光造形の使用済みIPAの浄化
2021.04.14

使用済みIPAをキレイにして再利用するには結構手間です。
私は一時的に貯めておくのにウオッシャーの容器(2L)
浄化が済んだIPA用に酒瓶(750ml)を使っています。
実際は濾過時に瓶をもう一本使っておりますが、基本2本でストックします。

処理をする前にある程度濾過して、大まかなレジンを取り除きます。
ブルドックのフィルターは目が粗く、網フィルターなのでドロドロのIPAを通すには最適です。しかも目が詰まって液が抜けなくなっても底の網部分をヘラかスプーンで擦ってすくってあげればフィルター能力が復活するのでとても扱いやすいです。紙フィルターは隙間に汚れが付着すると掬い取ることができないのでこの方法は使えません。
(ある程度濾過が進み、かなりきれいになったらコーヒーフィルターやキッチンペーパーでも目詰まりがなくなるので可能です。)

使用済みIPAはレジンが溶け透明度が大分失われています。
まずは太陽を浴びさせて溶け込んだレジンを硬化させます。
私はダイソーで買った↑のガラス瓶を使っています。
蓋が透明なので光が入りやすく、磨きやすいので透明度を維持しやすいからです。

私は一気に硬化を進めたいので最初にElegoo Mercuryを使います。

Elegoo Mercuryは30分まで連続照射が可能です。
ここまで一気にやれば、溶け込んだレジンがかなり硬化しドロドロになって下に沈殿します。
私は3回くらいかけますが(;´Д`)
あとは一度濾過し、また瓶にいれて3日くらい窓際に放置します。

写真は2日寝かせた時点でのものですが、浮遊していたレジンの大部分が沈殿し、透明度がかなり回復します。


左が2日寝かせたもの、右が3日寝かせえたもの。

これが4日寝かせたもの。
ここまでキレイになれば、造形物を洗う際に逆に汚すということもないと思います。

浄化が終わったIPAはキッチンペーパーのような目の細かい(ブルドックより紙フィルター)フィルターで濾過した後、
酒瓶(できれば透明)に入れて光の入る場所にでも置いておけばさらに硬化し沈殿が進むのでよりキレイになります。
(沈殿したレジンはヘドロのように固まるのである程度、底に付着してしまったら瓶を捨てます。)
浄化作業は時間が掛かるので、容器を多めに用意し、ある程度たっぷりのIPAを回転して使うのが良いと思います。

濾過した後の瓶底はこんな感じ。ドロドロのスライムのようになっています。

ガラスはレジンの汚れで透明度を失ってしまっているので、激落ちくんスポンジなんかを使って磨いて再利用します。

ちなみに↑の写真は窓際に2週間ほど放置したもの。
最近気温が上がってきたせいか、昼間窓際に置いておくとビンがかなり熱くなってます。
その間、中で対流が起きてると想像します。
レジンは粘り気があるのか、一度堆積するとあまり飛び回りません。
冬場にくらべ、日が経つごとに確実に透明度が上がっていきます。
2週間で先がはっきり見えるほど透明になります。
ここまでやる人は稀だと思いますが、土日にしか造形しない個人ユーザーは
時間があると思うので、IPAの消費も減らせてお財布にやさしいです。
ぜひ試してみては?(`・ω・´)b
サザビーを印刷
2021.03.18

せっかくの4K光造形ですが、まだ成功率が高くないので、
複雑な造形の勉強ということでサザビーを一発成形で印刷してみます。
これはかなり難しいですよ、いい練習になりそうです。

私が失敗する主な原因は、サポートの脱落やサポート不足で重さに耐えられないで折れるというのが多いです。
サポートを太目にし、自動だけではなく目視でも追加していきます。
この能力を養うためには練習が必要です(;´Д`)
サポート痕は前に付けたくなかったので、背面に集中させました。
Sonic Mini 4Kで印刷できる限界でデータを作って印刷してみました。

