あたりは塗っておきたい。
合わせ目からサフの色が見えたらかっこ悪いしね。



二度塗りや乾燥は絵面が一緒なのでスキップ。
直線が少し歪んでたり造形が少し雑だけど、
素人が作ったにしてはまずまず?



別の角度から。
なかなかいいんじゃない?
途中で黒の塗料が尽きノブの上面が塗りきれないトラブルがあったけど、
とりあえず別のラッカーで間に合わせ塗装。
アマゾンから届いたらノブだけ再塗装かな。

次の記事はこちら
https://randol-news.net/art/00542.html
3Dマウスの自作④ パーツの加工
2022.07.25


前回の記事はこちら
https://randol-news.net/art/00543.html

部品が届かない(;´Д`)
塗料とかアマゾンで注文してたけど、
プライムデーの期間にぶつかっていて
全く発送される気配なし(;´Д`)
作業が進まない・・・・
このままだと、Aliexpressで注文していた
電子パーツの方が先に届きそう。



こんなに遅いなら、ダイソーのスプレー缶↑でよかったんじゃね?
なんて悪魔の囁きが聞こえてくる(;´Д`)

幸いにもプラサフだけは届いているので
とりあえず、外装の研磨だけしとくか(;´Д`)



レジンパーツの穴を拡張しておきます。
全部で13ヶ所。
メルトインサートナットが入るサイズとなると
5mmの穴をあける必要があります。



このパーツは穴位置がヤバイ。
いきなりドリルで開けると衝撃で割れるかもしれないので、
タップで5mmの山を切ってからやってみました。
そのあとにドリルで穴開け。
この2段階方式は、安全に穴を拡張できますね(`・ω・´)b



日本で一般的に売られている、鍋ネジ。
この頭が入るかどうかを確認してみる。
設計上ではギリギリ入るはずだけど微妙に当たって入らない。
穴サイズをほんの少し拡張する必要がありそうだ。



穴の角を少し落とすイメージで削ってみると簡単に入った。
狭いのは表面上だけで、中は寸法通り造形できてるようだ。



他のパーツも同じような感じ。
ちょっと削ればネジの頭が収まるようになった。
穴調整はこれで完了。



外装や見える部分は塗装するので研磨します。
400番のペーパーで磨き上げました。
全部のパーツを磨き上げるのに10分くらい?
レジンは楽でいい。



でも問題が無いわけじゃない。
外装2つを組んでみると隙間ができている。
造形中に歪んだ?
フラットな面に置いて確認すると上蓋の左側にスキマができたので、
サポートを大量に付けたことによる弊害?
うーん、よくわかりません。
とりあえず、ここはあとでパテが届いたら再研磨ですなぁ(;´Д`)
メンドクサ・・



さて、PLAのパーツの番ですが、
荒れた造形を直すだけで一苦労。
スイッチの穴を成形しなおすには手ではむり(;´Д`)
太めのタップでゴリゴリ削りましたわ。
表面はどうしようか。
荒れた面を直すには400番では太刀打ちできないので240番でやってみる。
手ごわいが何とか削れる(;´Д`)
ブツブツはダイヤモンドやすりで退治していく。
しんどい。



USBの固定具を中に入れた状態で仮組してみる。
なんかおかしい、ツライチにならない(;´Д`)



光造形の方でも確認してみる。
やはりキッチリ入らない。
設計に遊びが無いため奥まで入らないという感じ?
こちらはリューターでしっかり面を作ってやって、
当たりやすいところを丸くカットしてやったら
妥協できるレベルでは収まったけど、
光造形でここまで削るなら元データを見直す必要があるかもしれない。
PLAで作った方は、もっと大変。そんな簡単じゃない。
あらゆるところを削りまくってどうにかはめこむ感じ。
リューターが無いと不可能です(;´Д`)



PLAの外装、やすり掛け完了・・・
もうやりたくない。PLAキライ(;´Д`)



作業しているうちに、Aliexpressから不足パーツが到着。
これでパーツ群は全部揃いました。
おい、Amazon! Aliexpressに納期で負けてんぞ! (;´Д`)



予備でロータリーエンコーダーも買ってみたけど、
ハズレを引いたっぽい(;´Д`)
左が私が以前からもっていた物。右が今回注文したもの。
サイズと位置が微妙に違う。



