K24A VTC油圧コントロールバルブの交換
2016.12.28
アコード24TL K24Aエンジントラブルの続きです。

先日の添加剤で、オイル漏れは改善できたようです。
ゲージを見ても減っている様子はありません。
これで治るかな?と考えるのは甘かった。

バッテリーの端子を外すと、一応警告灯はリセットできます。
しかし、気温がマイナスまで落ち込んでしまうと、またまた警告ランプが光ります。
原因は別のところにあるわけです。

この数日、エンジン警告灯の原因を解消するべく、
いろんな調査をしてたわけですが、
整備マニュアルも引っ張り出して調べた結果
おそらくコレじゃないないかな?というところまで絞り込んでみました。



↑このパーツの交換もしくは清掃。
エンジンを下ろさずに脱着できる部品なので、
自分でもなんとかなりそう。

ネットでは清掃で改善した方もいらっしゃるようなので、期待は大です。
ホンダから買うと、結構いい値段するので、
中華から直接取り寄せ↓

ホンダ VTC油圧コントロールバルブ 15830-RBB-003 15830RBB003

だいたい1週間半くらいで届きました。
(良い子のみんなはホンダから買いましょう。中華部品はリスクが高いので。)

さて、準備は万端なのでバルブの脱着を行っていきますよ。
場所は下↓の写真の赤丸です。



拡大写真がこちら↓


まじか!って思うくらい狭いです。
一番の邪魔者は(ABS+TCS+横すべり抑制)の制御ユニット。
こいつが鎮座しているために、思い切った行動がとれません。
全ては手首の力だけでの作業になります。


まずはカプラーを外して、固定しているボルト1本をはずします。
ついでに近くで邪魔している、エンジンマウントのアースも外して
幾ばくかのスペースを確保。

ボルトは側面にあるコレ↓


余りにも狭いので目視での確認はできません。
スマホのカメラを使って場所を確認しています。
これを外すとコントロールバルブは抜けてくるハズなのです・・・・が

いつものお約束。外れません。
なぜ? それは寒いから( ;∀;)
外気温が0度、しかも外での作業となれば、
どんな物質も身が引き締まるってもんです。
Oリングの固着や、汚れもあるんでしょうね。
いったん全てを元に戻して、
エンジンを掛けて温めることに。
水温が上昇し始めたなと思った頃にエンジンを止めて、
カプラを外し、ボルトを外し、邪魔なアース線を外し作業再開。


ちょっとプライヤーで煽ってあげたら
おお、バルブが抜けてきた!

この後、完全に抜け切るまでに知恵の輪のようなテクニックが必要だったわけですが、
文章で説明することは難しいので割愛。

抜けたバルブと新品のバルブを比べてみます。


形状もサイズも一緒で間違ったパーツでは無いようです。
なにぶん、中華から購入ですから確認は大事。

思いのほか、古いバルブがキレイ。
もっとドロドロしてピンが動くことができないくらいに固着しているものだと思ってました。
この見た目で動かないのなら、完全に死んでいると判断し清掃して再利用案はボツです。
(本当はバルブの端子とバッテリーを繋げてパーツの故障確認するという方法が
サービスマニュアルに書かれているのですが、生憎この場では接続するケーブルを
持ち合わせていなくてできませんでした。)


本意ではありませんでしたが、購入したバルブを使うことにします。
取り付けはマニュアルに書いてある方法をそのままなぞりますよ。
まず、新しいバルブのエンジンに入り込む部分にエンジンオイルを塗布します。
私は面倒なので、買い置きのオイルにどぶ漬け。
この作業について詳しい人に聞いてみたところ、
機構部分に油を挿す意味もありますが、一番のポイントはOリングに対してだそうです。
オイルを付けないで差し込んだ場合、Oリングがめくれて必要な場所に留まらず、
必要のないところに移動してしまうらしいのです。
それを防ぐためにもオイル付けは絶対必要とのこと。
特に今回の作業では目で見ながらの作業ができないために、
失敗したら大惨事ですから、マニュアルには絶対服従です!