印刷終了まで6時間ちょっと。
時間に縛られるのはいやなので、昼に印刷を開始して放置(;´Д`)
次の日の朝にプレートを確認という実験もしてみる。
バットのレジンは硬化して膜が貼ってしまうのか? それも気になっていましたが、
翌日くらいでは全く変化ありませんね。

サポートが付いたままだと洗いにくいので、大雑把に除去してからIPAにつけます。
柔らかい歯ブラシで軽く擦ります。
その後、超音波洗浄機にかけて取り切れなかったレジンを除去します。
今回は3分だけにしてみました。

洗い終わったら、ブロアで乾燥させた後(アルコールなのですぐ乾きます)
マーキュリーで2次硬化させて完成。

なかなかキレイに造形できましたが、
腰の前アーマーが片側だけ造形できてません(;´Д`)
今回もサポートが脱落したようです(またか・・・)

裏も問題なく印刷できているかのようですが・・・
肘の部分がなんか違う(;´Д`)
サザビーを知り尽くしている人でもなければわからないレベルですが、
これもサポート不足なんでしょうかね。
それ以外はアンテナも髪の毛より細いにも関わらず見事造形できてます。
個人的には一発成形にしてはまずまず。
でもサポートの付け具合はまだまだ工夫しなくてはいけませんね(;´Д`)

最後に造形できなかった部分を後日印刷して接着しましょう。
小さい部品なので、別なものを印刷するついでにやるのがいいかな。
【Sonic Mini 4K】超音波洗浄機の導入
2021.01.29
こちらも先日書いた内容に登場したのですが、一応まとめておきます(;´Д`)

レジンの洗浄はIPA(イソプロピルアルコール)で行いますが、
かなり強いアルコールなので歯ブラシとかで洗うのは簡単ではありません。
そこで、一般的に超音波洗浄機を使います。
業務用の本気タイプを買うと高いので、とりあえず家庭用の中古を買ってみました。
アマゾンとかでよく売られているメガネとアクセサリー用として作られたものは容量が小さいので、できる限り大きいものを探していたら↑になりました。
サイズ感がとてもよく、丸形で深さもそこそこあるのがとても良いです。
どうやらコメリで売っていたもののようですが、ネットで検索しても情報が全然でてこないのでもしかしたらもう絶版なのかもしれません。

アルコールを直に入れてレジンを洗うとあとあと掃除が大変です。
そこで容器を中にいれて使うことにしました。
業務用でもビーカーなどにいれて使うものらしいので、今回はガラスでできた瓶をダイソーで買ってきました。実にちょうどいいサイズです。特にこのガラス瓶はフタまでガラスなのがよい。超音波洗浄後に紫外線を浴びせれば浮遊しているレジンが硬化し、濾過できれいなアルコールを取り出しやすくなります。

超音波は底面から照射されるので側面が密着していなくても問題ありません。
しかし直に置くと瓶が踊るので機械の中に水を張ってその中に瓶を入れることになります。
いろいろ試してみて、2~3分程度に収めておいた方がよさそう。
あまり長いと洗浄どころか印刷物にダメージを与える気がします。
そしてIPAで洗浄したら造形物にしみ込んだIPAが悪さする前に2次硬化させてしまう。これがいいと思いました。まぁ感覚的な話なんだけど(;´Д`)
他に最適な時間があったら誰かおしえてください。

どれくらい効果があるのか、5円硬貨で試してみた。

肉眼だとそれほどきれいになった感じはしなかったけど、
写真で比べると違いは明白( ゚Д゚)
これは強力だわ。

レジンの洗浄はIPA(イソプロピルアルコール)で行いますが、
かなり強いアルコールなので歯ブラシとかで洗うのは簡単ではありません。
そこで、一般的に超音波洗浄機を使います。
業務用の本気タイプを買うと高いので、とりあえず家庭用の中古を買ってみました。
アマゾンとかでよく売られているメガネとアクセサリー用として作られたものは容量が小さいので、できる限り大きいものを探していたら↑になりました。
サイズ感がとてもよく、丸形で深さもそこそこあるのがとても良いです。
どうやらコメリで売っていたもののようですが、ネットで検索しても情報が全然でてこないのでもしかしたらもう絶版なのかもしれません。