シャフトの長さもダメ。



正解は基板からシャフトの先まで約28mmが正解。
HW-040ってロゴが付いたのは要注意かもしれない。



ボタンも届いたのでサイズが合うか確認。
穴が少し小さいので、ドリルで少し拡張。
綺麗に収まるように調整完了。



ここでいったん超音波洗浄機で汚れを流す。
米のとぎ汁のように白い汚れが広がっていく。
塗装前にもこれはやった方がいいね。



他のパーツも洗浄。
すこし食器用洗剤も垂らして油分も取ってみた。



PLAのも洗浄したけど、
こっちは水を吸い込むからあまり良くないかもしれない。
でも汚すぎるのが我慢できなくて洗ってしまった(;´Д`)



洗浄完了。粉っぽさが消えました。とてもキレイ



PLAの方もきれいになりました。



念のため電子パーツ全部を使って仮組み確認しておいた方がいいかな?
と思い立った。
するとおかしいところが結構でてくる。
まずはArduinoの台座と言うべきパーツが
ベースの穴位置が合わない。
原因を探ってみると造形に問題があるのではなくて、
Arduinoが想定していた物より長いことが問題でした(;´Д`)



どのくらい長いのか確認するために、
穴にネジを挿しこんではみ出した分を測ってみる。
おおよそ3mm長い。
これはSupp_ele.stlを編集して印刷しなおしだ(;´Д`)



で、印刷しなおしたのがコレ。
3mm拡張すればいいのだけど、遊びを設けて3.2mmにしてみた。
狙いがキマっておさまりがいい。



ジョイスティックも穴位置がおかしい。
個体差がありすぎ?(;´Д`)



ベースの穴を改修して印刷しなおすのは面倒なので、
ジョイスティック側で対応することにした。
幸いにも回路が密集している基板ではないので、
穴を4.2mmのドリルで拡大し、なんとかもとの位置で3mmのネジが通るようになった。
この基板固い! 鉄に穴をあけているようだ・・・



液晶がスペース内に収まらない。
これは設計上の問題だと思われる。
3DCADのデータを確認すると、
板の厚み分のスキマが設計段階で確保されていない。
これは外装かベースのどちらかを改修するしかないが、
液晶の映像が上寄りになる問題が多発しているようなので、
下よりに改修するべきと判断。
つまりベース部分を改修して再印刷か(;´Д`)
結局ベース弄るんかい!(;´Д`)



ノブとのジョイントに使うノブベースが
赤矢印(鉛筆で線引いたところ)までしか入らない。
穴の調整が必要だ。これはリューターで研磨して何とかなったけど、
STLデータの段階でもう少し穴を広げてもいいかもしれない。



ロータリーエンコーダーのピンが収まり切れていない。
ピンを限界までカットしてみたけど、
隠しきれないのでどうしてもスキマが発生してしまう。
リューターで彫りを深くしないとどうにもならない。

とりあえず、ここまでのトラブルは削るか印刷しなおしで全部解決できた。



外装の隙間をパテで修復します。
用意したのはご家庭にかならず1つあるであろう紫外線パテ。
どこでも安く手に入れられるこれを使ってみました。



これを平面がでていない部分にヌリヌリ。



透明なクリアファイルに押し付けて平面を出していきます。
手元にクリアファイルが無い人はラップでもok
ただしラップだとしわになりやすく、柔らかいので固まるまで
机の上から移動ができなくなることに注意



ひっくり返したらこんな感じ。



上から紫外線を照射します。
紫外線はELEGOO MERCURYにお任せ。
本来なら塗った面を照射するべきなんだけど、
Mercuryに入らなかったので断念(;´Д`)
クリアファイルをかるくカットしておけばよかった・・
仕方ないので上から照射。
照射時間はよくわからないのでとりあえず15分くらい照射してみた。



適度に固まってくれたようなので、ひっくり返して光を当てる。
ここで外出する用事があるので、窓際で放置!



カチカチに固まったのでキレイにクリアファイルが剥がれました。
結構はみ出した部分が多かったなぁ・・
もう少しパテを少なく盛ってもよかったか。



やすり掛けの前に追い照射
心配性です(;´Д`)



やすり掛け完了。フラットになりました。
これで幾分かスキマがなくなるかな?



軽く仮組。いいね。
ガタつきなし。
スキマはだいぶ目立たなくなった。



そろそろナットを嵌めていきたいと思います。
まずは頭を切ったネジを数本用意し、ナットを付けて立てます。
ネジを立てるのはネジ穴にレジンが入り込むことを防ぐ意味合いもあります。



上に付ける予定のArduinoケースも乗せて
軸が垂直になるように調整。
曲がって固まったら修正効かないですからね、慎重にやります。



そのまま急速凝固(;´Д`)
10分も照射すれば完璧に固まります。
ネジ軸はレジンによって固着しちゃいますが、
ペンチなどで回してあげれば外れます。
そのときナットが空回りすることはありません。
ナットがパーツとガッチリ噛み合い一体化してます。



