Arduino 4) LCD2004のケースを作った。
2016.11.27
机の上で煩雑に実験をしていると、
LCD2004の基盤がむき出しなのは危険なんじゃないかな
と思いましてケースを作成してみました。

いつも通りAutodesk Fusion360で設計します。


ABSで作るので、基板の周りに四方1mm程度の余裕もって作りました。
ネジ穴もABSの収縮でズレる可能性があるので、ドリルで後から開けることにします。
配線も抜けないようにガイドを付けようかとも考えたのですが、
テスト用のものなので抜き差しできないと逆に不便かと思い
横に切り欠きを付けるだけのシンプル構造にしてます。

これを3Dプリンターで印刷。



思いのほか綺麗に仕上がりました。
実はこれは2作目で、1作目はガラス面から剥離してしまい、
反りが発生してエライことになってしまいました。
2作目は収縮もほとんどなく、綺麗に仕上がっています。



基板を固定する穴は、基板を照らし合わせながら2.5mmのドリルで開けてます。
ネジは、廃品処理したノートパソコンから取り集めたネジを流用。



横から見た図。配線止めは上から押さえつける感じで作りました。
ABSの熱収縮で大きさが狂ったとしても、ヤスリ掛けで調整しやすいのでこの形をとってます。
ヤスリ掛け部分が見えたら格好悪いので、上蓋は配線止めの部分を少し覆うようにデザインしてます。




設計時、上蓋はドリルで固定穴を付け、ネジで固定するつもりでしたが、
頻繁に蓋を開けることがあるかもしれないと考え直し、落ち着くまでは両面テープで止めます。
これで完成です。

テーブルにコーヒーを置くことが多いのですが、
これで少しはショートさせることなく実験できる?( ´艸`)
Arduino 3) 頻繁に起きる再起動を探る
2016.11.19
今使っているArduinoUNO R3
使い始めたころから、突然再起動がかかるのです。
なにぶん、何も知らないところからのスタートなので、
これも仕様通りなのだろうと思っていました。

例えば、
void setup(){} に試験的なコードを書き、
void loop(){} の部分を空欄にしておくと、
setupに記述した処理を終えた後
何も動かすコードがないので、一定時間過ぎた後再起動するのでは?
なんて無知ゆえ甘いことを考えていたのです。

ところがloopに、1秒ごとカウントするコードを書いて、
永遠に終わらない処理をさせてみたところ
不定期に再起動が起きることを確認しました。
つまりプログラム的なものではないな・・と

PCのUSBポートから給電させて動かしているのですが、
PC側のArduinoIDE又はドライバが定期的に再起動信号を送っているのか?
なんてことも考えたわけですが、事態は簡単に解決いたしました。

外部給電ソケット端子に、9V角形乾電池を接続すると症状は再現しませんでした。
あと、別のPCに接続してみても症状は再現しませんでした。
つまりは、私のPCのUSBで電力を十分に供給できていないということのようです。
結構デリケートなのね。LCDが思った以上に食うのかしら?

ではUSB接続しながら外部電源を接続した場合はどうなるのか?
ダブル電源カッケー!なんて中二病みたいな事にはならないようです。
外部電源端子に推奨されているのは7V~12V
7V以上外部から供給された時点でUSB給電を止め外部電源に切り替わるようだ。
外部から7V以上入れても、
三端子レギュレータで5Vに減圧されて使われるので問題ない。安定は9Vと言われているようで、多少熱はでるが12Vでも問題ないという話。

ということで手軽に実験するのであれば、
十分に電力を供給できるUSBポートを使うか、
9Vのアダプタ又は乾電池を使う必要がある。

Arduino 2) 数値を文字として表示する
2016.11.17
プログラムを作っていると内部数値を
表に出したいことがよくあります。
バグの追跡などでは大活躍です。
Arduinoではセンサーの値を表示するなど頻繁に使うと思います。

私がよく使う言語ではinttostrのような数値を文字に変換する関数
を使ってから出力します。
ところが先日行ったLCD出力のコードを応用しますと、
lcd.print(65536);
このように実行しても問題なく表示されちゃうんですね・・・
ちょっと目からウロコw

int a;
a=65536;
lcd.print(a);

こうするとintの制限を受けて上手に表示されない。
ArduinoUNOのintは-32768から32767なのだ。
ArduinoDueなら-2147483648から2147483647までいけるらしい。
では以下のコードではどう示すか実験

int a,b;
a=32767;b=32767;
lcd.print(a+b);

結果 -2

int変数同士が足し算を行った場合は、
結果もintとして処理されてしまうようだ。
(正確には狂っているわけじゃなく2の補数計算されているだけですが)
負の値はいらないよ。って場合は、

unsigned int a,b;
a=32767;b=32767;
lcd.print(a+b);

結果 65534

正しい結果が導かれた。
unsigned intは整数のみを扱い、0~65535を扱えるっぽい。
チマチマしたことはどうでもいいって場合は
longを使うと-2,147,483,648から2,147,483,647まで扱える。

ではintとunsigned intの変数を足したらどういった結果になるのだろうか。
高級言語だと、型が合わないとか言ってコンパイラが弾くのだが・・

int a
unsigned int b
a=32767;b=32767;
lcd.print(a+b);

結果 65534

弾かないw 結果も正常。実に興味深いw
どうやら、サイズの大きい変数に合わせて計算されているようだ。
では、これではどうだろう。

int a
long b
a=32767;b=2000000000;
lcd.print(a+b);

結果 200003277

これも大きいサイズの変数に合わせて計算された。
強い物に巻かれろ主義( ´艸`)

こういったことは言語やCPUレジスタの特徴に大きく左右されるので、
一度実験しておくと今後悩まずにコードが書けるはず。
忘れっぽい私にはとても重要なことなのです。

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