アルコールを直に入れてレジンを洗うとあとあと掃除が大変です。
そこで容器を中にいれて使うことにしました。
業務用でもビーカーなどにいれて使うものらしいので、今回はガラスでできた瓶をダイソーで買ってきました。実にちょうどいいサイズです。特にこのガラス瓶はフタまでガラスなのがよい。超音波洗浄後に紫外線を浴びせれば浮遊しているレジンが硬化し、濾過できれいなアルコールを取り出しやすくなります。

超音波は底面から照射されるので側面が密着していなくても問題ありません。
しかし直に置くと瓶が踊るので機械の中に水を張ってその中に瓶を入れることになります。
いろいろ試してみて、2~3分程度に収めておいた方がよさそう。
あまり長いと洗浄どころか印刷物にダメージを与える気がします。
そしてIPAで洗浄したら造形物にしみ込んだIPAが悪さする前に2次硬化させてしまう。これがいいと思いました。まぁ感覚的な話なんだけど(;´Д`)
他に最適な時間があったら誰かおしえてください。

どれくらい効果があるのか、5円硬貨で試してみた。

肉眼だとそれほどきれいになった感じはしなかったけど、
写真で比べると違いは明白( ゚Д゚)
これは強力だわ。
【Sonic Mini 4K】Elegoo Mercuryを試す。
2021.01.26

前の記事ですでに登場させているので今更感があるのですが、これの便利さを知らない人がいるといけないのでご紹介。
光造形はFDMと違って印刷した後の処理が大変です。
大まかなプロセスは、印刷後アルコールで洗浄、2次硬化へと進むのですが、
2次硬化を太陽やネイル用の紫外線ライトで適当に当てるとひび割れや透明感の喪失につながるようです。
そこでプリンターメーカーは、
こんな感じの照射機を発売してます。左から
Elegoo Mercury Plus
ANYCUBIC Wash & Cure
Formlabs FormCure
という商品名です。ピンクのマーカーのMercury PlusとWash & Cureは紫外線照射だけでなく、洗濯機のような洗浄機能もあります。
今回うちで入手したのは一番最初に表示された写真、Elegoo Mercuryです。
あえて洗浄機能のないモデルを選びました。
その理由は、洗浄機能は中途半端で余分なレジンを取り切れない報告が多すぎるからです。
結局、ブラシで洗い流すか、超音波洗浄機で洗わないとダメという話。
つまり意味ない(;´Д`)

Mercuryを選んだ理由はもう一つあって、ケース内が鏡面で全方位照射できるという点です。
(↑写真はELEGOOのホームページから引用しました。わかりやすいでしょ?)
他社の低価格モデルでこの仕組みを採用してるのはありませんでした(;´Д`)
高い金額を出すのであれば、XYZプリンティングのUVキュアリングチャンバーがありますが、66,000円もするので・・・

物は意外とコンパクトです。
照射可能サイズφ142* 150mm
Elegoo MARS2Pro最大サイズ 129x80x160mm
Phrozen Sonic Mini4K 132x73x129mm
Elegoo MARSだと最大の160mmで印刷なんてしちゃうと収まらなくなりますが、ほとんど場合収めることはできそうです。Sonic Mini4Kなら完璧に対応。
ただし最近ポコポコ出てきた10インチ液晶の4K機で印刷したものはかなり厳しいです(;´Д`)