ノブサポートも同じく。
これはもしかしたらネジを外す瞬間に
造形物が割れてしまうかもしれないと危惧していましたが
そのような事件は起きませんでした。



ノブベース。
これはロータリーエンコーダーのホルダーをあてがって垂直を出した方が無難です。
この部品の穴は貫通しているので、机に付かないようにビニールテープを下に貼ってマスキングしています。
写真では逆さまにナットを付けているように見えますが、
貫通穴なのでこれでいいのです。ネジも貫通するようにしておきます。



ボトムベースと、外装の位置合わせ。
この位置でナットにレジン注入。
これで4つのパーツに13か所ナットを埋め込むことができました。
どのナットも噛みが良く、熱溶融に迫る強度があると思います。



いつかはやると思ってたけど、案の定やってしまいました。
ちょっとしたはずみで当たってしまったら、パキーンと・・
ここ薄いねん(;´Д`)



レジンで接着。紫外線照射で元通り。
注射器に入れたレジンが不本意ながらここでも活躍・・・
しかし、何度も紫外線を照射したことで、色が凄いことになってるな(;´Д`)



外装にネジを通して、造形の誤差を直します。
光造形でも2つのパーツを合わせるとやっぱり起きるのよね。



やすり掛けしてなめらかに整える。
このくらいにしといてやるか・・・ふぅ(;´Д`)

ここでレジンいれた注射器型スポイトを放置していたことを思い出す。
固まってた・・(;´Д`)

ようやくここまで来ました。
PLAの方の写真を載せる体力無し・・・(;´Д`)
正直PLAはあきらめモードが漂ってます。

さて次はいよいよ塗装に入れるかな。

次の記事はこちら
https://randol-news.net/art/00545.html
3Dマウスの自作③ ファームウェアの組み込み
2022.07.21


3Dマウス作成の続き。
前回の記事はこちら https://randol-news.net/art/00539.html

先にArduinoが届いてしまったので、ファームウェアを入れ込みたいと思います。
ファームウェアのソースファイルは
Orbion_FW_v0.26.5.zip (2022/4/26)
が最新のようです。
STLのダウンロードファイル内にある説明では0.26.4が最新のように書かれていますが、
Discord内で配られているものが最新なので、そちらを使いましょう。
ダウンロードしたら展開して保存しておきます。

0.26.4→0.26.5の変更内容は
メニューを少し修正し、LEDの明るさを調整する可能性を追加しました。
とのことです。バグフィックスもされているかもしれませんね。
Discordのアドレスは
https://discord.gg/tgut7grRTV
です。
直リンが欲しい人がいるかもしれませんが、
作者の意図を考えての判断です。ご了承ください。

このファームウェアをコンパイルしてArduinoに転送するためには、
マイクロソフトのVisula Studio Codeというアプリを使います。
Arduino IDEは使わないのね。
Visula Studio Codeは初めて扱うのでちょっと新鮮。
Visula Studio Codeのダウンロード先は↓
https://code.visualstudio.com/?wt.mc_id=DX_841432

ダウンロードしたらインストール。
以下、説明書通りに作業していきます。



アプリを立ち上げると↑の画面。



左側のExtensionsアイコンをクリック。
ここは拡張ツールをインストールすることができるのかな?



検索窓に「PlatFormIO」と打ち込みます。
すると、オレンジの虫顔マークが候補の一つに現れますが、
それがPlatformIO IDEというツールです。



PlatformIOの右下にあるInstallボタンをクリックします。
インストールが始まりますが、1分ほどで完了。
おそらくこれが、Arduinoをコンパイルすることができる拡張ツールなのでしょう。



インストールが終わったら、赤線を引いた文字が出ます。
これが出たら一度閉じて、アプリを開きなおします。



PlatformIOが再度立ち上がってきたら、
左上の「File」を押し、メニューの中の「Open Folder」を選択。



先ほど展開したファームウェアソースのフォルダを指定します。



指定したら、警告らしきものが出てきました。
訳すると、

「このフォルダーにあるファイルの作者を信頼していますか?
Codeはこのフォルダー内のファイルを
自動的に実行する可能性のある機能を提供しています。
これらのファイルの作者を信頼できない場合は、
悪意のあるファイルである可能性があるため、
制限付きモードで続行することをお勧めします。
詳しくはドキュメントをご覧ください。」

ということですが、信用しないと先に進めないので
左側の青くなっているボタンをクリックして進めます。



無事開けるとこのような画面になります。
これから先の注意事項ですが、
ファームウェアを入れた瞬間にパソコンが3Dマウスを認識します。
まだパーツを組んでいない状況なので、パソコンがハングアップする可能性もあります。
心配な人は全てが組み終わってからアップロードすることをお勧めします。

