Arduino 2) 数値を文字として表示する
2016.11.17
プログラムを作っていると内部数値を
表に出したいことがよくあります。
バグの追跡などでは大活躍です。
Arduinoではセンサーの値を表示するなど頻繁に使うと思います。

私がよく使う言語ではinttostrのような数値を文字に変換する関数
を使ってから出力します。
ところが先日行ったLCD出力のコードを応用しますと、
lcd.print(65536);
このように実行しても問題なく表示されちゃうんですね・・・
ちょっと目からウロコw

int a;
a=65536;
lcd.print(a);

こうするとintの制限を受けて上手に表示されない。
ArduinoUNOのintは-32768から32767なのだ。
ArduinoDueなら-2147483648から2147483647までいけるらしい。
では以下のコードではどう示すか実験

int a,b;
a=32767;b=32767;
lcd.print(a+b);

結果 -2

int変数同士が足し算を行った場合は、
結果もintとして処理されてしまうようだ。
(正確には狂っているわけじゃなく2の補数計算されているだけですが)
負の値はいらないよ。って場合は、

unsigned int a,b;
a=32767;b=32767;
lcd.print(a+b);

結果 65534

正しい結果が導かれた。
unsigned intは整数のみを扱い、0~65535を扱えるっぽい。
チマチマしたことはどうでもいいって場合は
longを使うと-2,147,483,648から2,147,483,647まで扱える。

ではintとunsigned intの変数を足したらどういった結果になるのだろうか。
高級言語だと、型が合わないとか言ってコンパイラが弾くのだが・・

int a
unsigned int b
a=32767;b=32767;
lcd.print(a+b);

結果 65534

弾かないw 結果も正常。実に興味深いw
どうやら、サイズの大きい変数に合わせて計算されているようだ。
では、これではどうだろう。

int a
long b
a=32767;b=2000000000;
lcd.print(a+b);

結果 200003277

これも大きいサイズの変数に合わせて計算された。
強い物に巻かれろ主義( ´艸`)

こういったことは言語やCPUレジスタの特徴に大きく左右されるので、
一度実験しておくと今後悩まずにコードが書けるはず。
忘れっぽい私にはとても重要なことなのです。
3D-PRT30)ABSのフィラメントにチャレンジしてみた
2016.11.16
いままで必要な部品をPLAで印刷してきたのですが
いよいよ熱による強度変化に問題がでてくることが多くなり、
ABSに乗り出すしかない状況になってきました。
ヒートベッドは85度くらいまでしか上がらないので、
自信がなかったのですが、問題という問題はまったく起きず
キレイに印刷されちゃいましたよ。

1層目が240度、2層目以降は225度に温度を設定しています。

0.05mm積層ですが、1層目は130%にしてますので少し厚みがあります。
1回目のテスト印刷では逆にガラス面に強固にくっつきすぎて、
無理にはがそうとしたらレイヤー1層目が本体から剥離してしまい
壊れてしまいました。PLAではこんなことなかったんですがねぇ・・・
下の写真は2回目に印刷したものです。
 




左が表、右が裏。
文字もはっきり印刷されていて、PLAのときより鮮明です。
上面の層をもう一層増やせばザラザラ感もかなり無くなっていたと思います。
裏面は少し変色していますが、スティックのりの変色だと思います。

ABSは出力したあとの収縮が一番問題視されますが、
近日部品を印刷するので、それでチェックしてみたいと思います。
3D-PRT29)レイヤー1層目の印刷の粗さを解決する
2016.11.15
モアイの印刷でもそうでしたが、1層目の印刷が上手にいきません。
定着が甘いだけでなく、線が細い気がするのです。
印刷されたものはザルのように網目状の物になります。

思い起こせば、この症状はDRV8825に交換したあたりから出てるような気がするなぁ・・・
なんてことが頭に過り、
もしかしてConfiguration.hのDEFAULT_AXIS_STEPS_PER_UNITの
値を300にしていましたがここが間違っているのでは??
なんてことも考えたりしちゃうわけです。
ここを試しに600にして印刷してみると、1層目はかなりきれいに印刷されるのですが、
上に積み上げられていく部分はフィラメント過多でぐちゃぐちゃになります。
そもそも300の時で、エクストルーダーから吐き出されるフィラメントの長さが
指定通り正確に刻まれています。
ということは設定ミスでも無いわけで、しばらく途方に暮れていたのですが、
運よくこの↓ページを見つけまして、
http://forum.genkei.jp/forums/view/4
オフセットをベッドの高さから0.1mmにしますと、
今までのことがウソのように治りました。
定着も綺麗で、艶も出て、網目にならず全面が塗られている。
まさかこんな単純なことだったとは・・
「ノズルでフィラメントを押し広げながら移動している」
このイメージが重要なんですね。
参考したホームページではタイトルに
「1層目を制したものが3Dプリンターを制する。」
と書かれていますが、まさにその通りだなと実感しましたね。

1層目をきれいに塗れたことで水平の微調整も印刷物の艶を見ながらかなり追及できました。

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