これが回転ユニットと電源アダプタと説明書。

回転ユニットは4辺にすべてソーラーパネルが貼られています。

裏には乾電池を入れる箇所がありますが、実際はここを使うことはないでしょう。
UVライトの照射をスイッチ代わりとして動かすようですから。

電源の差込口はケースの上部。格好は悪いですが、コストダウンを考えれば致し方ないところ。

中華品では珍しく日本語マニュアル。多国語対応のごちゃごちゃしたものではなくて、
日本専用品です。
ソーラーで動くため、用意した乾電池は使わなくても大丈夫でした。
暗い照明でも十分回るようです。トルクはあまりありませんが(;´Д`)
スイッチが無いため、乾電池は入れない方が良いかもしれません。
MercuryのUVライトがどの位置にきてもエネルギー源にできるよう4辺にソーラーパネルが貼られているのでなかなか優れた設計だと思います。
ケース内は、鏡面加工されており全体に満遍なく光が当たるようになっているため、照射ムラは起きにくいと思います。期待大。
この製品の利用価値はほかにもあります。
洗浄に使ったIPA内に混じっているレジンを固形化するのにも使えます。
透明な入れ物にIPAを入れてそれに紫外線を照射し沈殿させ、きれいなIPAを取り出すというもの。真夏の炎天下においても十分その役割は果たすと思いますが、この機械を使えばいつでもどこでも好きな時にIPAを洗浄できますね。
弱点としては500mlのペットボトルは入らないので、300ml程度の透明なボトルで行う必要があるところです。ガラス瓶であれば透明度が高いのでもっと効果的かもしれません。
【Sonic Mini 4K】Chituboxの使い方とZ軸調整
2021.01.26
早速印刷をしてみたいと思うけどChituboxの設定と使い方を理解しないと話が進みません。
まずChitubox1.7.0をインストール。

最新版だと思ったら、「v1.8.0」が検出された(;´Д`)
このソフト、ベータ版も検出するのね。
新しもの好きなのでv1.8.0を再インストール。

インストーラーでは選択できる言語に日本語は無かったので英語を選択したんだけど、
立ち上げてみると自動で日本語になっていた。
日本語であればもう怖いもんはない(`・ω・´)b
Chituboxは光造形用の汎用ソフトなので、たくさんある製品からMini 4Kを使用プリンターとして登録しよう。
その方法は、右下の「設定」から行うようだ。

左上に新規作成を意味しそうなアイコンがあったのでクリック。

正解。ここからPhrozen Sonic Mini 4Kを指定。

効果があるかわかりませんが、上部に使用レジンを選べるみたいだ。

とりあえずおまけでついてきた、Aqua-Gray 4Kを指定しておく。

Mini 4Kの初期設定データが、ネットに出回っているものに比べ控えめになっている。
印刷速度もゆっくり目。定着安定型設定なのか。
カリカリにチューンするなら上昇速度100mm/mmはいけるようだ。

左上のボタンから3Dデータを取り込めるようだ。

fusion360でスカルプトの練習で作ったクマを用意

chituboxへの取り込みは普通にできた。
レジンの消費を抑えるために中に空洞も作れるようだ。排出穴もつけれるようで、
耳の中に穴を付けてみた。直感でできたので優秀なUIなんだと思う。
サポートも自動でやってみたけど顔の部分につけようとしたので、ちょっと修正してみたけど吉と出るか凶とでるか。
右下のスライスを押して、プリンターに渡すctbファイルを作成する。
ctbファイルはモノクロの画像ファイルをまとめたものらしい。

本体の電源を入れて、液晶の「INFO」ボタンを押したらバージョン情報が分かった。
V4.3.19_LCDP2 /3840 /F2.18
これは最新なんだろうか・・・
公式のサイト行ってもよくわからない(;´Д`)

まず最初に行うのは本体のZ軸調整。
0位置にビルドプレートが来るようにする。
まずは4つのネジで固定されているプレートを緩める。
これをやり忘れると液晶とFEPフィルムを破壊するので忘れないようにする。
調整の部分を動画に収めていたのでYoutubeにアップしておきます。
実際の印刷の様子も上げておきます。
動作音は耳で聞いている限りそれほど高くありません。FDM方式のプリンターに慣れているからかもしれんが・・・(;´Д`)