と説明書に書いてました(;´Д`)
私は気にしません、次に進みます。



とりあえず、コンパイルしてソースファイルに不備が無いか調べてみましょう。
左下のチェックマークをクリックするとコンパイルが始まります。
ターミナルのメッセージに「Success」とでたら問題ありません。



アップロードは右向き→をクリックすることで行えます。
チャレンジ1回目はなぜかFaild(;´Д`)
でも2回目アップロードした時には画像の通りSuccessをもらえました。
COM通信の準備ができてなかったのかな?
ArduinoIDEでもよくある現象。



ファームウェアの書き込みが成功した瞬間に
赤ランプ1個だったのが2個光りだした!
プログラムが動き出した合図かな?
さて、あとは物が揃うのを待ってからの作業です。

次の記事はこちら
https://randol-news.net/art/00540.html
3Dマウスの自作② パーツの印刷
2022.07.19


3Dマウス製作の続きです。
前回の記事はこちらhttps://randol-news.net/art/00537.html

電子パーツが揃う前に、
3Dプリンターで印刷するパーツが結構あります。

FDMで印刷する場合TPU素材とPLA素材のフィラメントは必要になりそうです。
一から揃えるとなるとちょっとお金が掛かりますね。
収縮管理に自信があるのならPLAの代わりにABSでもいいでしょうが、
開発者のコメントを借りるならば、
ABSを使用する場合、収縮の問題に対して通常の注意を払わないと、
寸法が正しくならないことがあることを指摘しておきたいと思います。

ということなので、無難にPLAにしとくべきでしょう。
室内で使うものなので耐光性を気にする必要はさほどないですし、
私は塗装するつもりなので、問題はないです。
っていうかPLAがあまりにも使わな過ぎて、
フィラメントのまま加水分解で朽ち果てそうだし、
ここで使い切ってしまおうという腹積もり?(;´Д`)
だが、その判断が後悔することに・・・・

問題はTPUフィラメントです。
うちのCetus Mk3は問題ないのですが、
殆どの3Dプリンターが非対応でしょう。
ダイレクトエクストルーダー式じゃないと
フィラメントを正確に押し出すことができません。
この3Dマウスの部品でTPUフィラメントを採用している理由は
クッション、パッキンの役割を持たせようとしているからですが、
高級感を失ってもいいのなら、
印刷しないで組むというのもありかも。
この3Dマウスのプロトタイプではスポンジを巻いていたようですし・・
後日後記 ぶっちゃけTPUのクッションはいらないかもしれない。
私は操作の感覚が鈍くなるので付けることを止めました。


光学式の3Dプリンターを使おう!と
そう考える人はいるかもしれません。
正直私もTPU部品以外はレジンでいいかななんて思っています。
ボルトの締めが熱融ナットだったのでレジンだとそこが面倒だなというだけで、
工夫すれば何とかなる。
PLAでの造形がうまくいかない場合、光造形で印刷して
ナットは大きく開けた穴にレジンと一緒にいれて固めるというのもありか。
どちらを採用すべきか後から決めてもいいし、
2台作ってもいいので、光造形とFDMの両方でパーツを作ってみよう。




外装部品と電子部品を除いた構造図はこちら。
パーツの順番をわかりやすく確認するために少々弄っています。
中間の白い部品はTPUで作るクッションパーツです。



下からみるとこんな感じ。
一番上のパーツの下面に黒い板みたいなパーツがありますが、
スペーサーの役割で入れるようです。
なぜ必要なのか、よくわかりません(;´Д`)



そうそう、先にナットを入れ込むパーツは何か知っておきましょう。
あと入れる向きも重要です。画像で分かるように載せておきます。
4パーツ、13か所。




では早速1つめを印刷してみましょう。
Bottom.stl
一番底の机に触れる部分。
※後日追記
この部品の液晶を収める部分はスペースがきつくて100%の精度でも入りきりません。
深さを1mmほど拡張し、液晶基板の厚みスペースを0.5mmほど拡張すると綺麗に収まりました。


正面にこの3Dマウスの名称であるORBIONという文字が掘られていますが、
FDMだときっと綺麗に印刷されないのでフラットにします。
データをいじって埋めさせてもらいました。
ここには綺麗に印刷されたORBIONの何かを張り付けたいと思います。
シールか光造形のプレートになるかな。



出来上がった部品がこちら・・
あれ、出来上がり具合が思っていたのとちがう(;´Д`)
3年放置のフィラメントでは無理があったかな・・
しかも表面の状況を見る感じでは
規定値の温度では高すぎたようだ。
造形物の冷却が間に合っていないので表面が少しデコボコ。
久しぶりにPLA使ったからクセを忘れてるなぁ・・



背面は、光沢フィルムの上に印刷したのでキレイ。
若干反りが発生しているようにもみえるが、
底面は滑り止めを張り付けるので特に影響はないか・・

PLA・・・研磨のしにくさが最悪だ(;´Д`)
カッターで荒れた部分をカットすることも簡単ではない。
ABSなら楽勝なのに(;´Д`)
とありえず、研磨はあとにしよう・・・ 次!