また知恵の輪のような隙間をぬって、バルブを元の位置に差し込みます。
で、ここからが大変。ボルトを締めるにあたって、
指の感触では穴がなかなか合わないので、
スマホのカメラを使って微調整しますよ。

  

内視鏡カメラが猛烈に欲しくなった瞬間でした。
とても狭いので、指が不器用な人はボルトを下に落としてしまうかもしれませんね。
要注意の作業です。

とりあえず、無事元通りにできました。

エンジン警告灯を消すために、バッテリー端子を外してリセット
そして、緊張のイグニッション!
あれ、エンジン音が静かになった気が・・・・ 気のせい?
今のところ警告はなし。

治ったかな? 
確実なところは気温がマイナス3度以上になったときにわかると思いますが
分かり次第、後日追記で報告します。

後日追記
12月29日、日中の外気温はマイナス2度まで下がりました。
エンジンが完全に冷え切った状態でセルを回してみましたが、
PGM-FIの警告は出ませんでした。
高回転もテストしましたが、警告はでませんでした。


12月30日 早朝の外気温はマイナス4度
エンジンが冷え切った状態でセルを回したときにはエラーはなし。
しかしエンジンが掛かってからすぐにギアをDレンジにした時点で
PGM-FI警告が出てしまいました。
温まっていない状況でエンジンに過度な負荷をかけるとまだダメですね・・
間に合わせで、柔らかいエンジンオイルをいれようかなぁ・・
3D-PRN32) サーミスタがまた逝く。
2016.12.26
ヒートブロックのTemp表示がおかしい。
印刷中に30度近く急降下したり、設定温度まで急上昇したり、
温度がノコギリのように変化する。
なにぶん北海道の真冬なわけで、部屋をキッチリ暖めていても
隙間風は冷たい。そのせいかもしれないのでとりあえず様子を見ていました。
ただ、ABSで印刷していると出来上がるものの、まったく強度がたりず、
ちょっと指で抓んだだけで積層の部分から割れてしまうようになりました。
そしてあくる日、Min Tempエラーが印刷中頻繁に出るようになり
最近、温度表示は0を示し完全に壊れてしまったのです。

どうも原因は写真のこの場所にありそうです。


デルタ型はアームを高速にぶん回すので、
そのせいで断線してしまっているのではないか?と予想。
ヒーターのセラミック部分のつなぎ目も負荷が大きいように思います。

それでは2度目のサーミスタ交換を実施します。
壊れやすいことを事前に感じていた私は、こういうことを予期し
5本ストックしています( ´艸`)
準備は万端です。

ヒートブロック周りをバラすのは結構面倒。
いい機会なのでほかの部分も交換しますよ。

サーミスタの交換 =======================
いままでと同じ100KΩのもの
頻繁に壊れるので、ギボシか、コネクタ化しようかと思ったが、
思いのほか太くなったので、この案は次回に持ち越し。


ノズルの交換 =========================
ノズルはコレ↓

ステンレスノズル 0.3mm 0.4mm 0.5mm


届いたのがコレ↓


今回はステンレスの0.3mmに挑戦です。
なぜステンレスにしたかというと、金属類のなかでも熱伝導率が低いからです。
普通は真鍮などの伝導率が高い物を使うかと思いますが、
一度温まってしまえば、伝導率はあまり関係ないのではないかと思い、
逆に冷めにくいので印刷時の温度のフラつきも軽減できるんじゃないかと。
フィラメントの溶融については、
直感ですが、ステンレスでも十分満たすんじゃないかな?と
やってみないとわからないので実験あるのみ。
0.3mmにした理由は、もう少し解像度を上げたい気持ちの表れです(*´ω`*)




スパイラルチューブを止めて、メッシュチューブへ ========
スパイラルチューブは配線を束ねるのには大変便利なのですが、意外と硬いのですよ。
スキマなくきっちり巻いてしまうと、あまりシナリがなく、棒のように固くなってしまいます。
それでは一番上の写真↑の部分に負荷がかかるので、多少柔らかいメッシュチューブへ変更しました。
直径4mmチューブと10mmチューブを試しましたが、
ヒーター、サーミスタ、ファンのケーブルを収めるには10mmがピッタリでした。