スマホの騒音計アプリで確認しても50db未満です。
さて、しばらくすると印刷が終わりました。
無事印刷されているかというと・・

失敗してFEPに張り付いてました・・(;´Д`)
ビルドプレートは紙やすりで荒く溝をつけてやらないとやっぱり駄目なようです。

親の仇のようにガンガン削ってやりました。
80番のやすりなので削れる削れる。下がアルミ粉で真っ黒です。
でも手でやると傷に規則性がないのでラフト無し、サポート無しで印刷する場合模様が汚くなるので、
後日ランダムサンダーでキズを付けてみよう。

削ると当然高さが変わるのでZ軸の0座標調整をもう一度行います。
で再度印刷チャレンジ。

クマは無事印刷成功。おまけでルークも印刷してたけど、サポートから外れて落下した模様。
サポートの付け方は研究しないといけないね(;´Д`)

印刷したものは、100%のIPA(イソプロピルアルコール)で洗うのですが、体にいいものじゃないので吸い込まないようにマスクをします。私は、同梱していた不織布マスクじゃ防ぎきれないので防護マスクを使いました。
実際はこれでも防ぎきれず匂いは入ってきます。不織布マスクよりはマシ程度です。
なので、後日同じメーカーの防毒タイプを購入します。

細かい溝のレジンを流すのに超音波洗浄機で洗います。直接瓶を置くとガラス瓶が振動してしまうので、瓶が浮かない程度に水をいれて行う。ちょうどいい時間が分からないので3分でやってみた。

洗い終わった後はこんな感じ。

次は紫外線装置を使って2次硬化。太陽でもいいけど天候によって硬化能力が変わってしまう。それでは安定しないのでなるべく機械で決まった時間だけ照射する。

洗い終わったIPAは再利用するので、瓶ごと紫外線装置にあてレジン成分を硬化させる。
そうすると、瓶のなかが白ずんでとろみがでてくる。沈殿物も多くあらわれ、アルコールとレジンの分離が行われる。
ある程度照射したら、使い捨てのストレーナーを使って固まったレジンを除外して洗浄用IPAとして別の容器に貯めておこう。

2次硬化も終わり、耳パーツをドッキング。
これで完成。サポートが付いていたところは少し荒れが目立つけども、普通はやすり掛けしてサフ拭いて塗装するものだと思うのでベース素材として考えれば十分すぎる造形だと思う。
Chituboxで外壁を3mmで中抜きを行いましたが、結構ずっしりとした重みを感じます。このてのミニチュア人形なら2mmでもいけるかなぁ・・・・(;´Д`)
まずChitubox1.7.0をインストール。

最新版だと思ったら、「v1.8.0」が検出された(;´Д`)
このソフト、ベータ版も検出するのね。
新しもの好きなのでv1.8.0を再インストール。

インストーラーでは選択できる言語に日本語は無かったので英語を選択したんだけど、
立ち上げてみると自動で日本語になっていた。
日本語であればもう怖いもんはない(`・ω・´)b
Chituboxは光造形用の汎用ソフトなので、たくさんある製品からMini 4Kを使用プリンターとして登録しよう。
その方法は、右下の「設定」から行うようだ。

左上に新規作成を意味しそうなアイコンがあったのでクリック。

正解。ここからPhrozen Sonic Mini 4Kを指定。

効果があるかわかりませんが、上部に使用レジンを選べるみたいだ。

とりあえずおまけでついてきた、Aqua-Gray 4Kを指定しておく。

Mini 4Kの初期設定データが、ネットに出回っているものに比べ控えめになっている。
印刷速度もゆっくり目。定着安定型設定なのか。
カリカリにチューンするなら上昇速度100mm/mmはいけるようだ。