光造形で試してみた。1回ではなかなか成功しない(;´Д`)
3度目でどうにか形にはなった。
綺麗には印刷されているが、本来フラットなはずの面が
研磨が必要なくらい波打っている。
まぁ許せる範囲。レジンは研磨しやすいからね。
PLAでは発狂するかも・・
光造形ではORBIONの文字はオリジナルのまま残してます。




2つ目、Top_LEFT.stl(右手で使う人はTop_RIGHT.stl)
だがこのデータ、穴が開いていません。
青く塗っている部分はあってはならない部分です。
これはミスかな?とも思ったのですが、Discordで設計者のコメントを見てみると、
「0.2mmの厚みにしてあるので、そのまま印刷してから指でぶち抜け」
と書いてあります。
その方が仕上がりがきれいになるからだということです。
ほほぉう。そこまで考えているとは・・
でも光造形でも印刷する私はそうはいかない(;´Д`)
私はデータを加工して、新しく用意しました。



これでキレイに穴があきました。



印刷してみた。
なんか違う(;´Д`)
全体的にキレイに印刷ができない・・・。
ツヤが出過ぎてるので温度が高いのは間違いないけど、
気泡が弾けたようなブツブツが所々に現れている。
水分が多すぎて沸騰してる感じがするなぁ。



裏面も汚い。
水分を十分に含んだPLAはここまでひどくなるものなのか(;´Д`)
これはPLAでの製造を見直した方がいいかもしれん。
とりあえずあとで研磨してみるけど、なんか絶望感が漂う。



温度を10度下げてリトライ。しかもラフトを付けてみた。
温度はまだ高いようだ。もう5度は下げれるかな。
表面はだいぶ落ち着いたけど、
まだまだ粗が目立つ。



裏面は↑こんなかんじ。
ラフトとサポートのへばり付きがひどくてえらい苦労したわ。
スイッチが入る3つの穴周りがとにかくひどい。
サポートが本体と一体化しているのでリューターで研磨しないと
スイッチの固定ナットが入らないだろうなと(;´Д`)
このパーツはでかいので一度印刷始めると8時間とか掛かってしまう。
なかなかリトライできないのが難点。
しかも形状がFDMの苦手な形状の極み。
これは光造形の得意分野か・・




しかし、光造形でも失敗が続く。
重さがあるのでサポートが耐えられず千切れてしまうようだ。
レジンを下に流すために、造形物は斜めに配置しなければならないのだけど、
Sonic Mini 4Kだとビルドスペースが小さいため、かなり急な傾斜になる。
そうなるとサポートの負担が大きいようだ。
クラゲのような失敗作が増産されていく(;´Д`)
結局はサポートの本数をコレでもか!というくらい増やして
照射時間の煮詰めなおし、引きはがし速度を遅くして対応する。




なんとかうまくいったようだ。
引きはがし速度を遅くするのはとっても効果的(*'▽')



サポートを多めに付けたので、ブツブツが目立つ。
でもいい、レジンだもん。簡単に磨ける。



裏面がキレイなのがうれしい。
これはPLAでパーツを作るのはやめる流れか?(;´Д`)




3つ目、Knob.stl
ノブは光造形で行けると判断。
というか常に触る部分はキレイじゃないと落ち着かない。
ギザギザがきれいに出ていないと使い勝手に響くし。




うん、キレイにできた。
2個あるのは1回目がプレートからの脱着で欠けてしまったため、
印刷しなおしたからなのです(;´Д`)
まぁ、といっても凝視しなきゃわからないレベルの欠けなので、
もう一個はFDM用のノブとして使おうかな。
ELEGOOのABSライクレジン透明色って、紫外線照射した直後は左のように黄色くなってしまうけど、
1日以上時間経つと、右のように色が復活します。不思議な特性ね。




4つ目、Knob_Base_14mm.stl
このKnob_Baseには14mmと17mmのstlが用意されているが、
ロータリーエンコーダーの種類によって選択する。
※後日追記
↑の堀の部分はもっと深くしたほうがいい。
元データのまま印刷すると
ロータリーエンコーダのピンがおさまらず綺麗に合わない