メッシュチューブの終端を熱収縮チューブで止める ========


メッシュスリーブ 直径10mm長さ 5m


メッシュチューブは、端をしっかり萎めないと、どんどん開いて網目が崩壊していくので、
ビニールテープで端を縛りつつビニールテープを熱収縮チューブで覆って見た目を良くします。
私は黒無地のを使いましたが、いろいろなカラーパターンがあるようですね。


ケーブルを針金で吊るす ======================
ピントを失敗してますが、一応写真・・

エフェクターの穴にM3ネジとナットで固定。
吊るすようにしたことで、ケーブルがぐらつくのを防ぎます。
実際にエフェクターを動かしてみても
他に干渉もなく、ケーブルのブラブラもよく抑えてます。
少しは耐久性があがるかな?

ベルトのたるみを補正するために ===================


タイミングベルト テンショナースプリング

↑コレを買ってみました。

ベルトにはあまりよくないという話もありますが、
ウチの金属キャリッジはベルトの調整が難しいので
覚悟の上導入してみました。
結果、しっかりテンション掛かって、いい感じに張ってます。

以上。
テスト印刷は後日
3D-PRT31)3Mのマスキングテープを使ってみる。
2016.12.21
ABSはとても印刷がしやすい。
滑らかにフィラメントが送られ、ぬるぬると積層されていく。
詰まりも起きにくく、造形後に接着や研磨がしやすいので二次加工も簡単だ。
良くしなるので強度もあり、熱耐性もある。

ここまでの話ならABSに弱点が無いように感じますが、
致命的な弱点がABSにあります。
それは熱収縮。
精密な部品を作るには向かないのです。
一番困るのが、反り。

いままで


トンボ鉛筆 スティックのり シワなしピットG
を使っていたんですが、
ABSを使うためにヒートベッドを80度以上に温めて使うと、
一瞬で乾いてしまって、フィラメントは乗りはするものの、
ただ乗っているだけでノリの効果は殆どなく、
積層をすすめていくとモリモリ反っていくわけです。
印刷開始を60度くらいにして、2層目くらいから90度まで上昇させる設定にしても
今度は温度が低すぎて反りの力が強まるのか、抑えきることができない。

対策を考えていたところ、一番お手軽な方法でメジャーなのが、
3Mのマスキングテープを張るというもの。



ネット情報では黄色い方を薦める方がいましたが、
レビューをみるとどちらも同じ性能を発揮しているようです。
きっと若草色の方は、別タイプの製品があるので
それと混同しているのでは?と判断。
あえて、若草色を購入してみました。


(ところが発注ミス! 誤って15mmのタイプを注文してしまいました。)

気にせずトライ。


結果

素晴らしい。定着度が格段にアップです。
逆にABSの反りに負けて、テープがガラスから剝がれてしまうことがあるほど。
ガラスの縁に巻き付けるように貼ればそれは防ぐことができました。
ただ、繰り返しの使用は難しいようで、2回ほど使ったら張り替えた方がよさそう。
印刷物を取り外すときに、定着しすぎて剝がれないことがありますが、
テープごとガラスから剥してから外すといった使い方もできるのもいいですね。
あと、シワ無しピットだと洗い流したいときにヒートベッドを一度冷ましざるを得ないのですが、
テープだとその場で張り直しが効くので(ヤケド注意)時間の短縮にもなります。
シワ無しピットをヒートベッドで温めると独特な臭いがあったのですが、
それもなくなってGood!

最近は3Mの「3Dプリンタープラットフォームシート(3枚入) 」が
人気のようです。印刷面がツヤツヤになりとても美しく、がっちりくっ付くと評判。



3枚しか入ってないので、耐久性が気になるところですが、
余りにもしっかりつくので、こんな感じ(↓)のスクレーパーでそぎ落とす必要があるそうな。



3Dプリンタープラットフォームシート(3枚入) 」は様子見です。耐久性のレビューがたくさん出てきたところで
購入を考えてみたいと思います。

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