左上のボタンから3Dデータを取り込めるようだ。

fusion360でスカルプトの練習で作ったクマを用意

chituboxへの取り込みは普通にできた。
レジンの消費を抑えるために中に空洞も作れるようだ。排出穴もつけれるようで、
耳の中に穴を付けてみた。直感でできたので優秀なUIなんだと思う。
サポートも自動でやってみたけど顔の部分につけようとしたので、ちょっと修正してみたけど吉と出るか凶とでるか。
右下のスライスを押して、プリンターに渡すctbファイルを作成する。
ctbファイルはモノクロの画像ファイルをまとめたものらしい。

本体の電源を入れて、液晶の「INFO」ボタンを押したらバージョン情報が分かった。
V4.3.19_LCDP2 /3840 /F2.18
これは最新なんだろうか・・・
公式のサイト行ってもよくわからない(;´Д`)

まず最初に行うのは本体のZ軸調整。
0位置にビルドプレートが来るようにする。
まずは4つのネジで固定されているプレートを緩める。
これをやり忘れると液晶とFEPフィルムを破壊するので忘れないようにする。
調整の部分を動画に収めていたのでYoutubeにアップしておきます。
実際の印刷の様子も上げておきます。
動作音は耳で聞いている限りそれほど高くありません。FDM方式のプリンターに慣れているからかもしれんが・・・(;´Д`)

スマホの騒音計アプリで確認しても50db未満です。
さて、しばらくすると印刷が終わりました。
無事印刷されているかというと・・

失敗してFEPに張り付いてました・・(;´Д`)
ビルドプレートは紙やすりで荒く溝をつけてやらないとやっぱり駄目なようです。

親の仇のようにガンガン削ってやりました。
80番のやすりなので削れる削れる。下がアルミ粉で真っ黒です。
でも手でやると傷に規則性がないのでラフト無し、サポート無しで印刷する場合模様が汚くなるので、
後日ランダムサンダーでキズを付けてみよう。

削ると当然高さが変わるのでZ軸の0座標調整をもう一度行います。
で再度印刷チャレンジ。

クマは無事印刷成功。おまけでルークも印刷してたけど、サポートから外れて落下した模様。
サポートの付け方は研究しないといけないね(;´Д`)

印刷したものは、100%のIPA(イソプロピルアルコール)で洗うのですが、体にいいものじゃないので吸い込まないようにマスクをします。私は、同梱していた不織布マスクじゃ防ぎきれないので防護マスクを使いました。
実際はこれでも防ぎきれず匂いは入ってきます。不織布マスクよりはマシ程度です。
なので、後日同じメーカーの防毒タイプを購入します。

細かい溝のレジンを流すのに超音波洗浄機で洗います。直接瓶を置くとガラス瓶が振動してしまうので、瓶が浮かない程度に水をいれて行う。ちょうどいい時間が分からないので3分でやってみた。

洗い終わった後はこんな感じ。

次は紫外線装置を使って2次硬化。太陽でもいいけど天候によって硬化能力が変わってしまう。それでは安定しないのでなるべく機械で決まった時間だけ照射する。

洗い終わったIPAは再利用するので、瓶ごと紫外線装置にあてレジン成分を硬化させる。
そうすると、瓶のなかが白ずんでとろみがでてくる。沈殿物も多くあらわれ、アルコールとレジンの分離が行われる。
ある程度照射したら、使い捨てのストレーナーを使って固まったレジンを除外して洗浄用IPAとして別の容器に貯めておこう。

2次硬化も終わり、耳パーツをドッキング。
これで完成。サポートが付いていたところは少し荒れが目立つけども、普通はやすり掛けしてサフ拭いて塗装するものだと思うのでベース素材として考えれば十分すぎる造形だと思う。
Chituboxで外壁を3mmで中抜きを行いましたが、結構ずっしりとした重みを感じます。このてのミニチュア人形なら2mmでもいけるかなぁ・・・・(;´Д`)