2つ並んでいる穴幅が14mmなのか17mmなのかが判断のカギ。
一般的には14mmだと思うけど、私の手元にあるものは13mmというのもあった。



光造形は、何度かレジンだまりが硬化し失敗作を作ってしまいましたが、
造形の傾きを調整することで、4回目くらいでうまくいきました。



FDMは造形はまずまずできてるけど、
サポートの除去ができず、ニッパーで切り取るしか方法がありませんでした。
表面が荒れてしまったので見た目気にするなら研磨必須です。
このパーツは、見える部分なので研磨して塗装したい(;´Д`)



仮組してみるが穴がきつすぎてなかなか入らない。
細いドリルで少し穴を拡張してやり、棒やすりで形を成形。
そこまでしてやっと入った(;´Д`)




5つ目、Supp_ele.stl
Arduinoを支えるケース。
※後日追記
Type-CのUSBを使ったArduinoは基板の長さが3mmほど長い場合があります。
その場合このデータをそのまま印刷すると穴位置が合わなくなります。
Type-Cを使う場合はArduinoがおさまる部分を
さらに3mm奥に入るよう拡張したほうが無難です。




これは簡単に印刷できそうに見えるけど、
光造形の場合、造形の向きを気を付けないと
レジンの逃げ場が無くなって造形が乱れてしまう。
正解は1方向のみ。



FDMなら立てる向きに造形。サポート無しでね。
造形中に倒れちゃう心配はあるけど、
ブリムかラフトを付けたら大丈夫でした。
それ以外の向きで造形するのは難しいかも。



6つ目 Enc_holder_14mm.stl(またはEnc_holder_17mm.stl)
ロータリーエンコーダーホルダー
これもロータリーエンコーダーの種類によって2種類を使い分ける。
私は14mmの部品を印刷してみた。



側面の薄さは、プレートから引きはがすときに神経を使う(;´Д`)
割れないでよかった・・
落下しただけで割れそうなそんな不安が漂う(;´Д`)



FDMでも印刷してみた。ちょっと粗さが目立つが申し分ない。
強度的なことで言ったらこちらの方が有利か・・。



今手元にある、このロータリーエンコーダーを仮組してみる。
緊張する瞬間。



問題なく合致。ネジ穴位置もおおむねあっているように見える。
まぁしっかり見ると、穴位置がほんの少し1mm未満レベルで
ズレているのを感じるがドリルで揉めばキッチリ合うだろう。
ネジ山をきるわけでもないしね。


これがまったく合わないと3DCADデータを弄って再印刷の必要性がでてくるので、
かなりの手間が発生します。

まぁうまくいって良かった(*'▽')





7つ目 Knob_Support.stl
ノブサポート
ノブとロータリーエンコーダーを連結するためのパーツ。



中央の柱部分に精度が必要。
歪んでいると隙間ができるので、ノブを付けた時にかっこ悪い印象になる。
光造形のほうが無難だと思われる。



サポートがいらない造形なので、FDMでも余裕。
しかし、多少サイズが大きめに出てしまっているようだ。
使うなら研磨が必要。奇麗な円に磨くのは困難(;´Д`)



試しにノブと組んでみたが、ちょっときつめだけど無加工でキッチリはまった。
でも脱着しているうちに緩くなるだろうなと予想。
もしかしたらこのパーツとロータリーエンコーダーは
接着して外せないようにするべきなのかな?



仕様にはないけどTPUでも印刷してみる。
この材質ならキチキチでハマれば抜けることは無いんじゃないかという判断。
透明色だとどしても黄色くなっちゃうんで塗装は必要だと思うけど・・・




8つ目 Center_Bearings.stl
ベアリングホルダー
これは造形も単純なので失敗なさそうね。



光造形はプレートから引きはがすときに神経を使う。
薄いのでちょっと煽ると歪んでしまいそう(;´Д`)



FDMでも難なく印刷できた。




9つ目 Spacer.stl
スペーサー。同じパーツを2個作成。
微妙に斜めカットが入っている為、
かなり薄い部分があります。



プレートから引きはがすのに苦労し、
1回目は失敗。2回目で成功。
本当に必要なのかちょっと謎な部品。



これはFDMの方が気が楽(;´Д`)




10個目 Type-C.stl(またはMicroUSB.stl)
USB端子ホルダー



FDMでも光造形でも楽勝。
ただ、寸法が正確じゃないとケースに入らない可能性がある。
もしかしたら、これかケースに研磨が必要かも。
うちのは研磨が必要です(;´Д`)




TPUで印刷するパーツ3つ。
Cushion_HiNATA_(TPU_Shore_95).stl
Wire_Clip_1.stl
Wire_Clip_2.stl



クッションパーツは結構薄めですが問題なく印刷できました。
透明なTPUは熱が入るとどうしても黄色く変色してしまう。
ちょっと美しくない(;´Д`)
このパーツ、正直無くても3Dマウスとしては機能すると思う。
TPUを印刷できない人、フィラメントを持ってない人は無理して作る必要はないかも。


これで一通りのパーツは揃えたけど、
レジンで作ったパーツは1つ問題を抱えている(;´Д`)
それは熱で溶けないため、ナットを通常の方法では入れられない事。



本当に熱で溶けないのか、実験してみる。
造形が失敗したパーツに犠牲になってもらおう。
ナットを入れる予定の穴に、
六角ナットをあてがい半田ごてで押し付けてみた。



焦げただけで六角ナットは中に入っていかない。
やはり通常の方法では駄目なようだ(;´Д`)
ま、わかってたけどね。



解決策は、埋め込みたいナットより大きい穴をあけて
六角ナットを埋め込み、レジンで固める。これしかない(;´Д`)
試しにやってみよう。
下側からレジンが流れ出てしまわないようにテープを貼っておく。
ナットにネジを付けたものを穴に立てて隙間にレジンを流す。



私はダイソーの化粧品コーナーに売っている、
注射器型のスポイトで流し込みました。
先が細いので狙ったところに流し込めて便利(*'▽')



紫外線照射して固める。



ちょっと弄り倒したので傷だらけで汚いけど見事成功。
ものすごい力で締め上げてみたけど、ナットが空回りすることもなく維持できてる。
イイネ。
本番は6角ナットじゃなくてインセットナットだけど問題ないと思う。
作戦は決まった。これで行こう。

え?印刷の前にSTLの段階で穴サイズを大きくしとけ?
いやぁ、ドリルで穴サイズ広げたほうが表面がザラザラになって
あとからレジン入れた時に噛んでくれて
強度増すっしょ?しらんけど・・(;´Д`)
(穴あけでレジンが欠ける心配はあるけど・・・)

ちなみに、電子パーツはまだ届いていない。
なので完成はまだまだ遠い(;´Д`)

しかし、PLAのフィラメント使い切れなかった(;´Д`)
もう古いので処分したかったのに・・・。
あとうちのFDMであるCetus MK3だけど、X軸かY軸のどちらかでカクつき現象が見受けられた。
リニアスライダーのオーバーホールが必要かもしれない・・・
埃だらけで放置してたからなぁ・・・
ケースが無いタイプはこういう時不便ね。

次の記事はこちら
https://randol-news.net/art/00543.html
3Dマウスの自作① 電子部品の調達
2022.07.11


なんとか重工さんのYoutubeチャンネルを見て、
お、これはいいと思うものがありました。
FaqT0tumさんが作成、公開している3Dマウス設計データです。
ソースコードまで無料で公開されているので
3Dプリンターがあればだれでも作成可能です。

3Dマウスは3Dconnexion製の物が有名ですが、
一度使うと便利すぎて手放せないほど
中毒性があるツールらしいですが、
手が触れる部分に加水分解しやすい素材を使っていたりと、
妙なところで評判悪いので、自分で作れるなら最高です。
壊れても自分で直せるしね(*'▽')
本当に実用レベルのものであればですが・・・

公開されているサイトは
https://github.com/FaqT0tum/Orbion_3D_Space_Mouse
こちらになります。
以下に公式サイトで紹介されているパーツのリンク先をまとめてみました。

=======================================
1.3インチOLEDモニター 4pin(7pinはダメ)
https://s.click.aliexpress.com/e/_AtYDV6
586円(381円+送料205円)



=======================================

HW-040 360度ロータリーエンコーダモジュール 5pin
https://s.click.aliexpress.com/e/_AmjV9a
309円(送料無料)
これはちょっと注意が必要。
開発者が載せてる上記のアドレスから買うなら問題ないと思うが
KW-040規格の物を買うとき、穴位置が微妙に違うものが存在する。
そして、シャフトの長さが違うものも存在する。



設計データを見ると基板からシャフトの先まで約30mmの物が正解のようだ。
届くのが正解なのか到着してみないと分らないのが難点だけど
とりあえず言われたとおりの物を買っておきます。



=======================================

KY-023 ジョイスティックコントロールレバーセンサ 5pin(2個セット)
https://s.click.aliexpress.com/e/_A8hY9K
288円(126円+送料162円)



=======================================

Arduino Pro Micro ATmega32U4 5v MiniUSB
https://s.click.aliexpress.com/e/_AYt9zi
1413円(786円+送料627円)



=======================================

プッシュボタンスイッチ 8φ 3個

186円(125円+61円)




=======================================

LEDテープ Neopixel Strip WS2812B(1M 60 IP30を選択)
https://s.click.aliexpress.com/e/_APd9lZ
789円(送料無料)



=======================================

ボールスラストベアリング F8-22M
https://s.click.aliexpress.com/e/_ArBcYb
348円(129円+送料219円)



=======================================

真鍮ホットメルトインセットナット M3 D5xL4 1セット(100個) 
https://s.click.aliexpress.com/e/_9yVx2u
1136円(822円+送料314円)



=======================================

ネジ
M3x15mm (3個)
M3x10mm (4個)
M3x8mm (5個)
https://s.click.aliexpress.com/e/_9R4lDe
1407円(送料無料)



=======================================

リード線 28AWG
https://s.click.aliexpress.com/e/_A6xGln
1550円(送料無料)



=======================================

マイクロスイッチ 6mm*6mm*5mm 40個
https://s.click.aliexpress.com/e/_AZhwpN
296円(送料無料)



=======================================

Type-C用を言われたまま購入すると、7月上旬の時価で8308円掛かります。
結構高いですね(;´Д`)
3Dconnexionの有線タイプをAmazonで買うなら18980円。
これよりは安く上がるのですが、
同じ仕様のパーツを検索し、
いろいろ工夫すればかなり安く仕上がるものです。

私の場合、Arduinoと液晶、LEDテープ、スラストベアリングの4つ以外は全部在庫があるので、
出費は微々たるものでした。全部で2000円くらいの出費です。
仮に全部買うとしても以下の工夫で4000円未満に収まるでしょう。

・真鍮ホットメルトインセットナット
  50個セットが違うところで売っている。
  これしか作らないのならもっと少なく買いたいところ。
  先々、いろんなものを作るとかなら指定通り100個セットを買うのも良し。
・Arduino USB-C
  探せば1164円のがある。
・1.3インチOLEDモニター
  これは安いのがあっても数十円の差だった。
・LEDテープ
  1Mもいらない。50cmで367円のがあった。それでも余る(;´Д`)
  でも機能として必要かと考えればそうでもない。
  コストダウンを重点におくなら付けなくてもいいと思う。
・ボールスラストベアリング
  送料込みで181円で売ってるショップがあった。
・プッシュボタンスイッチ 8φ 3個
  形や材質にこだわれなければもっと安い。
  プラスチックでいいなら3個で100円未満。
・HW-040 360度ロータリーエンコーダモジュール
・KY-023 ジョイスティックコントロールレバーセンサ
  Arduino勉強キットを買うとついてくる。
  様々なものが付いて900円くらい。単品で買っても安いのがどこかにある。
  2種類買っても500円くらいか。
  ロータリーエンコーダは注意が必要。
  基板にHW-040と書かれているものはシャフトが短いものが存在している可能性。
  KW-040と書かれているものは穴位置がおかしいものがある。
  買ってみないとわからないのでちょっと博打要素あり(;´Д`)
・ネジ類
  普通のネジならホームセンターで買うとかなり安く上がる。
  錆びやすい中国ネジをセットで買う必要ない。
  ただし、設計で用いられているのは六角ネジなので少し頭が小さいメリットがある。
  普通のネジでは穴拡張しなくてはならない場合があるので、
  それが煩わしい場合は言われたまま買ってもいいと思う。
・リード線
  28AWGという指定だが、結構細い。
外皮を含めた直径が1.2mm程度の物がそう。
  安上りに済ませるなら捨てる予定の
  古いケーブルを切ってバラせば意外と手に入る。
  買うならホームセンターの電気コーナーに、
  「ELPA 10芯コード 5m 2本入」が200円程度で売ってると思う。
  色分けが難しいという問題は出てくるけどね。



  
・マイクロスイッチ
  配線図には存在してるが、なぜか完成図には見当たらないパーツ。
  かなり多用されている部品で、いらない家電品をばらすと
  良く採用されているので廃品から見つけやすい。
  リセットスイッチの用途だし、使わないなら付けなくてもいいかも。
  買ってもたくさん入って100円未満。

秋葉原あたりに行けばバラで買えるのでもっと安く揃えられると思う。
さて、次はプラスチックパーツの製造です。
部品が届く前に用意しなくちゃ(;´Д`)

次の記事はこちら
https://randol-news.net/art/00539.html

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